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閑話休題

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いわばエッセー。雑談。ブレイクタイムの茶飲み話です。ということで始まったのですが、他のマガジンで扱えない話題・内容をこのマガジンで扱うようになりました。またそういう経緯で、最近は…
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#日記

<閑話休題>地下鉄の駅で思うこと

<閑話休題>地下鉄の駅で思うこと

 地下鉄のホームで電車を待っていると、ふと不思議な気分になることがある。それは、海外でずっと生活していて、たまに日本に帰ってきたときに感じた気分だ。またそれは、東京から地方に旅した後に帰ってきた気分と同じように思えるかも知れないが、かなり違っている。
 
 海外で生活しているときは、電車やバスをよく使っていた。もちろん海外だから、東京で地下鉄を待つのとは雰囲気も環境も違うし、第一に言葉や利用方法が

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<ラグビー>2024年シーズン(1月第二週)

<ラグビー>2024年シーズン(1月第二週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
 
 試金石という言葉は、一般的には重要なテストをすることの意味で使われているが、実際に「金を試すための石」としての「試金石」があることを最近知った。それは、実母が実家に「貴金属を売ってくれ」と訪問してくるセールスマンに辟易して、ある時私に処分してくれとわずかな貴金属を渡された後、この手のものはいろいろな「思い」が棲みついていて

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短編小説集出版のお知らせ(宣伝です)

短編小説集出版のお知らせ(宣伝です)

 この度、Amazonのkindleストアから、電子書籍として二冊の短編小説集を出版しました。一つは、長年書き溜めてきたクリスマスストーリーから9編を選んだ『クリスマスストーリーズ』。もう一つは、J.D.サリンジャーの『ナインストーリーズ』や中井英夫の『とらんぷ譚』(特に『幻想博物館』)のような作品をイメージした、九つの短編を選んだ『九つの物語』です。 

 これまで、noteでいくつかの作品を投

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<ラグビー>2024年シーズン(1月第一週後半)

<ラグビー>2024年シーズン(1月第一週後半)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
 
 アポロ計画が1972年に終了してから、もう50年が経っている。アポロ計画が突然中止になった理由は、実は月の裏側には地球外生命体(宇宙人)が作った、地球監視のための秘密基地があるため、これ以上月探査をしないように厳命されたためと言われている。
 
 しかし、NASAはアルテミス計画と言う新たな有人の月探査計画を進めており、2

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<閑話休題>坐禅の効用など

<閑話休題>坐禅の効用など

明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
2024年最初の投稿は、最近多い仏教関係となりました。

〇 坐禅の効用

 最近、毎朝の体操の後に、数分間の坐禅(瞑想)をしている。

 電灯を消した書斎の床に、胡坐をかいて座り、眼を瞑る。静かに呼吸を続ける。吸うよりも吐くことに意識を向ける。呼吸しながら、頭頂から背骨を通って尻の下までのチャクラ(経路)を意識する。そして、天

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<ラグビー>2023~24年シーズン(12月第五週)

<ラグビー>2023~24年シーズン(12月第五週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
 
 私の棲んでいる場所にある都営住宅が、次々と取り壊されて更地になっていく。一部は新たな高層の都営住宅に建て替えられているが、十年ほど前は古い都営住宅が立ち並ぶ一種壮観な風景の地域だった。そのうち、倉庫だったところにマンションが次々と建てられ、街並みは一新していった。今や、マンションに住む若い家族とインド人や中国人、都営住宅に

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<閑話休題・芸術一般>写真のような絵と写真

<閑話休題・芸術一般>写真のような絵と写真

 写真のような絵と写真とは、いったいどこがどう違うのだろうか?

