リーヴル・Mei ~アートと本づくり~

まるで、思い出の図書館に、足をふみいれたように。読み物作家 真西結弓(まにしゆみ)による、えらびぬいたコトバでつづる詩と物語集。大人の童話・大人の絵本・詩画集をはじめ、「みんな」のための物語とコンテンツをお届けしています。

リーヴル・Mei ~アートと本づくり~

まるで、思い出の図書館に、足をふみいれたように。読み物作家 真西結弓(まにしゆみ)による、えらびぬいたコトバでつづる詩と物語集。大人の童話・大人の絵本・詩画集をはじめ、「みんな」のための物語とコンテンツをお届けしています。

マガジン

  • 詩的ショートエッセイ「空からのエール」

    「目指すもの」にむかって、がんばるあなたへ。日々を歩んでいくなかで、空のどこか高いところから届いた言葉を、詩のようなエッセイのような、ふわりとした読み物にしてお贈りします。実際に、筆者・真西結弓が自分をはげますときに思い出している言葉の紹介、でもあります。すこしでも、みなさまの心に、「エール」が届きますように……♪

  • ほっこりメルヘン「子猫のトルテ」

    しっかり者の子猫のトルテが、ふしぎな世界をとびまわって、みんなのお困りごとを解決! おとなもこどもも、いっしょにニッコリ♪楽しいメルヘン絵本と詩画集。

  • 真西結弓「ひとひら詩集」

    ひとひらの、コトバと、ひとひらの、風景。空の色、ココロの色…一瞬で読めるけれど、じんわりと沁みこむ詩集、をめざして。 「note限定」で、ポエムにショートエッセイを添えて、お送りいたします……♪

  • リーヴル・Mei 準備室通信

    ちいさな「読み物」のお店の、裏にある準備室で、真西結弓と助手のEmmaがおしゃべり……♪ この活動への思いや制作秘話、発見したことや考えたことなどを、のんびりと共有していきます**

  • 大人の絵本『水かがみのむこうで』

    占い師の少女マーイは水に外国の景色を映して見るのが楽しみ。でもある日、戦争に巻き込まれた少年の姿が映って… 平和を願い、終戦の日より連載開始します。 大人の絵本、ではありますが、お子さんへの読み聞かせにも、ぜひお使いください。

最近の記事

詩的エッセイ「空からのエール#19」『勝つ』ってわかってるゲームみたいに。

『人生の宿題』ともいえるような、 大きな計画に向き合うとき。 本気すぎて、力が入りすぎて、 いろんなリスクが、大きく見えすぎて。 そんなとき、ふっと空から届いたことば。 「気楽にやってみなよ。 『勝つ』ってわかってる、 ゲームみたいにさ。」 けして遊び感覚のものではないし、 そういうふうには、なれないのだけれど。 本気なときほど、『勝つのがとーぜん!』って 気楽に前向きに。ってことかな。 勝つのが、とーぜん。 うまくいくのが、とーぜん。 だって、そのために、 ここま

    • トルテのひみつ[子猫のトルテ*登場人物紹介]by リーヴル・Mei

      子猫のトルテは修理やさん。 でもね、こわれた道具や機械をなおすだけじゃないんです。 みんなのお手伝いをして、 いろんなこまったことを解決してくれます。 「ココロの糸電話」で依頼をうけると おっきな「風の紙飛行機」にのって どこでもかけつけます。 え、どんなのかって? 「ココロの糸電話」は、 金色の糸がちょろっとついた、空色の紙コップ。 だけどね、空の上から、ベルの音がして、 そっと耳にあてると、 ココロとココロがつながって、 どこかにいる、もうひとつのコップをもつひとと

      • 「ひとひら詩集」 第11回 スーツケースひとつで、旅に出る。

        スーツケース、ひとつで 旅に出る。 寒くなったらどうしよう 道に迷ったらどうしよう そんな心配も、なくはないけど。 お気に入りのワンピースを着て 歩きやすいブーツをはいたら あとはもう 「あこがれ」と「ワクワク」を探しに 旅に出るんだ。 ――そんなふうに、 これから先のことを 考えるのもいいかもしれない。 ................... *ご覧いただきありがとうございます!* どこかで読んだアドバイスに、 「人生で本当に必要なものは、そう多くない。 スーツ

        • 店長のお困りごと [リーヴル・Mei 準備室通信mini♪]

          ちいさな読み物の店・「リーヴル・Mei」準備室での会話… 店主・真西結弓(真):どうしよう、Emmaちゃん…… 助手のEmma(E):どうしたんですか、店長? 真:やっと連載開始した『子猫のトルテ』だけど…… E:え? 真:最初は、「詩画集」のつもりだったじゃない? 予告にも、マガジンの紹介文にもそう書いてて…… E:あ、はい。そうですね。 真:でも、だんだん「詩画集」じゃなくなってきちゃった…… E:ど、どういうことですか?(汗) 真:最初に考えてたより、

