キムラユキ

1997|イラスト|ライティング|企画編集

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記事一覧

どんな「おしぼり」を渡したいか

オードリーの若林さんと南海キャンディーズ山ちゃんが結成していたユニット「たりないふたり」を題材にしたドラマ『だが、情熱はある』が先週日曜に最終話をむかえた。最終…

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オードリー春日の「飴ジュース」から学ぶ、課題の発見と解決

オードリー春日の「飴ジュース」エピソードをご存知でしょうか。 倹約家としても有名な春日の節約エピソードの一つです。なんとしても手持ちのお金を使いたくない、100円…

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始末の精神

部屋の散らかりと同じ速度で心がすさみつつある気がして、ふと部屋の掃除をしようと思い立った午後21時。台所と洗面台、便所掃除を終えて、いつもはいているズボンたちをき…

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「アメーバ状」になりたくて生きている

(オードリー若林)歩いたことのない景色を歩いて、色んな人が海のハバナ湾沿いでアコーディオンだ、ギターだ、ってやってんのをみたら、時間忘れるじゃないですか?なんか…

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「うたた寝する暇があったら、世界を見てきなさい」

人と人が対話するとき、多くの場合は言葉を使う。コロナでリモートワークが進むと同時に、チャットやビデオ会議など、言葉をベースとした対話が増えている。 言葉で伝えれ…

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「みんなに面白いと思われるものを作らなくて良かったね」

お笑い芸人ピースの又吉さんが書籍『火花』を発表した後、樹木希林さんからもらった言葉。 初めてこの言葉をきいた時は「なんかすごい言葉や、、。」という感情が一番強か…

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ビブラートきかせるだけの歌手になっちゃだめ

どんな形であれ、表現物は作者のメッセージや意図を持っていると思う。 何かを作る人というのは、生活の中に漂う美しいものや面白いことを掴んで離さず、「これのどんなと…

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「ない」ものばかり見てちゃ進まない

自分が憧れている人と会話すると「ないものねだり」の感情に襲われることがある。「私はこの人みたいなことができていない」「どうすればこの人みたいに面白いことができる…

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事件はいつも現場で起こっている

今日は知り合いの個展を見に行った。政治や世相を反映したような作品が多く、そういうことに作者自身関心があると言っていた。何かを作るモチベーションはどこから生まれる…

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駅にいたバッタを見ていたのは子供だけ

一昨日くらいの話。 最寄りの駅に向かっていた時、階段にバッタがいた。 結構大きめのバッタ。ショウリョウバッタかな 「こんなところに、こんなサイズの!珍しい」と思っ…

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喧嘩ではなく、議論をしよう

自分のことを話すのが苦手だ。もっというと、自分の中で整理がついてないことを話すのが苦手だ。 人に話せる状態に『完成された』ものというのは話しやすい。完成されたも…

15

隙あるものを愛でていたい

ここ数ヶ月のあいだ、いろいろと思い悩んでいた。自分がつくるものは、ただの消費物と化していないだろうか、その場をとりつくろうためだけのものになっていないだろうか、…

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かっこよくて泥臭い、編集の仕事

今までnoteをかくとき、非常に時間がかかった。なぜなら誰かにみてもらえるような内容にするための文章の推敲に非常に手間がかかるのである。 けど、自分の記録用につけて…

11

おのれの心に敏感であれ

今日は愛すべき友人の誕生日。色んな方面でお祝いされていて、いかに彼女が人から愛されていて、そしていかに彼女が人に愛を伝えているのか感じました。(もっとも、彼女の…

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令和元年、休学生活のはじまり

2019年4月、令和元年。いよいよ、というほどでもないけれど、一年の休学生活がはじまりました。毎日消費するように見送ってしまうと、一年なんてあっという間に終わってし…

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どんな「おしぼり」を渡したいか

どんな「おしぼり」を渡したいか

オードリーの若林さんと南海キャンディーズ山ちゃんが結成していたユニット「たりないふたり」を題材にしたドラマ『だが、情熱はある』が先週日曜に最終話をむかえた。最終話の後半は、なんとリアルタイムの話に追いつくという、ドラマでは見たことのない演出もあって思わず「すご!」と見ながら声も出た。

