【書評】ウォーク・ドント・ラン(村上龍VS村上春樹)
やっと読み終わった。公共図書館のものを2ヶ月間借りっぽなしだった。1981年発行の貴重な絶版本。2週間の延長を期限日ごとに申請でできるのだが、ついに最後の延長と言われ、その期限日が迫り急いで最後の方を読んだ。
たった150ページの本だが、当時新進気鋭の若手作家だったふたりによるかなり興味深い対談集である。村上春樹作品しか読んだことはないが十分楽しめた。
おふたりが43年経った今も第一線で活躍してるのがすばらしい。このおふたりは日本文学史に名が刻まれるべき方々だ。このおふたりがいなければ今の日本の文学は全然違ったものになっていたということだけは確かだ。
これを機に村上龍の旧版の「コインロッカー・ベイビーズ」をブックオフで上下巻各100円で買った。今は新版で上下巻が合本になったようだ。
対談集というものはとても読みにくい。ふたりの人間の方向性の違う話を同じテーマでふた通り読まなければならない。ただページを追うだけならそんなに時間はかからないが精読するとなると話は別だ。
村上春樹のスタンスは作品から滲み出ているものを読み取るに変わっていないことがわかった。
絶版本で入手困難だが手元に置いておきたい一冊である。
ネットオークションでは5000円から10000円して手が出ない。それこそブックオフにて投げ売りされてないかなー。村上春樹と村上龍のビックネームおふたりじゃその可能性は極めて低いか・・・。いくら査定の基準が出版年数近い順のブックオフでも安くなることはほぼないか。
講談社さん。文庫で再販してくれないだろうか。需要しかないと思うのだが・・・。
↑ダメ元で拡散希望😆