吉田竜夫が上京して最初に手掛けた仕事が絵物語『ジャングルキング』。当時人気だった山川惣治のジャングル物の亜流だが、この絵の緻密さ、大胆な構図、なによりも画力。とても22歳の新人とは。なお、掲載号の『少年画報』は国立国会図書館の蔵書でも経年劣化により複写不可になっている。
やはり、絵物語時代の吉田竜夫が一番好き。見よ、竜夫の描く少年に漂うこの色気。