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2022年7月の記事一覧

柄谷行人と東浩紀

※本稿は大学での発表に加筆修正したものである
①はじめに
 本発表は、柄谷行人と東浩紀の「他者」観を比較することで、東の「他者」観を明らかにし、その新規性及び臨界点を提示することを目的とする。では、東の「他者」観を考える上で、なぜ柄谷との比較が必要となるのだろうか。 ここで、『ゲンロン0 観光客の哲学』(東浩紀、ゲンロン、2017年。以下、『観光客の哲学』と表記)の冒頭を想い起こすことは有効であろ

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🐈 自殺・尊厳死・安楽死について 🐈

🐈 自殺・尊厳死・安楽死について 🐈

こんにちは Ridiusです。
今回は、自殺・尊厳死・安楽死について話したいと思います。

🐈自殺は悪か一般的に、人を殺すという行為は許されません。誰かや法律によって禁止されている、ということではありません。
もしも、私が誰かを殺害したとしましょう。村社会であった頃であろうと、現代のWeb2.0の社会であろうと、その噂は広まり、その危険度をその社会の人々が共有します。私は、その社会の健全性のため

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安い穀物の輸出は「豊作貧乏の外部化」

政府からの補助が農家の所得に占める割合は、日本は15.6%、アメリカは26.4%、フランスは90.2%、ということを前にも紹介した。こうした補助金を出すことで、アメリカやフランスは小麦などの穀物価格を下げ、世界に輸出している。どうしてこんな気前のよいことをするのだろう?持ち出しになるのに。

私の仮説は、「豊作貧乏の外部化」ではないか、というもの。
昔から農村だと、豊作祈願をすることを私達は聞かさ

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小島秀夫監督の、「思いやりを生むコミュニケーションの鍵は間接・非同期」ではないかという視点

小島秀夫監督の、「思いやりを生むコミュニケーションの鍵は間接・非同期」ではないかという視点

いやー、本当に小島秀夫監督の視点好きです。

デスストランディングは、本当に未来を予測していたかのようなゲームだったんですよね。
ゲームをプレイしていた当時はもちろんそんなこと考える余地もなく。

あくまで個人が独立してあの規模のメジャータイトル手掛けるのが凄いという印象が全てだったんですが。

その後、ウイルスが実際に私たちの世界に拡がってしまい、私たちはデスストのゲームのように家にこもる生活に

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メサイア~MESSIAH~徹底解説

メサイア~MESSIAH~徹底解説

メサイア誕生まで

ヘンデルは1685年ドイツのハレに生まれた音楽家で(J・S・バッハも同年に生まれている)、教会での修行を経て当時の音楽の最先端であるイタリアへ渡ったのち、そこでイタリア・オペラといった最新の音楽を学んでいる。
ヘンデルはその後イギリスへ渡り、最先端のイタリア・オペラでヒットをおさめる。しかし、イタリア語で歌われる貴族趣味的なイタリア・オペラは、イギリスの民衆からの幅広い支持を集

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Q&A|大切なものを失くした人にどう接したら良い?

Q&A|大切なものを失くした人にどう接したら良い?

はじめに。こんにちは。はじめまして。
心理カウンセラーのUです。

普段は、心理職として、相談者の心理カウンセリングを行っています。今回の【Q&A】は、

『大切にしていたものを失った人への接し方』

について、お話しします。大切にしていたものが、生き物であれ、静物であれ、何であれ、失ったことで心を傷めている点では同じです。大切な人は、言うまでもありません。身近にいるそのような方への接し方のヒント

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いとおかし、いとおかし7 水魚玉石

いとおかし、いとおかし7 水魚玉石

体験重視より「妖異譚」

プロ仕様です。仏教は「法に依って自己をいきる」教えです。
したがって、人のみに帰依しては、外道です。

個人の体験や思想を語るときは、「伝達したい」という欲が前提ですから、相手がありますね。それが大衆であるなら、どういう意匠で表現するかで、その支持、まあ受けるか受けないかでイイのですが、の量がきまります。

つまりは、エンタメになっているか否か。おもしろくなかったら、わざ

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「よそ者」考 郷に入っては郷に「驚け」

「よそ者」考。
農業の研究やってると、よそ者が農村に入ってきてイザコザが起きる話をよく耳にする。多いパターンは、大企業勤めの経験のある人が「このど田舎に俺の貴重な経験を教えてやろう」というもの。そして村の慣習を因習と決めつけ、偉そうに説教始めて、疎まれるタイプ。

関係がこじれると、もと都会人は「田舎者めらが!」と見下し、田舎にもともといる人は「なんや、感じの悪い人」となる。都会人が田舎に新風を入

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有機肥料は化学肥料から相当量生まれ、化学肥料は化石燃料から生まれる

スリランカに関する記事。急激に化学肥料から有機肥料に切り替えようとしても、有機肥料も、元はといえば、化学肥料により作られた植物、そしてそれを食べた家畜由来。化学肥料がなくなれば、有機肥料も減る。化学肥料からの脱却は容易ではない。
https://lm.facebook.com/l.php?u=https%3A%2F%2Fgigazine.net%2Fnews%2F20220714-sri-lank

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