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昔の話

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主に学生時代や、前職の話です。 時効だからいいかな、ということも書いています。
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記事一覧

母親の甘い罠

母親の甘い罠

先日、こんな記事を目にした。
「紅茶好きには遺伝子的な理由がある」 というものだ。

この遺伝子は東アジア人特有のもので、紅茶の本場イギリスにもないものだそうだ。

私は紅茶好きであるが、母親も姉もそうである。もしかしたらこの遺伝子が関係しているのかもしれない。

子どもの頃から家には 「日東紅茶」 が常備してあり、母親が飲むついでに私たちもよく淹れてもらっていた。

それこそ幼稚園の頃から淹れて

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お蝶 シモン

お蝶 シモン

母親、ならびにパートナーという 「かなり近しい人から言われた評価」 のひとつに、

飄軽 (ひょうきん)

があった。

飄軽には 「ふざけた人」 みたいなイメージを持っていたが、悪い意味でもあるらしい。

ひとつ、言い訳をさせてもらえれば末っ子なぞそんなポジションくらいしか余っていないのである。

長子は大抵 「きょうだいの中ではいちばんデキる」 存在だ。2 番目は調整役とでもいうのだろうか。

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モラルとはいつ習得するのだろうか

モラルとはいつ習得するのだろうか

エピソード 1私は中 1 のとき、両親に理不尽に怒られたことがある。社会科のノートに書いた文言に関してだ。

「エスキモー: アザラシやオットセイを殺し、食肉または衣類にする連中」

厳密には上記ではないかもしれないが、重要なのは 「連中」 という 2 文字なのでここでは大きな問題ではない。

今でこそ 「連中」 という単語に、何か蔑むような意味があることは理解している。

ネットの辞書にも下記の

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坂本さんはいません

坂本さんはいません

10 年以上前の話である。
私はその頃接客業に従事しており、占有面積がかなり広い、ある物販のショップで働いていた。

接客業界の常であるとは思うが、従業員は人手不足だった。
しかし、そもそもあまりお客さんがお買い物に来るような場所ではなかったので、なんとか 2 ~ 3 人で回していた。

単純な商品販売ではあったが、単価がそこそこする & 商品説明が多いので、お客さんにスタッフが 1 人ついて接客

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夏休みの宿題をサボる方法

夏休みの宿題をサボる方法

最近、ネットで 「夏休みの宿題、あなたはどのタイプだった?」 という質問を見た。
大まかに分けて選択肢は下記の 3 つだった。

早めに終わらせて思いっきり遊ぶ

ペース配分をしてコツコツ地道に終らせる

最後まで放置し、ギリギリでやる

私はもちろん 3 のタイプだったが、途中からは

宿題をやらずに 「持ってくるのを忘れました」 と毎日言い続けてウヤムヤにしてしまう

というワザを覚えた。

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高校デビュー × 2

高校デビュー × 2

高校のとき、「高校デビューしたのでは……」 と、噂されている男の子がいた。

中学までの彼を知っている人は誰もいない。
にも関わらず 「デビューなのでは……」 と噂されていたのには理由がある。

本題に行く前に、ここで 「高校デビュー」 の意味を振り返ってみよう。

そう、「高校に入って」 というのがミソである。

中学までの自分を捨てて、自分を知らない環境 (そうではない場合もあるのかもしれない

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「小説家になりたい」という嘘

「小説家になりたい」という嘘

10 歳の頃である。
現在もおこなわれているのか不明だが、「1/2 成人式」 なるもので 「自分の夢を語る」 という、なんともこっぱずかしい強制告白をさせられた。

私はとにかく、幼稚園からこの 「大人による謎の強制行事」 というものが大嫌いだった。

ポンポンを持って某アニメの曲に乗って踊らされる 「おゆうぎ会」 も、手が非常にくさくなる運動会の綱引きも、痛いドッジボールも、幼いながらも鬼のよう

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〇〇 の常識 △△ の非常識

〇〇 の常識 △△ の非常識

大人になってから驚いたこと 2 つ。

一般的にランドセルは 6 年間使ううちの小学校は高学年からランドセル以外で通っていいことになっていた。

「ランドセルはダサい」 という概念が浸透していたため、6 年間使っている子はほぼいなかったように思う。

しかし東京も含め、6 年間ずっと使用するのが一般的らしい。

「人生でいちばん高かったバッグはランドセル」 という人も少数派ではないだろうから、6

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