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中高時代と私

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中高6年間を、苦しかった、の一言で言い包めるのは本望ではない。それでもやっぱり最初に思うのは「苦しかった」こと。当時の経験と、それを振り返った今の思考を紡ぐ。
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「人に優しい」はマイノリティ、だったんだね。

「人に優しい」はマイノリティ、だったんだね。

「美咲は優しいね」

この言葉を私はこれまでに、人から何度言われたか分からない。

小中高大。
同級生から、先生から。

せっかくだから、自分で数え切れないくらいには言われていた、ということにしておこうかな。

でもね、違うの。
私は優しいんじゃなくて、

自己犠牲していた、

本当はただ、それだけなの。

当時、どれだけクラスで浮いて嫌われていた人であったとしても、私だけは凛として、いつもいつも

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グラスを持つ手が震えた。やっぱりまだ後遺症が残っている。今でこそ泣かずに話せるようになった、中学時代の昏い過去の話。それでもまだ、話をする時に手や指が震えているのが分かった。あの時感じたこと、奪われたものを私は忘れないし、私や担任の精神を壊した人達をこれからも許せないと思う。

奪えないもの、奪われたもの

奪えないもの、奪われたもの

さっきまで、U-NEXTで過去のドラマ「わたしを離さないで」を見返していた。主人公は、周囲の人物や環境に、沢山のものを奪われ続ける人生に疲弊していた。それでも、これだけは、誰にも奪えない、と言うものを見つけていた。

それを見ていた時、思った。私の、誰にも奪えないものって、何だろう。その時、こう思った。

私にとってのそれ。
きっと、それは書くこと、なんだって。

主人公の境遇にあまりにも感情移入

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14歳、壊れた心

「愛してる、今を愛してる。」

そう言える日が来るのかな、いつか、このまま、生き続けていたら。でもね、相反するように思うの、「いつか」っていつ?

よく言うじゃん、そんなのないって。
いつかなんて、幻だって。

(そうだよね、)

そうだよね、って思うんだ。分かる。分かってる。そんなの私がいちばん、この世の誰よりも、よく分かってる。

愛せるわけないじゃん。

いつからか背負った心の傷は、治る未来

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無題、と称して今の私をつらつらと。

無題、と称して今の私をつらつらと。

家族友達、誰でもいい。自分にとって護りたい大切にしたいと思う存在がいるって、すごく尊いことだと思う。逆にこの人とはって思うのも、家族友達etc…、人それぞれ違う。

じゃあ、どちらも他人なのに、どうしてそれらの感情に差異が生じるのか。それはそれまでのその人との関係性や環境、それらの相互作用、様々なものが因子となっていると思う。

だからそこに違いが生まれることは、仕方がない。少なくとも自責するだけ

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たまたま心を病んだだけ

たまたま心を病んだだけ

毎日、死にたいと思う。ただその一方で、生き急いでいるなあと思うのも事実。だから、本当はきっと死にたいわけではない。

それでも。
生まれたくなかった。何で私を生んだのと、両親を問い詰めたい衝動に毎日駆られる。でも日々何とか理性で抑え込んで、耐える。

だって私は、ニュースで報道されるような、悲痛な虐待を受けた訳ではない。PTSDも性的虐待も心理的虐待も、受けていないのに。

それなのにこんな私が、

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私じゃなくなった私が、私に戻るまでの道のり

私じゃなくなった私が、私に戻るまでの道のり

入浴中、突然過去を思い出しては涙が溢れて止まらなくなって。どうして私はこんなに心が弱いのか、気持ちの上下の振れ幅が大きいのか。ぐるぐると思考が止まらなくなった。

私がこうなった責任の所在の全てが私にあるわけじゃない。かと言って完全に責任転嫁するのも違う。それらに折り合いをつけなくちゃいけない。そんなことばかりぐるぐる、ぐるぐると。

