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心の呟き

15
ふと感じたこと。
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1.1

1.1

青空で日が照っていて温かくて雪のない、こんな穏やかな正月三が日は北陸では極めて稀なこと。

文化的で健康的な営みができると年末から期待していたのに、そんな生活はおろか命をも奪われた人々がいる。

重苦しい空気感に体が自然と内側へ籠ってしまう。

午後になってもう天気が崩れてきた。
やはり僕は北陸を好きになれない。

例え天災で骨を埋めることになっても構わない、そう思える土地に住むまでは何があっても

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キャンドル1本の後悔

キャンドル1本の後悔

大切なあなたの誕生日は12月23日。

自宅にてケーキではなくデザートプレートでお祝い。

手作りのフレンチトーストにアイスとプリンとフルーツをトッピング。

見た目は少々荒くなってしまったけれど、冷たくて温かくて甘い。

「ん〜、美味しい!」とあなたは言う。

けれどふと感じてしまった不安、果たしてあなたはこれで満足してくれたのだろうか。

本当はケーキを食べたかったのではなかろうか。
本当はも

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人並みに世俗的

人並みに世俗的

「優れるより、異なれ。」

どこかの誰かが生み出した言葉が、今の自分の支えになっている。

王道では勝てないと思い、いつからかサブウェポンで武装することに快感を覚えるようになった。

大衆に迎合せず、寧ろ意識的にオリジナルなキャラを求める生き方。

周りの人とはひと味違った生活スタイルや価値観に身を置くことで、多くのことを得て人生もある程度豊かになったとは思う。

けれど、突き詰めるとそれはルサン

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すきなもの

寝起きの読書

枕の天日干し

帰り道の蛸焼き

雲間の星空



都市の煌めき

春の京都

冬の東京

神戸と福岡は年中好き



喫茶店のお一人様

映画館のお一人様

散歩が好きな女性

夜景が似合う女性



感情渦巻く夜

毎晩書く日記

気まぐれに書いてみるnote

おやすみなさい🌙

愛情、依存、羨望

愛情、依存、羨望

愛情はいつの間にか依存と同化するのかもしれない。

無くてはならない存在、欠かすことのできない存在として自分の片腕となる。

知らず知らずのうちに。

確かな拠り所としての愛情。

それを依存と呼ぶのかも。

だからこの場合の依存は良い意味だと思う、きっと。

✳︎

異なるということに惹かれる。

生い立ち、家庭環境、価値観、洗練された華やかさ。

愛情と同時に羨望も存在する。

人としての純粋

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そうだ、日記を書こう

そうだ、日記を書こう

人生はタイミング。

僕が描く人生の軌跡とあなたのそれとが交わった瞬間はやや早過ぎたようだ。

友人、恋人、先輩後輩、上司部下。

人は互いに無数の交点を結びながら生きていく。

然るべき瞬間に結ばれた僅かな交点のみが生涯に渡って伸びる線となる。

その瞬間はいつか、それは誰にも分からない。

互いの理想と現実とを混ぜ合わせた先端が未来において重なっているか否か。

残酷だが人生のあらゆる縁は、こ

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地方の賞味期限

食品の話ではない。

地方が永遠に創生されないのは、賞味期限が短いから。

そんなことをふと思った。

✳︎

同じ土地に住み続けるとその土地に飽き飽きして、外の世界に住みたくなる。

それはつまり、住み続けた土地の賞味期限が切れてしまったから。

地方はとにかくそれが短い。

何なら消費期限も短くて、腐敗した嫌悪感すら抱くようになってしまう。

例え新しい店や施設ができても賞味期限が1日2日延び

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いつか記憶から消えてしまっても

印象的な文章に出会った。

『葵』というのは、主人公『隆治』が過去に受け持っていた患者で、溌剌とした若さとは裏腹に病魔に蝕まれていた。

葵の担当医でなくなった後も隆治は彼女のことを献身的に支え続けたが、葵はICUで最期を迎えた。

そこからしばらくして、隆治は上記のような心情に至る。

✳︎

記憶が薄れても、自分の一部として存在し続ける。

死別のみならず、様々な"別れ"に同じことが言える。

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常に一歩先を行く彼ら

常に一歩先を行く彼ら

高校時代の友人は常に僕の一歩先の世界にいる。

✳︎

友人Yは、昔から努力を結実させる愚直な人。

受験期に近づくにつれて彼の成績は伸びていった。

特に数学の鬼だった。
塾には一切行かず、全て自力で勉強していた。

彼は圧倒的な記述力でセンター試験のハンデを覆し、第一志望に合格した。

僕は見事なまでの不合格で浪人コースへ。

取り敢えず一浪で済ませたが、Yが一発合格したところよりもレベルは低

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夜が好き

夜が好き

夜が好きだ。

厳密に言うと、カーテンを閉めて部屋の中で過ごす夜が好きだ。

なぜなら環境に左右されない平等な世界が広がっているように感じるから。

夜なら悪天候もぱっと見では分からない。
外の景色が都市の夜景だろうが地方の田畑だろうが、カーテンを閉めてしまえば同じ。
音楽を流せば外からの音も関係なくなる。

夜は全てを平等に包み込んでくれる。

✳︎

無論、外に出てしまっては不平等極まりない環

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何もしない春休み

何もしない春休み

この春休みは特に何もしていない。

普段なら一人旅をしたり資格勉強をしたりするのだが、今のところする予定はない。

ただ心の向くままに日々を過ごしている。

朝7時頃に起きて、散歩がてら近所のドラッグストアでその日の昼食を買う。

帰宅してからコーヒーを淹れ、朝食を食べる。

僕の朝食はいつもプレーンヨーグルトにグラノーラをトッピングしただけの簡素なものだ。

朝食とコーヒーを口にしながらiPad

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全曲シャッフル再生

全曲シャッフル再生

なんとなくiPhoneにある曲を全曲シャッフルで聴いてみた。

普段はしないからか、結構新鮮な体験でよかった。

いつもはプレイリストやアーティスト単位で曲を再生しているから、時々退屈になってしまう。

自分好みのテイストだったり各アーティストの音色だったりが分かっているため次の曲の雰囲気などが予想できる。

全曲シャッフルではそれと真逆のことが起こる。

静かでグルーヴィーな曲の次にハイテンショ

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諦めること

諦めること

「もう引き返すことはできないよ。」

偉い先生はそう言っていた。

✳︎

諦めることを覚えれば幸せになれるという。

確かにそうだろう。

だが、諦めたあとの想像ができない。
自分が自分ではなくなってしまいそうで怖い。

苦しい。

なぜなら追い求めてきたものは、自分が正しいと信じるものだから。

すなわち諦めるとは、自分の信念を無理矢理に否定すること。

こんなにも辛いプロセスをこれから先何度

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深呼吸

深呼吸

車から降り、自宅のドアへと足を向ける。

外は思いの外に寒い。

ふと立ち止まると、澄んだ夜空に星が瞬いている。
そういえばここ最近、メンタルが崩れがちで俯く時間が長かったものだ。

そんな時には深呼吸をするといいらしい。

冷たい空気が両の肺を満たす。
そして憂鬱な心をゆっくりと吐き出す。

オリオン座が白く霞む。

なんだか少し気分が良くなってきた。
たまには夜の一人散歩でもしてみようか。

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