自然言語処理AIと哲学的意味論の関係
先日次田瞬さんの『意味がわかるAI入門』という本を読んだ。この本は、言葉の意味およびその理解に深い関心を持つ若手哲学者によるAI解説書である。私自身は最近のAIに関する本をほとんど読んでいないレベルの読者だが、本書前半のAI研究史の解説は要点を押さえ分かりやすく有益だった。そもそも「言語モデル」という言葉の意味(※wikipediaにも書いてある)も本書で初めて知った。また本書によると、言語モデル的仕組みに対してピンカーが『言語を生みだす本能』(1994)で指摘していた問題点