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アプリで出会ったマグロ男

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マッチングアプリで出会ったとある男。長編になったので最初からまとめて読みたい方はこちらからどうぞ。
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マッチングアプリ体験談17-1

これまで1話完結の読み切り作品しか投稿してこなかったが、今回は初の長編となる。1話で終わらなそうなことだけは分かるが、最終的に何回に分けるかは書いている気分で決めようと思う。新着エピソードにして超大作になりそうな予感だ。

●第17話「マグロ男」1

私はほぼ9割見た目でしか男を選ばない。数多く男がいるマッチングアプリでどうふるいに掛けるかというと、まずは顔を見て、合格ラインなら身長と喫煙者かどう

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マッチングアプリ体験談17-2

マッチングアプリ体験談17-2

●第17話「マグロ男」2

これは前回の続きである。前回の話はこちらから。

翌朝は私からおはようLINEをした。「連絡くれて、言ったことちゃんと実践してくれて嬉しいよ」と返ってきた。こんな幸せ、世の中に存在するのか。私たちは毎日LINEを続けては2〜3日に一度1時間半の通話をする仲になった。

2回目の電話で男はカメラをONにした。ふむ…アプリの画像と違うところはあるものの、大きく加工したわけで

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マッチングアプリ体験談17-3

マッチングアプリ体験談17-3

●第17話「マグロ男」3

前回の話はこちらから。

ここからは直前の実際のLINEのやり取りを見てもらおう。

私が相手に押されて心変わりしていく様子がこの短い時間のやり取りで見て取れる。本当に馬鹿だ。私は予定外に夜から着替えてフルメイクして家を出て行った。ちなみに相手も私も都内ではない関東在住だ。

結局、私はこの数時間後には男の地元から数駅のところまで行ってしまった。夜から男に会う。もうお互

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マッチングアプリ体験談17-4

マッチングアプリ体験談17-4

●第17話「マグロ男」4

前回の話はこちらから。

コンビニで缶のお酒を買って公園まで歩く。そこそこ人通りはあるものの、たくさんあるベンチは空席のところが多い。2人で座るには広すぎるベンチに腰掛け、間に買ってきたお酒を置いた。今の私たちにはちょうどいい距離感だ。

乾杯して飲み始めたものの、どうもそわそわする。外飲みこそ初めてだ。大きな通路に背を向けて座ったため、後ろを歩く人の姿や声が気になる。

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マッチングアプリ体験談17-5

マッチングアプリ体験談17-5

●第17話「マグロ男」5

前回の話はこちらから。

やっと缶を空けた男は立ち上がり、2人で駅へと向かった。大人しく350mlにしとけばいいのに、ロング缶など買うから飲み切るのに時間が掛かるのだ。

お酒のせいか、緊張のせいか、男は電話で話す時よりも饒舌だった。「僕の手を強く握ってくれませんか」などと言うもんだから、それぐらいのお願い聞いてやってもいいぞと差し出された手を握ったら「あ…あ…」と反応

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マッチングアプリ体験談17-6

マッチングアプリ体験談17-6

●第17話「マグロ男」6

前回の話はこちらから。

家に入ると、なんだか埃っぽいような、生乾きの細菌が繁殖したような臭いがした。入ってすぐ廊下に洗濯物が干されている。家の中が真っ暗だ。廊下には電球を設置していないのかもしれない。

ワンルームのリビングに通され、男はすぐにテレビを点けた。「眩しいの好きじゃないんだよね」と言って部屋の明かりを点けない。そのままソファに座る男に「手洗っていい?」と洗

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マッチングアプリ体験談17-7

マッチングアプリ体験談17-7

●第17話「マグロ男」7

前回の話はこちらから。

この後はあまりにも幻滅すること続きだった。違和感どころの騒ぎではない。男は私のロングスカートの腰部分に手を掛けてきた。「これなんかある?」ボタンやホックがあるかを聞いているのだ。腰に巻いてあるリボンの蝶結びを緩めて腰を浮かせて、脱がせやすいようにした。その後、そのままパンツを下ろされた。え、いや、待ってよ。