この「たりないふたり」はもちろん、若林や山ちゃんをはじめ、その周辺にいる人や作品に何度も救ってもらってきた(今も

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オードリー春日の「飴ジュース」から学ぶ、課題の発見と解決

オードリー春日の「飴ジュース」から学ぶ、課題の発見と解決

オードリー春日の「飴ジュース」エピソードをご存知でしょうか。

倹約家としても有名な春日の節約エピソードの一つです。なんとしても手持ちのお金を使いたくない、100円ちょっとのジュースも買いたくない春日。そこで春日がとった行動は、2リットルのペットボトルに飴10個と水を入れ、飴をとかすことでジュースを作る、というものでした。これが、古典落語「まんじゅうこわい」ばりに擦り倒されている、春日の「飴ジュー

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始末の精神

始末の精神

部屋の散らかりと同じ速度で心がすさみつつある気がして、ふと部屋の掃除をしようと思い立った午後21時。台所と洗面台、便所掃除を終えて、いつもはいているズボンたちをきれいに折り畳み直していたその時。ズボンの裾が汚れていることに気がついた。おそらく、自転車に乗っていた時に裾がこすれて、汚れがついたんだと思う。履いていた時は全く気づかなかった。

生活していると、ふと我に帰る瞬間がある。それは、生活のきほ

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「アメーバ状」になりたくて生きている

「アメーバ状」になりたくて生きている

(オードリー若林)歩いたことのない景色を歩いて、色んな人が海のハバナ湾沿いでアコーディオンだ、ギターだ、ってやってんのをみたら、時間忘れるじゃないですか?なんか、そういうことをずっと心待ちにしている感じなんですよね。

(星野源)色んなこと考えているじゃないですか、普段。バランスを取ろうと。社会的なところとか、音楽だったら歌詞を間違えないようにしようとか。・・・そういうのが全部なくなって、ステージ

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「うたた寝する暇があったら、世界を見てきなさい」

「うたた寝する暇があったら、世界を見てきなさい」

人と人が対話するとき、多くの場合は言葉を使う。コロナでリモートワークが進むと同時に、チャットやビデオ会議など、言葉をベースとした対話が増えている。

言葉で伝えれば、伝わると思っていた。どんなに分かり合えなさそうな人とも、言葉で対話すれば理解できると思っていた。けれど、実際そうではないらしい。言葉、強いていうと”情報”、に集約できないところに触れるべき何かがたぶんある。

そこにあるものは、言葉だ

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「みんなに面白いと思われるものを作らなくて良かったね」

「みんなに面白いと思われるものを作らなくて良かったね」

お笑い芸人ピースの又吉さんが書籍『火花』を発表した後、樹木希林さんからもらった言葉。

初めてこの言葉をきいた時は「なんかすごい言葉や、、。」という感情が一番強かった。少し時間が経ち、いろんな出来事や言葉が重なり、じわじわとその言葉が体に染みてきた。忘れないうちに日記にします。

フォロワーの数、いいねの数、売り上げ数値、イベント参加人数。何かを外に発信した時、どうしたって”数”の存在感は半端ない

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ビブラートきかせるだけの歌手になっちゃだめ

ビブラートきかせるだけの歌手になっちゃだめ

どんな形であれ、表現物は作者のメッセージや意図を持っていると思う。

何かを作る人というのは、生活の中に漂う美しいものや面白いことを掴んで離さず、「これのどんなところが面白いんだっけ?」と、そのものに被った埃を丁寧にはらい、そして作るものに取り込んでいるんだと思っている。

小さい頃から、ビブラートをめちゃくちゃ効かせる類の歌手が苦手だった。というのも、その類の歌手が歌うのを見ると、「さぁ、私の素

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「ない」ものばかり見てちゃ進まない

「ない」ものばかり見てちゃ進まない

自分が憧れている人と会話すると「ないものねだり」の感情に襲われることがある。「私はこの人みたいなことができていない」「どうすればこの人みたいに面白いことができるんだろう」という感情になり、「あれ、私って何持ってたんだっけ?」みたいな感情に襲われることがある。

