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マッチングアプリ体験談17-13

●第17話「マグロ男」13

前回の話はこちらから。

実践が多いと言っても、装着する機会がそう多くあるわけではない。私の付け方が悪かったのか、男が大きすぎるのか、とにかく動いているうちにズレて外れてきてしまっていた。

私「新しいのに替えないとだね」
男「えええ、これ捨てるってこと!?勿体ない勿体ない!」
は?勿体ない?何にそんなに驚いてるの?一度付けたもの、外れたらもう使えないのだよ?知ってる?本当に私のこと大事にしてくれていないのだなと感じた。

先程見直してやったのはやはり間違いだったということか。その後の会話、気持ち悪すぎて思い返すだけでも反吐が出る。

男「外れかけてたならしてないのも同然でしょ?付けてるのと付けてないの、どっちが気持ちいい?」
私は絶句した。

まあ、正直な話、女性の内部はそこまで感覚が鋭敏ではないので、あまり違いは分からないだろう。例えばそれが口や手など感覚が鋭い器官ならその違いはすぐに分かる。ただ、そういうことではない。

私「安心してなきゃ気持ちいいとかそういうの感じられないから」
論点がズレている。AかBかの質問になぜ私がどちらでもないという答えを出したか、男には皆目見当が付かないようだった。

そんなやり取りを続けていると、男のは小さくなっていた。「ほら、萎んじゃったじゃん。また大きくしてよ」まるで私が悪いかのような言い方だ。仰向けに寝転んだ男に奉仕する私。虚しかった。もうとっくに気持ちは冷めているのになんの義理でここに留まっているのか。自分が分からなかった。

しかし、自己肯定感の低い私の承認欲求には抗えないもので、たとえ答えが出ていたとしてもそれを無視して必要とされること求められることに喜びを覚えてしまうのだ。

相手の喜ぶ顔が見たい、感じている反応を楽しみたい、そんな想いで必死に攻め続けた。もう男は何も言わなくなった。ただ、私の動きが止まると「もっと」とねだってきた。これじゃおもちゃのスイッチが入ってるか確認してるのとなんら変わりないじゃん。

再度「付けて」と言われた。至れり尽くせりだな、おい。うつ伏せに寝るよう指示され、男は後ろから入ってきた。それあんまり好きじゃないんだよなあ。というか密着感が高まるから本当に好きな人とじゃないと嫌なんだよなあ。

自分が気持ちよくなることしか考えていない最低な男。この角度が好きなのか、私が十分に興奮を高めたからか、男はすぐに果てた。私はどうなんでしょう?ずっと放置された後、入れられてすぐ終わり。

EDとは言うものの、3回戦に突入しようとしている。そこは関係ないのか。私はお預け状態が長すぎて鬱憤が溜まっていた。こんなことなら尽くしてやらなければよかった。

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