 普通に考えれば、同じようにしか「見えない」。そして、昔よく聞いた言葉として、「写真がすでにあるのだから、絵の役割は写真になることではない。むしろ、写真とは違うものを表現すべきだ」ということがあった。そのため、マティスやピカソのような、あるいは印象派のような、対象そのものではなく、対象から受けた「印象」や自分の中に沸き起こった感情を

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<ラグビー>2023~24年シーズン(12月第四週)

<ラグビー>2023~24年シーズン(12月第四週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
 
〇 クリスマスにフライドチキンを食べるというのは、日本だけの習慣だろう。ちなみに、アメリカのサンクスギビング(感謝祭、収穫祭)では、ターキー(七面鳥)を食べるが、代わりにチキンを食べる場合がある。一般的にチキンはどの国でも安価だから、季節行事とは関係なく扱いやすい食材だ。もっとも、日本のクリスマスは単なる金儲けの行事またはお

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<閑話休題>読経する意味?目的?

<閑話休題>読経する意味?目的?

 読経することは、極楽浄土へ往くために行うことと浄土宗では理解されている。つまり、極楽浄土へ往きたければ、それだけ多くの読経・声聞を行えば良いことになる。ところが、私が最近思うのは、そうした未来に向けての読経ではなく、過去に向けての読経があるのではないかということだ。
 
 最近、良く頭に浮かんでくるのは、これまで自分のしてきた間違い、他人への迷惑、恥ずかしい行為などの過誤の全てを、今から清算する

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<閑話休題>結局、言っていることは同じだと思う。

<閑話休題>結局、言っていることは同じだと思う。

 定年後自分の時間がたっぷりとできたので、古今東西の宗教関係の本を少しずつ読んでいるが、毎回思うのは「言っていることは、結局同じなんだよな」ということだった。まあ、こんな言い方でこんなことを書くと、「何も知らない奴が、いい加減なことを書いている、たいした自己中心的で自信過剰な奴だな」と揶揄されるだけかも知れないが、そうした「自己中心的かつ自信過剰な読み方」の(悪しき事例)と思って、寛容の心で接して

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<書評>『神智学 超感覚的世界の認識と人間の本質への導き』

<書評>『神智学 超感覚的世界の認識と人間の本質への導き』

『神智学 超感覚的世界の認識と人間の本質への導き』 ルドルフ・シュタイナー著 高橋巌訳 イザラ書房 1977年

 神智(人智)学で著名なシュタイナーが、神智学を紹介するために最初に出した本。この内容をより詳細に述べたものとして、『神秘学』を後に出版している。巻末にある本人の自歴と解説を読むと、シュタイナーは、19世紀末オーストリアという、当時の知的世界の最先端の地域で、カントからヘーゲル、そして

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<閑話休題>大悟または私とは何か

<閑話休題>大悟または私とは何か

 大学を卒業するとき、就職指導の一環として、「大学で何をしてきたか」というものを自己アピールの準備として書かせられた。普通、こういう場合は「友人を沢山作った」、「部活動を一所懸命やった」、「経済活動の仕組みを勉強した」、「一般教養を深められた」、「いろいろなところへ旅行した」、「アルバイトで社会経験を積んだ」等々を書くのだと思う。

 ところが、かなりの変わり者であった私は、そこに「私とは何か、な

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<閑話休題・映画>『2001年宇宙の旅』の最後の食事をする場面から

<閑話休題・映画>『2001年宇宙の旅』の最後の食事をする場面から

  衛星放送で『2001年の宇宙の旅』を放映するのを知って、ちょっとわくわくしている。もちろん、このスタンリー・キューブリックの映画史上最高の傑作を、もう無くなってしまった東銀座にあったテアトル東京で観た後、苦労した末にビデオテープ(昔のべーターマックス方式)を買った時は、まるで最高級の芸術作品を手に入れた気分になって、ひどく感激した。

  その後は、ビデオからDVDに進化したので、マイアミの専

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<ラグビー>2023~24年シーズン(11月第四週)

<ラグビー>2023~24年シーズン(11月第四週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)
 
 鉄道模型のジオラマは、なぜ子供も大人も夢中になれるのだろうか。そこには、鉄道模型という概念とジオラマという概念の二つに惹きつけられる要素があると思う。
 
 まず鉄道というものは、身近にありながら車などと比べて自分で所有することができない乗り物だ。しかし、飛行機のように特別な場所で特別な技術によって運行されているのとは異な

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