けれど、「そもそも前提が違う」ということを最近意識するようになった。その人の得意なことと、自分の得意なことは”そもそも”違う。この人が苦手

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事件はいつも現場で起こっている

事件はいつも現場で起こっている

今日は知り合いの個展を見に行った。政治や世相を反映したような作品が多く、そういうことに作者自身関心があると言っていた。何かを作るモチベーションはどこから生まれるのだろうかと、そんなことを最近考えていたので作品作りについて話を聞きにいった。

ここまでは前書き。今日ここで書き留めておきたいことはそういうことじゃなくて、現場に行かないとやっぱりわからないことがあるということだった。

ギャラリーに行っ

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駅にいたバッタを見ていたのは子供だけ

駅にいたバッタを見ていたのは子供だけ

一昨日くらいの話。

最寄りの駅に向かっていた時、階段にバッタがいた。
結構大きめのバッタ。ショウリョウバッタかな

「こんなところに、こんなサイズの!珍しい」と思って見ていたら、小学生くらいの男の子2人がバッタを見つけて駆け寄った。

駅は決まった時間に目当ての電車が来るから、みんな足早になる場所。予定がある人はバッタなんて見てられないかもしれない。

けれど、その男の子たちだけは足を止めてバッ

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喧嘩ではなく、議論をしよう

喧嘩ではなく、議論をしよう

自分のことを話すのが苦手だ。もっというと、自分の中で整理がついてないことを話すのが苦手だ。

人に話せる状態に『完成された』ものというのは話しやすい。完成されたものには指摘や意見が少ない。「へぇ〜そうなんだ、いいじゃん」で終わる。気持ちいい。

しかし、整理されてないことというのは「ここはこうしたらいいんじゃない?」とか、「ここは違うと思うよ」とか、ツッコミどころ満載である。私はきっとこのツッコミ

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隙あるものを愛でていたい

隙あるものを愛でていたい

ここ数ヶ月のあいだ、いろいろと思い悩んでいた。自分がつくるものは、ただの消費物と化していないだろうか、その場をとりつくろうためだけのものになっていないだろうか、という気持ちがでてくるようになった。

せっかく作るなら誰かの何かにふれるものにしたい、という欲が出てきた。絵に出来ることはなんなのだろうか、ということも考えるようになった。

そんなことを考えていたときに、よくいく六甲道の喫煙所の絵を描い

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かっこよくて泥臭い、編集の仕事

かっこよくて泥臭い、編集の仕事

今までnoteをかくとき、非常に時間がかかった。なぜなら誰かにみてもらえるような内容にするための文章の推敲に非常に手間がかかるのである。

けど、自分の記録用につけているインスタでの投稿とかは時間かからずかけるし、何より本当に書きたいことが書けている感じがした。

というわけで、このnoteも元々自分の内省用にかきたかったのだから、そういう風にしてみる。誰か読んでくれたらいいなっていうくらいで書い

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おのれの心に敏感であれ

おのれの心に敏感であれ

今日は愛すべき友人の誕生日。色んな方面でお祝いされていて、いかに彼女が人から愛されていて、そしていかに彼女が人に愛を伝えているのか感じました。(もっとも、彼女のことを「彼女」なんていう呼び名で読んだのは初めてである、どちらかというとオカンである。)

そんなぐちこ(もう名前出します)と昨日寝る前までいろいろと話し「世間や他人の言葉じゃなくて、自分の言葉で考えたり感じたりしたいものですな」という主旨

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令和元年、休学生活のはじまり

令和元年、休学生活のはじまり

2019年4月、令和元年。いよいよ、というほどでもないけれど、一年の休学生活がはじまりました。毎日消費するように見送ってしまうと、一年なんてあっという間に終わってしまいそう。たまに落ち着いてnoteを書く習慣を設けようと思い、やっと今日書く気がおこりました。深夜にぼちぼち書いてます。

休学して何するの?ってところですよね。休学を決めたときは自分の中でも整理をつけられていないことも多く、上手く話せ

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