岐阜にいる。今朝は金華山をスーツ姿で山頂まで登り、夜明け前の登山客に氣味惡がられた。あんなのは散歩だと豪語したいところだが、すでに脚が笑っている。この月灯りの後ろには朝陽が昇ってきており、山を挟みて昼夜が寄り添っているようであった。陰陽は等しく同時にあるものなのだと空が微笑した。