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所感集

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書評、読書感想文、映画レビュー、その他いろいろ感想をまとめました。
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記事一覧

【本の紹介】一流の人に学ぶ自分の磨き方

【本の紹介】一流の人に学ぶ自分の磨き方

「やればできる」有名なのは芸人ティモンディ高岸さんのギャグだが、この本にも書かれていた。

ティモンディ高岸さんのギャグの元ネタは出身高校の校則らしい。なんてすばらしい学校だ。

ここで読む手が止まってしまった。そして手帳の1ページ目に刻み込んだ。

なんて素敵な言葉だろう。この文章を何度も読んだ。

私たちは「やればできる」のだ。

奇しくも上杉鷹山の言葉「為せば成る」と同じである。

この本に

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【エッセイ】新しいノートとボールペンを買った(700)

【エッセイ】新しいノートとボールペンを買った(700)

就寝前。インスタグラムやYouTubeのショート動画を眺めているとあっという間に時間が溶けて行く。

中毒性があり貴重な時間を奪って行く。いつまでもこんなことをしてはいけない。

自分の若く美しい身体を性的に晒したり、恥を捨ててコントを披露したり。中にはグロテスクな容姿の我が子を晒すものさえいて吐き気がする。

しかし最も愚かなのはやはり消費する私だ。目は疲れ、脳は疲弊し、そして何も残らない。

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【エッセイ】私の好きな絵本(1000)

【エッセイ】私の好きな絵本(1000)

まちか先生の下記の記事へのオマージュ。

いい記事でした。

私の好きな絵本はこちら。ノルウェーの昔話。

「三びきのやぎのがらがらどん」マーシャ・ブラウン(福音館書店)

この絵本はジブリアニメ映画「となりのトトロ」中に出てくる。ご存知の方も多いと思う。

最近気づいたのだが。やぎのがらがらどんたちは小・中・大と3匹。トトロも同様。トトロ作中では山羊はメイちゃんの行手を阻む邪魔者として出演する。

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【エッセイ】怪物(1000)

【エッセイ】怪物(1000)

漫画や映画などのフィクションには信じられないくらいに頭のいい架空の人物が登場する。

たとえば20世紀少年で有名な浦沢直樹先生のサスペンスアクション巨篇「MONSTER」に登場するヨハン・リーベルト。どんな人物かはググると出てくる(と思う。どこかの親切で暇なオタクが解説文を無料公開してくれているだろう)。

ちなみに巷に溢れるオンライン(noteは知らない)のうんこみたいな小説を読むくらいなら浦沢

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【書評】価値とは?

【書評】価値とは?

note記事でこの本を知った。

「文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。 読みたくなる文章の書き方29の掟」pato(アスコム)

記事が興味深かったため本屋で立ち読みして吟味してから、買おうと思ったが通勤の通り道にある狭い丸善には在庫がなかった。だからAudibleで聞いてみた。

まえがきはかなりわざとらしく面白くない冗談が続いていた。その時に辞めればよかったのだが、せっかくなの

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【所感】ノルウェイの森(777)

【所感】ノルウェイの森(777)

Audibleで「ノルウェイの森」村上春樹(新潮社)妻夫木聡朗読を聴いている。

10年前に読んで、何度か2回目を読もうと思って結局いつも中途半端に終わってしまっていた。Audibleで無事2回目が完走できそうだ。

Audibleをはじめて登録なら下記リンクから一ヶ月無料!

Audibleは公開されている本はほぼ全て聴き放題。少なくとも公開されている村上春樹作品は全て無料。

ノルウェイの森上

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【新潮文庫100冊】「百年の孤独」(666)

【新潮文庫100冊】「百年の孤独」(666)

新潮文庫100冊のリーフレットの解説が面白くてはじめに選んだのは話題の文庫本ガブリエル・ガルシア=マルケス著「百年の孤独」。

まだ40頁ほどしか読んでいないが、とても面白い。巻末の筒井康隆の解説を先に読んだ。それがかなり良かった。彼らしい解説だ。

岩波書店は小説では「作者名 作」と表記するようだが、新潮社は「作者名 著」と書くようだ。

少し前、Xである似非読書アカウントが「作と著の違いはなん

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【エッセイ】思い出ボックス(1200)

【エッセイ】思い出ボックス(1200)

今日はエッセイの記事見出しをマガジン用に新しく長女にデザインしてもらったものに変更。かわいいでしょう??

