【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■メタ正当化 ① ・問題点:モデル作成⇒目的を達成、または、目的に近づいていることはどうわかるのか?⇒方法論のときと同じ問題が発生する ・解決策:正当化の正当化 = メタ正当化が必要とされる
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第7章 理論の実在論と対象の実在論を区別しよう ■操作可能性による議論 ・提唱者:イアン・ハッキング ・要旨:対象実在論の擁護。これまでの科学哲学が「理論偏重」「実験軽視」と批判。対象を実験的に操作して成功するかが科学者の目的と主張
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■意味論的捉え方の長所① ・抽象化:実在システムの重要なポイントはいくつか取り出して説明できる ・理想化:実在システムで物理的に満たせない条件を設定して説明できる
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第6章 科学論的実在論vs.反実在論 ■観察可能/不可能の区分とは? ・観察可能/不可能の区分:実は「あいまい」 ・観察すること/検知すること:反実在論者にとっては違うことだが、「スペクトル的」
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■循環は本当にダメなのか? ・規則のおける循環:推論規則が信頼できることを示すのにその規則を使う ・前提における循環:結論が前提に含まれる ⇒循環しているからダメとは簡単には言えない
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■科学の目的とは何か? ① ・科学的実在論者:実在システムについて真なる文の集まりに到達すること(= 真理への接近) ・反実在論者:経験的に十全な理論を構築すること(科学の目的を変える)
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第6章 科学論的実在論vs.反実在論 ■悲観的帰納法 ・提唱者:ラウダン ・特色:科学史に基づく ・内容:過去成功した理論は後に偽だと判明するので、おそらく成功している理論もあとで偽と判明する
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■メタ正当化 ③ ▼ファイグルの正当化の分類 ・妥当性:原理をもっと根本的な原理から導く ・擁護:帰納の原理が目的を果たすのかをチェックする
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第9章 自然主義の方へ ■メタ正当化 ② ・科学的実在論:科学が科学を説明する仮説 ・科学的実在論の問題:結局、循環なのではないかという疑問 ・問題に対する答え:自然主義的態度(帰納を支持。帰納を許す斉一的宇宙にいるから)
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第7章 理論の実在論と対象の実在論を区別しよう ■現象論的法則と基本法則の区別 ・現象論的法則:ガリレイの落体の法則、ボイル=シャルルの法則など ・基本法則:現象論的法則を説明する(ニュートンの2つの法則など)
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第7章 理論の実在論と対象の実在論を区別しよう ■介入実在論 ・提唱者:伊勢田哲治 ・定義:対象実在論の別名。対象実在論が操作可能性を根拠(対象に介入できる/操作できる = その対象が現にある)にしていることに由来
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第5章 強敵登場! ― 反実在論と社会構成主義 経験的に十全な理論をつくるとは? ・理論が経験的に十全:その理論から導ける観察可能な領域についての主張がすべて正しいこと ・観察可能な真理を導く理論を「構成」すること
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■文パラダイムの限界 ・理論の変化が扱えない ・「理論をつくる→テスト→評価→修正」のプロセスで変化する可能性あり ・ゆっくりとした変化において「同一性基準」の問題が生じる
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第7章 理論の実在論と対象の実在論を区別しよう ■対象実在論 ・提唱者:カートライト ・スタンス: ∟対象に対して「実在論」を採る ∟基本法則に対して「反実在論」を採る
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第5章 強敵登場! ― 反実在論と社会構成主義 ■ソーカル事件 ・目的:ポストモダンの批判 ・概要:科学的概念を誤用/濫用したソーカルの論文が審査を通り雑誌に掲載された。後にソーカル自身がその論文は意味をなさない論文であることを公表
【読書メモ】 戸田山和久『科学哲学の冒険』 第8章 そもそも、科学理論って何なのさ? ■理論についての意味論的捉え方 ・公理系(文の集まり)は理論と同じではなく「理論の表し方」 ・「モデル =科学理論」 = 科学理論の意味的捉え方