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世界最大の独立系書店「パウエルズ・ブックス」(アメリカ・ポートランド)で日本マンガの可能性を探る
アメリカのポートランドに訪れたら必ず来ようと思っていた場所の一つが、「世界最大の独立系書店」と銘打つ「Powell's Books」(パウエルズ・ブックス)です。
魅力的な書店は世界中にたくさんありますが、特筆すべきは書店が街のランドマークになっているということです。
この書店のためにこのエリアに訪れる人が絶えず、それによって、周囲にも好影響を及ぼしているという稀有な書店です。
実際、私は店内
漫画が大刷新される2020年代を予測してみる
今、漫画の在り方が大きく変化しつつあります。
1959年に週刊漫画誌が誕生して以来の、大刷新の2020年代になる気配さえも感じられます。
近々、大学生を対象に漫画をテーマに講義をするため、
自分の考察を整理する目的も兼ねて、
・これまでの漫画の王道、スタンダード
・どんな新しい潮流が勃興しているのか
そして、
・これからどのようになっていくと予想されるか
について、記していきたいと思います。
Webtoon(縦スクロール漫画)動向・予測に役立つ記事のまとめ <1>
2021年の年始に、「Webtoonは日本でブレイクするか?」と題した記事を公開しました。
予想通り、Webtoon(縦スクロール漫画)が日本においてもめざましい発展を続け、状況は日々刻々と変化しています。
それに伴って、Webtoonに関する記事も増えてきました。
良質な記事や気になる記事を、随時、リンクを貼っていくことにします。
上記の記事と合わせてご覧いただければ幸いです。
■LI
書店はなぜ儲からないのか? 〜「リピーター不在」ビジネスからの脱却
書店は、色々と試行錯誤しているのに、
そもそも儲からないのはなぜなのか?
そんな質問を友人から投げかけられました。
非常に興味深いテーマです。
さまざまな理由が浮かぶと思いますが、
私の答えは明確です。
商品にリピーターが存在しないから、
です。
(注:この記事は書店、出版のビジネス構造を分析するために書いています。
「書店は儲かるからやっているのではない。出版社の人間がそんなこともわか
amazonと差別化できる「唯一の強み」が全く活かされてないのはなぜなんだろう
出版取次の大手・トーハンの運営する本の通販サイト「e-hon」。
自分が応援したい書店「My書店」を登録することができ、
自宅に直送してもらっても、その書店の売上となる仕組みがあります。
すばらしいです。
が、
そんな仕組みが「e-hon」にあることを、
書店の休業が続くこの事態の中で初めて知りました…
編集者でありながら、お恥ずかしい限り。
■amazonと差別化できる「唯一にして、
文学フリマ、技術書典と「ビズケット」が登壇/街の印刷所起点・即売会に大きな可能性
個人出版ビジネス書マーケット『ビズケット』が
2020年2月に開催された印刷メディアビジネス展示会「page2020」での基調講演「ライト出版市場の誕生と広がり」に登壇しました。
まだ新参者ながら「文学フリマ」望月倫彦さん、「技術書典」高橋征義さんと共に「ビズケット」代表が並ばせてもらえて光栄なことでした。
また、この講演に向けた打合せと会食で、望月さん・高橋さんと語らう機会を持ったことで、「
編集者の「初期衝動」を文学フリマで取り戻そう 〜編集者の「小売」体験〜
2019年11月24日(日) に初めて出展してみた「文学フリマ」の魅力について、前の記事(「出版業界のこの先」を議論する前に、「文学フリマ」に出展してみよう)でまとめてみました。
しかし!
そんな客観的な分析はさておき、ぜひ書いておきたいこと、それは…
僕にとって「文学フリマ」は、編集者の初期衝動を思い出させてくれる機会でもあった、ということです。
■生粋の「本作り大好き」な記憶が蘇る
「出版業界のこの先」を議論する前に、「文学フリマ」に出展してみよう
2019年11月24日(日) に東京流通センターで開催された
「第二十九回 文学フリマ東京」にブース出展して、大学時代に描いた絵本などを冊子にして頒布してみました。
飾り付けからして準備不足は明白で、さっぱり売れませんでしたが、今回の目的は「同人誌即売会に自らブースを出展して、自分が作った冊子を並べてみる」だったので、収穫はあり余るほどでした。
そして、強く思いました。
出版業界の人たちこそ
本屋は「テーマパーク」になる:出版不況でも児童書だけは伸びてる理由
減少が続く出版物売上の中で、2006年と2018年を比べ、唯一プラスの値を示しているのが、児童書ジャンルです。
その要因を考えていく先には、
これから本屋がどうあるべきか
出版物がどうあるべきか
のヒントが詰まっているように感じます。
■唯一、売上が伸びている児童書の市場2006年に約900億円の売上だったのに対し、2018年は約1,010億円です。
出版物の総売上が2018年は約1兆5