「私なんか」から「私が助けたい」へ:金華さんぽの物語(宮城県石巻市)
金華さんぽ:おせっかいが生んだ新たな支援
2022年5月、宮城県石巻市に高校生や若者のためのサードプレイス「しゅろハウス」をオープンしました。ここは「おばあちゃん家のような安心感」を提供する居場所で、週に3回みんなでご飯を作ったり、談笑したり、さまざまなチャレンジをしています。
しゅろハウスを利用するKさんも、そんな居場所で過ごすうちに「同じ生きづらさを抱える若者たちを助けたい!」という思いを抱くようになりました。私たちは彼女のその思いを支援し、一緒に金華山を巡るツアーイベント「金華さんぽ」を企画。ファミリークラウドファンディングも立ち上げ、多くの人々の応援とご支援で実現しました。
金華山での過去としゅろハウスとの出会い
Kさんが16歳のとき、霊島・金華山で巫女として3年間働きました。しかし、さまざまな理由で心が不安定になり、巫女を辞めることに。そんな時、地域のおばあちゃんがしゅろハウスを紹介してくれ、彼女と私は2023年の2月に出会いました。
しゅろハウスに通い始めたKさんは、次第に「生きづらさ」や「なんでこんな人間に生まれたんだろう」といった本音を話すように。彼女の心を少しでも癒すために、町内会のバスツアーやエイサー石巻の手踊りに誘ったり、徐々に地域の人々との交流が増えていきました。その結果、Kさんは「次は自分が人を助けたい!」という前向きな気持ちに変わり、巫女時代の金華山の経験を活かして若者たちを支えたいと考えるようになったのです。
「私なんか」からの変化:クラウドファンディングで見えた支援の力
金華さんぽの企画段階では、Kさんは不安な表情が多く、「私なんか」と言っていました。しかし、ファミリークラウドファンディングへの応援コメントやご寄付が増えるにつれ、彼女は「こんなに多くの方が応援してくれている!」と気づき、次第に前向きな姿勢に。企画中はアイデアをどんどん出し、積極的にプロジェクトに関わるようになりました。
笑顔と新たな挑戦へ
イベントの成功後、Kさんは明らかに変わりました。笑顔が増え、次に挑戦したい目標を早々に語ってくれました。「高校生に巫女の体験をさせてあげたい」という新たな夢を持ち、「助ける側」に立つ決意を示したのです。
最初は「私なんて」と自信がなかったKさんが、金華さんぽを通じて自信を取り戻し、他の若者の支援をする立場へと成長したことは、大きな変化でした。今後も、しゅろハウスは彼女の新たな挑戦に寄り添い続けます。
全国の「GOOD おせっかい」が集い、讃え合う祭典!
GOOD おせっかい AWARD 2024 は、奈良開催!
皆さんの周りのGOOD おせっかいストーリーを募集しています!
特設ページから詳細をご覧いただき、エントリーください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?