        マガジン

        • 詩的ショートエッセイ「空からのエール」
          21本
        • ほっこりメルヘン「子猫のトルテ」
          2本
        • 真西結弓「ひとひら詩集」
          11本
        • リーヴル・Mei 準備室通信
          16本
        • 大人の絵本『水かがみのむこうで』
          3本

        記事

          詩的エッセイ「空からのエール#18」『不安』と戦う、あなたは強い。

          「ダメかもしれない」「ムリかもしれない」 「ライバルはいっぱいいるし…」 頭の中のそんな言葉を、押しのけて押しのけて 前に進む。 心も身体も環境も、 なにもかも ベストコンディションじゃなきゃいけない、って どこかで思い込んでた。 なんでも強気な人が有利で、 弱気になってちゃ、うまくいかない、って よく聞くけれど。 だけど、 『「不安」や「弱気」と戦って、 一歩でも二歩でも ちゃんと前に進んだ自分』だって ほめてあげていい。 ――きのうより少しだけ、進んだ場所で、

          詩的エッセイ「空からのエール#18」『不安』と戦う、あなたは強い。

          [ひとひら詩集 第10回]心が、よわっているのは。

          心が、よわっているのは、 あなたが弱いからじゃなくて。 大切なものが わかっているから。 大切なものを まもろうとして 心の手のひらを ぎゅっと、にぎりしめていたから。 だから、すこし休めばいいだけ。 だいじょうぶ、 そのことをきっと、 神さまも知っているから。 ................... *ご覧いただきありがとうございます!* 心のどこかに、 痛みや疲れ、違和感があるとき、って その感覚のうらがわに、 大切なものがかくれてる。 わたしは、そう思い

          [ひとひら詩集 第10回]心が、よわっているのは。

          詩的エッセイ「空からのエール#17」『自分は負けたのだろうか』と思ったときに。

          思うような結果を、得られなかったとき。 誰かとくらべて、 自分のこれまでの、道のりや選択に、 疑問を投げかけたくなったとき。 自分は負けたのだろうか、 と思ったとき。 確認してみる。 手は抜かなかったか。 本当に正しいか、考え抜いたか。 自分にうそはつかなかったか。 そのすべてにうなずけるなら、 それでいい。 ………… *ご覧いただきありがとうございます!* 「空からのエール」って?…… 「目指すもの」にむかって、がんばるあなたへ。 日々を歩んでいくなかで、空のどこか

          詩的エッセイ「空からのエール#17」『自分は負けたのだろうか』と思ったときに。

          店長の『夏の宿題』その後! [リーヴル・Mei 準備室通信mini♪]

          ちいさな読み物の店・「リーヴル・Mei」準備室での会話… 助手のEmma(E):あのう……店長……。 店主・真西結弓(真):どうしたの?Emmaちゃん。 E:こないだの『夏の宿題』の提出状況なんですけど…… 真:(ギクッ!) E:まだ三分の一しかできていないのは、どういうわけでしょうかね……?? 真:(ギクッ! ギクッ!) E:それに、すでにあるシリーズの、更新作業について、全然連絡がまわってきませんけど…… まさか、私への指示出しを忘れてませんか? (完全に立

          店長の『夏の宿題』その後! [リーヴル・Mei 準備室通信mini♪]

          [子猫のトルテ*プロローグ]歯車ファンタジー by リーヴル・Mei

          「この世界には、いろんなところにしかけがあってね。 なにかのひょうしで、スイッチやレバーがおされて、歯車がまわりだすと、 びっくりするような、ふしぎなことや、楽しいことがおこるんだよ。」 これは、世界のどこかにある「ふしぎな場所」のおはなし。 子猫のトルテは、「修理屋さん」。 トルテの助手は、みどりのおうむのポップくんと、それから…… ひょんなことから、ふしぎな場所にまよいこんだ、 人間の少年、ビスケットくん。 さんにんで、みんなのこまったことを解決してくれますよ。 さ

          [子猫のトルテ*プロローグ]歯車ファンタジー by リーヴル・Mei

          詩的エッセイ「空からのエール#16」長い長い道の途中で。

          めざす場所は ずっと遠くにあって。 たった一人のちからで そこにたどり着かなきゃいけない。 そう思ってた。 だけど、ちがうのかもしれない、と このごろ思う。 めざす場所へむかう 長い長い道のとちゅうで。 きっと、神さまが待っていてくれて。 神さまの足元までたどりつくと、 『よく来たね よくここまで、がんばったね』 そう言って、そっと大切に抱き上げてくれるんだ。 よちよち歩きでも、懸命にかけよってきた、 小さな赤ちゃんにそうするように。 だから、 神さまが待って