私は「お風呂入りたい」と言ったが、

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マッチングアプリ体験談17-8

マッチングアプリ体験談17-8

●第17話「マグロ男」8

前回の話はこちらから。

さあ、いよいよだなと私は相手の雰囲気を察知した。この時の体勢は私が仰向けで、男が横に座り覆いかぶさるようになっていた。男は私に跨ってきた。ん?いや、それは危なくない?粘膜同士触れ合ってしまわない?「そろそろ行けそうかな?」ああ、確かに電話で話した時、男は自分でEDであると言っていたな。

「いや、分からないよ」と私は答えた。初めて会う男のそれが

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マッチングアプリ体験談17-9

マッチングアプリ体験談17-9

●第17話「マグロ男」9

前回の話はこちらから。

私はもう言葉で説明するのが面倒くさくなった。また変な男に体を許してしまった。自分が嫌いになった。隣で横になっている男に背を向けて私は泣いているフリをした。本当に泣きたかった。「嫌われちゃったかな」と呟いている。これで分からないなら相当なクズだ。

「とりあえず服着ていい?」私は着てきた服を全て身に纏った。このまま出て行こうかとも思ったが、とっく

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マッチングアプリ体験談17-10

●第17話「マグロ男」10

前回の話はこちらから。

閉まっていると言ったコンビニを通りすぎると、程なくしてまたコンビニが出てきた。なんだ、目と鼻の先じゃないか。入ると衛生用品が置いてあるコーナーがすぐに目に入った。

男「僕たちこんな夜中にコンビニに来ていかにもって感じだよね。ねえ、店員さんに『スキンどこにありますか?』って聞いてきてよ」
私「やだよ。そんなことしなくても見つかるよ。ってかそう

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マッチングアプリ体験談17-11

●第17話「マグロ男」11

前回の話はこちらから。

先に目覚めた私は男を起こさないように洗面所に向かい、顔を洗った。ベッドに戻ってもすでに寝付くことはできず、ごそごそしていると男も起きた。そして私の体を弄る。このパターンはあかんよ。1つしかないゴム使っちゃったでしょ。ダメだよ。

私は迫ってくる男の手や脚を自分の手で振り払おうとする。その抵抗がよくなかったらしい。攻防を続けていると、「もう我慢

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マッチングアプリ体験談17-12

マッチングアプリ体験談17-12

●第17話「マグロ男」12

前回の話はこちらから。

官能小説であれば、ここからの描写を細かくするのだろうが、これはあくまで私の体験談。私の書きたい部分に焦点を当て、それ以外は流れが分かる程度に省略する。

これまでに出会ってきた数々のワンナイト君たちやセフレくん(仮)によって鍛え上げられた百戦錬磨の技を発揮した。手でするのは下手なのだが、口でのテクにはご好評をいただくことが多い。誰にも自慢でき

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マッチングアプリ体験談17-13

マッチングアプリ体験談17-13

●第17話「マグロ男」13

前回の話はこちらから。

実践が多いと言っても、装着する機会がそう多くあるわけではない。私の付け方が悪かったのか、男が大きすぎるのか、とにかく動いているうちにズレて外れてきてしまっていた。

私「新しいのに替えないとだね」
男「えええ、これ捨てるってこと!?勿体ない勿体ない!」
は?勿体ない?何にそんなに驚いてるの?一度付けたもの、外れたらもう使えないのだよ?知ってる

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マッチングアプリ体験談17-14(完)

マッチングアプリ体験談17-14(完)

●第17話「マグロ男」14

前回の話はこちらから。

私はもう攻守交代と言いたいところだったのだが、「勃たせてよ」と言われたら従うしかなかった。この男がいいとかそういうことではなく、もう我慢させられっぱなしで欲求不満になっていた。

ちょっとは私のこと気持ちよくさせようとか思わないわけ?いや、思わないだろうなあ。だって私の口の中気持ちいいんだもんね。仕方ないね。

手を動かして気持ちよくさせるの

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