【後編】10分ガム 10分噛むだけ!ダイエット&ストレスコントロールになる時間割美容
「10分ガム」は、私が考案した究極のタイパ美容。
後編は、ダイエットとストレスコントロールのお話です。
10分ガムで、努力ゼロのダイエット!
子供の頃から「よく噛んで食べなさい」と言われた人は多いと思いますが、
咀嚼って、本当に良いことばかり!その一つが「肥満予防」です。
咀嚼だけで、満腹中枢を刺激してくれる!
しっかり咀嚼すると、脳内で「神経ヒスタミン」が分泌されます。神経ヒスタミンは「満腹中枢」を刺激してくれるので、食べた量とは無関係に満腹感を得ることができます。つまり、そんなに食べていないのに「お腹いっぱい!」と感じることができるというわけ。
さらに、しっかり咀嚼して神経ヒスタミンが量産されると、脂肪(特に内臓脂肪)を減らしてくれることがわかっているんですよ〜。咀嚼ってステキ!
夕食前に噛むと、最も効率よくダイエットになる!
では一日一回、ダイエットのためにガムを噛むとするなら、いつが良いでしょう?
私のおすすめは、「夕食前」です。というのも三食の中で、食べたものがいちばん脂肪になりやすいのが夕食。時間栄養学でいえば、夕食は一日の中で最も少なくするべき食事なのです。
だけど夕食って、つい食べすぎてしまいませんか?
私も、「あぁ〜。今日も一日が終わった〜。」とホッとして、ついお箸もお酒も、進んでしまいます(笑)つまり、のびのびと好きなように食べることで、「オンオフ切り替え」になっているのだと思います。
そう思うと、夕食は、自分を労う大切な時間。
この大切な時間を、「太るから」と我慢ばかりしては、ストレスになってしまいます。
そこで10分ガムです。
10分ガムで、ストレスフリーにダイエット!
夕食前に10〜15分ほどガムを噛むことで、脳内ヒスタミンを増やし、満腹中枢を刺激。我慢せずに食べ過ぎを防ごう!ということです。
さらに、食事中もしっかり咀嚼することで、内臓脂肪まで減らせますよ。
継続の秘訣は、無理や我慢をしないこと。ウェイトコントロールには、我慢せずに食事量を減らせる10分ガムが、本当におすすめです。
10分ガムで、幸せホルモンを増やそう!
「わけもないのにイライラする」「落ち込む」なんてこと、ありませんか?
その原因は、脳内のセロトニンが不足しているせいかもしれません。
セロトニン=幸せホルモン
セロトニンは「脳内の神経伝達物質」で、「ホルモン」ではありませんが、心の安定に大きく関わることから「幸せホルモン」という呼び名がついています。
脳内でセロトニンがしっかり分泌されていると、心は落ち着き、心地よさや満足感を感じます。逆にセロトニンが不足すると、精神バランスが崩れやすくなったり意欲低下、うつ病にもなりやすくなるといわれています。
セロトニンを増やす方法
ではセロトニンは、どうすれば脳内で増えてくれるでしょう?
「太陽の光を浴びる」「腸内環境を整える」など、いくつか方法はありますが、「リズム運動」もその一つ。リズム運動とは、同じ動きを繰り返し行うリズミカルな運動のことで、ウォーキングやフラダンスなどです。つまり朝日を浴びながらの軽いウォーキングは、セロトニン分泌には最高ですね。
また「噛む」という咀嚼のリズム運動も、脳内でセロトニンを分泌させてくれます。スポーツ選手が試合前にガムを噛む姿を見かけますが、あれはまさに脳内のセロトニンを増やすため。「打たなきゃいけない。」「ゴールを決めなきゃいけない。」などのストレスを取り払い、平常心でパフォーマンスができるようにしているのです。
一定のリズムで咀嚼できる10分ガムは、手軽にできるリズム運動として本当におすすめ。セロトニンの分泌が盛んになり、ネガティブな気持ちを解消してくれますよ。ちなみにセロトニンは、疲れるほどやり続けると分泌されなくなるので、10分ほどで大丈夫です。
私は、イライラしたときや落ち込んだときにも、ガムを噛むようにしています。「今、セロトニンが出ている!」なんて実感はありませんが、いつの間にかイライラを忘れて鼻歌を歌っていますよ〜。イライラしたときにもぜひ、10分ガムをやってみてくださいね。
10分ガムをやってみよう!
では10分ガムのやり方、おさらいです。
ポイントは三つ。
1.10分間ガムを噛む
鏡チェックで左右差があった方は下がっている方の歯で、揃っていた人はバランスよく両方の歯で、10分間ガムを噛みましょう。
2.夕食の10分前に噛み始める
ダイエットしたい人は、夕食の10〜15分前からガムを噛み始めることで、神経ヒスタミンが分泌。満腹中枢を刺激して、食欲を抑えてくれます。
3.食事は両方の歯で噛む
毎日の食事は、両方の歯でしっかり噛んでください。大切なのは、習慣づけること。「食事は両方の歯で噛む」というクセをつけてくださいね。
努力も手間もいらない10分ガム。私は、心と美容のために、日常的に噛んでいます。大切なのは、毎日続けること。毎日続けた人と続けなかった人の5年後、10年後は、きっと大きく違っていると思いますよ〜。
【参考文献】
1)坂田 利家 (2006)『肥満症防止 と治療における咀嚼の 臨床的意義』「日本味と匂学会誌 」13(2)p.149−156
2)T Masaki , H Yoshimatsu, S Chiba, T Watanabe, T Sakata(2001)Central infusion of histamine reduces fat accumulation and upregulates UCP family in leptin-resistant obese mice.Diabetes50(2)p.376-84
3)古谷彰子著 柴田重信監修(2017)『食べる時間を変えれば健康になる』ディスカヴァ-・トゥエンティワン
4)有田秀穂(2014)『脳からストレスを消す技術』サンマーク文庫
5)有田 秀穂(2020)『医者が教える疲れない人の脳』三笠書房