長女のインスタアカウントとYouTubeアカウントを貼っておくのでぜひ見てください!

さて、娘と新しいマガジン用のヘッダーデザイン案の話をしていた時である。

ちいかわの画像を無断使用していたので万が一有名になった時に足元をすくわれぬように。

私の部屋の就寝前の布団の上で相談していた。デ

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【書評】ウォーク・ドント・ラン(村上龍VS村上春樹)

【書評】ウォーク・ドント・ラン(村上龍VS村上春樹)

やっと読み終わった。公共図書館のものを2ヶ月間借りっぽなしだった。1981年発行の貴重な絶版本。2週間の延長を期限日ごとに申請でできるのだが、ついに最後の延長と言われ、その期限日が迫り急いで最後の方を読んだ。

たった150ページの本だが、当時新進気鋭の若手作家だったふたりによるかなり興味深い対談集である。村上春樹作品しか読んだことはないが十分楽しめた。

おふたりが43年経った今も第一線で活躍し

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【書評】サイゼリヤ元社長が教える年間客数2億人の経営術

【書評】サイゼリヤ元社長が教える年間客数2億人の経営術

サイゼリアの元二代目社長・堀埜一成氏によるその経営術を惜しみなく開示した著書。掘埜氏は京大農学部卒・味の素出身の一族ではない技術畑の雇われ社長だった。

創業者の正垣泰彦氏のサイゼリア経営本もあるが、あるnote記事のリンクからこの本の存在を知り興味を持って読んでみた。

私もそのひとりだがサイゼリアファンの方は純粋に楽しめると思う。

また、特殊な産業における経営者志望の方には何かとヒントが得ら

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【エッセイ】噂話と人の想像力(700)

【エッセイ】噂話と人の想像力(700)

私は今、一般的な勤め人からしたらかなり特異な通勤の仕方をしていて自分でも複雑で説明するのがめんどくさい。

詳述してみよう。

単身赴任中。
住所地は滋賀県北部のど田舎の山奥。
勤務地は大阪府守口市。
平日住んでいるのは私の実家で大阪府南部の郊外都市。

週初めの月曜の早朝に自動車で勤務地に向かい、会社の駐車場に勤務日中は車を停めさせてもらっている。月曜から土曜は電車で通勤。土曜の勤務終了後自宅の

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【書評】私の好きな村上春樹作品ベスト3

【書評】私の好きな村上春樹作品ベスト3

村上春樹との出会いは10年以上前に遡る。

前々職の元同僚が1Q84を要らないからと全巻気前よくくれた。雑談していて互いに読書習慣があることから好きな小説の話題になったのがきっかけだった。

村上春樹の名前は知っていたが人気過ぎて避けていた。1Q84の重版が追いつかず買えないって言う話題もアホくさいと思って呆れて静観していた。

元同僚が好意でくれた本である。しぶしぶ読むととても面白い。私の中で小

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ケンシロウによろしく【ドラマレビュー】一三〇〇字

ケンシロウによろしく【ドラマレビュー】一三〇〇字

ジャスミン・ギュ先生のギャグ漫画「ケンシロウによろしく」原作の実写版DMMTVオリジナルのドラマが面白い(リンクがうまく貼れないのでご興味ある方はGoogleで「DMM ケンシロウによろしく」って検索してみて!)。主演は松田龍平さん。二枚目俳優が演じるズレた男が滑稽でいい。役になりきっている。

今ならこの作品が見放題の月550円会費のDMMプレミアムが無料で入会できる上にDMMポイント550点(

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正欲【映画レビュー】六〇〇字

正欲【映画レビュー】六〇〇字

*ネタバレを含むかも知れぬので悪しからず。なるべくないように記したつもり。

過去に記した自らのエッセイに引っ張られ、朝井リョウさんの「正欲」を原作とした同名映画を妻と観に行った。下記のエッセイを書くとほぼ同時に映画の前売りチケットをネット通販で購入したのだった。ノベリティのステキなしおりがもらえたから。

当該エッセイ

映画鑑賞は実に二年ぶりだった。娘たちと二年前に観に行った呪術廻戦のアニメ映

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