私が私じゃなくなったのは、何度も書いてきたけれど、やっぱり中学

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『温室デイズ』に救われた、中学時代

『温室デイズ』に救われた、中学時代

瀬尾まいこさんのエッセイを読んだ。中学校の教師として従事されていた瀬尾さんの日常が書かれていて、読んでいてほっこりした。そんな瀬尾さんのとある作品に、中学時代の私は救われていた。

その作品とは「温室デイズ」。

単刀直入に言えば「いじめ」がテーマになっていて、学級崩壊や登校拒否等が取り扱われている。当時読んでいて、随分とリアリティがあるように感じていた。

だがまさか、瀬尾さんご自身が教鞭を取っ

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自己否定が強い私だけど、

自己否定が強い私だけど、

人から愛されているのを認めることが私はずっと怖かった。親から虐待されていないどころか、愛情受けている自覚はある。それなのに、その愛を受け入れられなかった。21年間、拒絶した。私なんかには、その価値は無いと。

小学生の頃、同級生からはいじめられ、中学時代、信じていた大人(担任)は、自身の過労とともに、半ば学級崩壊状態に耐え切れず、精神崩壊。壊れていくその様を直視するのは、筆舌に尽くし難いものがあっ

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私には私の心の傷があって、それを抱えて生きている

私には私の心の傷があって、それを抱えて生きている

ニュースで報道されるほど、私の人生は壮絶じゃない。それでも、私には私の心の傷があって、それを抱えて生きている。

なんか、今感じていること全部、書こうと思う。

私には、予てからずっと、生きづらさがある。精神科通院を始めたのは3年前。初診の時には「社交不安障害」と診断がおりて、そこからずっと、毎日抗うつ薬と抗不安剤を飲んで、過ごしている。

気持ちが安定せず、浮き沈みがあり、だけどそれは「自然なこ

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過去と向き合い、受け止め、納得して。それを糧にして、前へ進んでいく

過去と向き合い、受け止め、納得して。それを糧にして、前へ進んでいく

黒い羊。今となってはお守りであり、当時の私を肯定してくれた曲。

大学4年生の今になって、欅坂46の黒い羊を聴くと、例え少数派でも、自分が納得できればそれでいいんだよってメッセージに聞こえる。

自分を殺さなくていい。無理に普通に合わせようとしなくていい。あなたはあなたのままでいい。そんな風に聞こえる。

この歌詞からも、この世の中にいる全員が全員、いいと思うことなんてないってこと。

でもだから

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僕の全部、最低だ

僕の全部、最低だ

全部、自分のせいにできたらよかったのに。全部自分の責任、だから自分は最低だって、思えればよかったのに。そんなことばかり考えてしまう最近。

だけど、そう思うと、自己否定するなよって、もう一人の自分が私に囁くの。

自責した方が、絶対楽なのは分かってる。でも楽に逃げたくないの。向き合うって決めたの。

当時の環境を疑うことを、私は自分自身に許せるようになったんじゃなかったの?

全部自分のせい?

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試験前、苦しさにもがいている

試験前なのに、過去のことで苦しい苦しい言ってる私は何をやっているんだろうなって思う。そんなさあ中学校の時の記憶なんて大目に見てやればいいじゃん。悪意なんてなかったでしょ。考えてないように見えて、考えてたの。きっと。そう信じたいんだと思う。

だって本当に周りが何も考えずのらりくらりと生きていたのだとしたら、きっと私は発狂するだろうから。あの頃、たかだか生徒が考えるべきじゃないものを担わされて、重荷

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過去を美化するのは簡単。でも自分の気持ちに嘘はつけない。

過去を美化するのは簡単。でも自分の気持ちに嘘はつけない。

今泣いている。この涙は、過去に流せなかった涙。それを今流しているだけ。当時の苦しさを、私自身が今になって、受け止められるようになったからこそ、泣いているだけ。

私は大丈夫。

当時の苦しさを認めて、受け入れられるようになってきたこと。これは私にとって、大きな大きな成長なんだから。自分の感覚と感情を抑圧しなくなった。蓋しなくなったことだけでも、私は私を褒めてあげたい。

寧ろ、気持ちのままに泣ける

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