中2の息子との会話は多くない。ゲーム、スマホいじり、少々の勉強で大忙しだ。話しかけても単語で返して終わり。テンションはだいたい低い。扉はすぐ閉じる。 「中2男子なんてそういうもんでしょ」と言われるが、僕はあきらめが悪いのだ。 息子は食べるのが好きだ。ご飯の時間、気に入ったメニューだと、ちょっとテンションが上がる。 そして、今週は学校の三者面談のため、3日連続で午前中までしか授業がない。昼は家。 これは、父のメシで扉をこじあけるチャンス。 == 1日目チャレンジ:買
なぜ人は異国の文化に触れたがるのだろう? これは僕にとっては永遠のテーマである。 若い頃は洋楽ばかり聴いていた。邦楽も聴いていたが、琴や尺八を使ったいわゆる純邦楽ではない。海の向こうの楽器と理論で作られた、いわば輸入品を日本で加工して親しみやすくした音楽だ。 そして、今は日本酒や焼酎じゃなくて、ワインだ。ふと立ち止まると、日本人のくせに日本固有の文化に愛が足りないんじゃないか、と我ながら思ってしまう。 これまでに、舶来品が好きになり、それを仕事にしている人生の先輩たちに、
文章と料理は似ている。 文章を書くには頭の中にある「伝えたいこと」が必要だ。 料理ならば「目指す味」。 誰かに伝えたいことがあるから文章を書く。食べさせたい味があるから料理を作る。 人に伝えたいこと。それをどう伝えるかを考える。言葉を選んで適切に並べる。そうして、伝えたいことが人にも理解できるような形となる。伝わると嬉しい。 食べてもらいたい味を目指して、食材を揃え、下ごしらえをし、調理する。美味しいと感じてもらえると嬉しい。 結局、文章と料理は、誰かに共感してもらうため
好きな言葉は「一粒で二度美味しい」。 機内でビーフorチキンと聞かれたら、本音は「どっちも」と言いたい。 「両A面シングル」ってのもいい響き。 どうしても一回の経験でたくさんのお得を求めてしまいがちなのだ。 先日も、うどん屋さんで「大盛無料ですよ」と言われて、思わず「じゃあお願いします」と言ってしまい、10分後にしっかり後悔した。 もうそんなに食べられる年じゃないってわかってるのに。 そんな僕なので、新しく始める趣味「低山登り」についても、どうしても欲張りたいと思
これはカウンターでたまにあるシチュエーション。 初来店のお客さんが、お隣の方が食べているメニューを見て。 初「すみません、それってどのメニューですか?」 隣「ああ、これはシェパーズ・パイです。美味しいですよ。」 初「じゃあ私もそれにしようかな。ところで、常連さんなんですか?」 隣「えーっと、常連っていうか・・・」 と言って、僕の方に視線を送る。 これ! 困るやつ!!! お隣さんが、自他共に認める常連さんならば、問題ない。 ただ、常連客であるという認識って、人に
今週は「名古屋名物とワイン」について考える週でした。 きっかけは、月曜日に参加した日本ソムリエ協会のセミナーです。 このところ、予定が合わなかったり、テーマ設定にそれほど興味が持てなかったりして、あまりソムリエ協会のセミナーに参加していませんでした。 しかし、「愛知・なごや名物と銘菓 愛知の飲料を楽しむ」というお題を見て、これは行かねばと久しぶりに申し込みました。 専門はニュージーランドワインだけれど、やはり僕らは愛知、名古屋で店をやっているわけで、僕らを取り巻く食文
人生二度目の低山登りに行ってきました。 先月、山登りをはじめたという投稿をしたところ、思わぬ反応がありました。先に山を趣味にしていらっしゃる諸先輩からアドバイスを頂いたり、いっしょに行こうよと誘っていただいたり。 知らなかったけれど、山好きってけっこう多いんですね。 アドバイスを元に次の行き先を考えつつ、カレンダーをにらめっこしました。 うーむ。予定が決まらん。 ここなら行けるかな、となんとなく目星はつけておくことはできる。でもバタバタと仕事が入り、家族の予定も入っ
この数週間でニュージーランド在住の日本人と立て続けに会いました。 まずは、現地にもう30年近く住む従兄弟。年は僕の3つ上です。 彼は毎年仕事のために帰国していて、そのたびにボクモに来てくれます。今回の日本滞在期間中は3回のご来店。そろそろボクモの全メニューを制覇するかもしれない、海外在住の常連さんです。 それから、現地在住ながら日本ソムリエ協会のワインエキスパートの資格をとって、SNSなどでニュージーランドワインの魅力を紹介している女性。 数年前に「地元が名古屋」&「
「マッチングアプリでいいなと思った人と、2回食事に行って、2回とも楽しかったなって思っていたんです。 でも、急に連絡が取れなくなってしまって。私、何か悪いことしちゃったのかなって、かなり落ち込みました。」 以前、女性のお客さんにそう言われて、僕は、 「それって、相手の人が複数人と同時進行で会っていたんじゃないですか。きっと、たまたまもっと気があう方に行っただけですよ。 あなたが悪いとか、そういうことじゃないと思います。気にしない、気にしない。」 なんて言いました。
「思いやりで、できている」 配られたパンフレットの表紙にそう書かれていました。 先日、ニュージーランド大使館で開催された「UNCORKED WINE PROGRAMME」というワインイベントに参加してまいりました。 趣旨は、ニュージーランドワインの魅力を日本に伝え、まだ日本への販路を持っていないワイナリーと日本の商社を繋ぐというものでした。 インポーターさんに紹介いただいてはじめて大使館にお邪魔しましたが、まあ、やはり素敵な場所でした。 広さはそれほど大きくなかったで