8月31日(火)、第1081回 「抜苦与楽」
「苦」を抜き、
「楽」を与える、
これを「慈悲」と言います。
神さま仏さまへ、
「お金が欲しい」
「長生きしたい」
など、
ひとというものは、
好き勝手に祈ります。
実のところ、
「お金」が手に入っても、
「長生き」できたとしても、
ひとは
「しあわせになれる」
とは限りません。
お金があるならあるなりの、
長生きしたならしたなりの、
その「楽」というものが、
また、
次の「苦」の原因となる。
そういう意味では、
自らで「苦」を創りながら、
自らで「楽」を求める、
生命が尽きるまで、
「苦楽の一人芝居」
を繰り返す、
それこそが、
ひとの人生、
と言えるのかもしれません。
「因縁果」に例えるならば、
まことの「抜苦与楽」とは、
物理的な「果」にあるのでは
なく、
精神的な「因と縁」にある。
もっとわかりやすく、
言い換えるならば、
神さま仏さまへのお願いは、
「お金」や「長生き」
なのではなくて、
「苦しみ」を生まないための
智慧と経験、
この「慈悲」を授かるように、
しっかりとお祈りする、
ということなのです。
感謝、合掌
慈永
ありがとうございます。お布施は、こちらから😊😊😊