          詩的エッセイ「空からのエール#16」長い長い道の途中で。

          詩的エッセイ「空からのエール#番外」花が教えてくれたこと。

          夢が咲く時。って ぎりぎりまでわからない。 いつもの散歩道の、よく見えるところに、 花のつぼみがあったんです。 長いあいだ、緑色のまま、かたく閉じていて、 「いつ咲くんだろう」「まだ、咲かないのかな」 そう思いながら、何度も、そばを通りすぎていました。 でも、二、三日、見ていないあいだに… 「あっ…」 と息をのむほど、みごとに咲いていました。 真っ白なユリでした。 しかも、ひとつだけでなく、 五つも六つも。 そんなふうに、 わたしたちの、夢や願いも、 「咲く時」は ぎ

          詩的エッセイ「空からのエール#番外」花が教えてくれたこと。

          [ひとひら詩集 第9回]空飛ぶメリーゴーランドに乗って。

          ................... *ご覧いただきありがとうございます!* 人はみんな、考え方もちがえば、進み方もちがう。 みんなが、歩いたり走ったり、車に乗ったりするかわりに、 わたしは、わたしだけの乗り物に乗っているようなもの、かもしれない。 「ひとひら詩集」シリーズのなかでは、すこし長めの作品になりました。「個性派」「マイペース」「我が道を行く」…… そんなふうに言われてきた筆者が、 ふと、これまでとこれからに思いをはせて 浮かんできた言葉。 なので、ほんとう

          [ひとひら詩集 第9回]空飛ぶメリーゴーランドに乗って。

          大人の絵本『水かがみのむこうで』part2 by リーヴル・ Mei

          「だれか、だれか助けて……」 少年の声が、聞こえます。 でも、そばにはだれもいません。 見ているのは、マーイひとりだけ。 けれど、遠いオアシスの国の、水かがみの前にいるのでは、 どうしてあげることもできません。 マーイはおもわず、水かがみにむかってさけびました。 「水よ 水よ この星の恵みよ どうか、どうかあの子を助けて……!」 そして、大粒の涙をこぼしました。 そのしずくは、水かがみに落ちて―― 少年がいる、遠くの景色の中にすいこまれてゆきました。 ほのおが、少年のすぐ

          大人の絵本『水かがみのむこうで』part2 by リーヴル・ Mei

          て、店長、無茶ですよぉ!夏風邪でフラフラなのに、こんな大量の依頼を引き受けるなんて……!!(汗 ……すみません、店長が、別方面から急にいろいろ頼み込まれたらしく、しばらく動けないので、新作はもう少しお待ちください……m(><)m by 助手のEmma

          て、店長、無茶ですよぉ!夏風邪でフラフラなのに、こんな大量の依頼を引き受けるなんて……!!(汗 ……すみません、店長が、別方面から急にいろいろ頼み込まれたらしく、しばらく動けないので、新作はもう少しお待ちください……m(><)m by 助手のEmma

          大人の絵本『水かがみのむこうで』part1 by リーヴル・ Mei

          遠い砂漠の、オアシスの国で、 少女マーイは、きょうも、学校がおわると、 水をはった大きなうつわに、呪文をとなえます。 「水よ 水よ この星の恵みよ どこかに わたしみたいな子は いるかしら?」 マーイは占いの名人。 水面をかがみのようにして、 これからおこるできごとや、遠くの景色をうつしだします。 そうして、どんなことでも、ぴたりと言い当てることができるのです。 すなあらしのおこる場所や、ヤシの実のとれる数、 まいごのラクダの居場所まで……。 そんなマーイの楽しみは、水か

          大人の絵本『水かがみのむこうで』part1 by リーヴル・ Mei

          みんなで同じ夢をみる。[リーヴル・Mei 準備室通信#3]

          いらっしゃいませ。 ちいさな読み物の店 リーヴル・Mei 店主の真西結弓です。 本日、新シリーズを公開します……! これはまだまだ…と思って、アイディアメモのかたすみに眠らせていたものなのですが、 本日、終戦の日にあわせ、 急きょ、公開することとなりました……! 平和を願う、子どもと大人の絵本 『水かがみのむこうで』。 本を読む、ということは、 特に、物語を読む、ということは、 「みんなで同じ夢をみる」ということだと思うのです。 ひとつの物語から 同じイメージやメッ

          みんなで同じ夢をみる。[リーヴル・Mei 準備室通信#3]