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#エッセイ集

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趣味や興味のあることと、自分との間に発生する大切なもの。それを言葉にしたエッセイ集。
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2020年4月の記事一覧

子供の喜ぶ姿が全てだと思ってます。

子供の喜ぶ姿が全てだと思ってます。

まだ世界がこんな事態になる前、普通に学校があった時期、仕事を休ませてもらって娘の小学校の授業参観に行った時の話です。

保育園時代のお迎えの際にも何度か体験したのですが、多数の子供を前にすると時々不思議なことが起こります。

授業が終わって休み時間に入った時、顔も名前も知らない初対面の子供たちが、ぼくに駆け寄ってきて猛烈な勢いで話しかけてくる。

近所に住む親戚を含めた自分の家族構成を一生懸命説明

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痛みと苦しみ。誰かにとっての優しさ。

痛みと苦しみ。誰かにとっての優しさ。

「苦労は買ってでもしろ」って言葉、昔は説教くさいなーって思ってました。でも、歳を重ねて経験を重ねるにつれて、その言葉の重みのようなものを感じます。

今でこそジムは閉まってますが、1年半ほど前から筋トレをしていて普段は週4回はジムに通ってます。苦労は買ってでもしろ、っていう世界の良さを筋トレは見事に体現してくれていて、

・痛みや辛さは、ある意味でその先の成長を保証してくれていること
・自分をアッ

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それは喪失ではなく永遠なんだと思います。

それは喪失ではなく永遠なんだと思います。

ぼくが子供時代を過ごした関西の田舎。最近、日本酒を口にして「自然」を感じるとき、頭に浮かぶのはほぼ毎回その田舎の風景。

ぼくが家族で住んでいた家は今は無く、そこには別の人が別の家を建てて住んでいます。周りの家や住んでる人はぼくの子供時代のまま。風景も同じ。田んぼと畑が広がって、雄大な山々に囲まれて。

大学に入るまでそこに住んでました。

ぼくが社会人になった頃、両親はもう少し便利な場所へという

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「自分軸」って何のこと?

「自分軸」って何のこと?

「この世界で完全に1人きりになってしまったら、どうなるんだろう」

って、こんな寂しいシミュレーションを何故か子供の頃から定期的にしてしまう。

「きっと、狂ってしまうんだろうな」。

この世に自分1人しか存在しないって、そんな事実にもし気づいてしまったら、瞬時に頭がおかしくなってしまうんだろうな。

いつも答えは同じ。
そう、きっと狂ってしまうんだと思う。

人は、絶対に1人では生きていけない。

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「自分は何も分かってない」という情熱の世界がある。

「自分は何も分かってない」という情熱の世界がある。

社会人になって間もなく、日本酒好きの父親の影響もあり、ぼくは日本酒というお酒が好きになった。

日本酒が好きになった頃は、『真澄』『菊姫』『大七』など、とってもメジャーで、その頃住んでた近所のスーパーで簡単に手に入る「ザ・日本酒」と言える銘柄ばかり飲んでいた。

日本酒のことなんて、全然分かってなかった。

どんな酒屋さんに行けば素晴らしいお酒を求めることができて、どんなお店に行けば素晴らしい日本

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子供は親の言うことなんて聞かないくらいで丁度いい。

子供は親の言うことなんて聞かないくらいで丁度いい。

うちには小学校低学年の娘がいます。

子供ってひたすらに「今、目の前」の感覚に集中して生きていて、ヤなことはヤだし、やりたいことは今すぐやりたいし、自分を見て欲しい時は今すぐ見て欲しい!!

って、寝る以外のほぼ全ての時間をそうやってパワー全開に生きてるように思える。

そんな姿がほんと微笑ましいと思います。

楽しいことに没頭する姿を見ていて、子供は「生き方のお手本」だなーっていつも思う。

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楽しさは、楽チンの反対側にある。

楽しさは、楽チンの反対側にある。

昨年初めあたりから真剣に筋トレをしてます。

筋肉は裏切ることなく、鍛えた分だけ付いてきてくれる。これはほんとに素晴らしい。

もちろん食事管理に始まり、十分な睡眠と休養(筋トレ頻度)、正しいフォームやメニューの検討等々、筋肉をしっかり成長させる前提は色々とあります。

それら全ての努力が、「筋肉の成長」というわかりやすい形で目に見えるのは単純に嬉しいし楽しい。

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筋トレ

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転職して、「他人の評価」というモノサシは「納得感」に変わった。

転職して、「他人の評価」というモノサシは「納得感」に変わった。

「仕事ができない」と言われる人の中にも本当に思いやりのある方は沢山いるし、逆に「仕事のできる」人の中にも人間的には参考にしたいと思えない方も沢山いる。

仕事で結果が出ないからといって、ぼくらの人生や人間性が損なわれるべきではないし、ぼくらの人生には仕事のほかにも大切なものが沢山ある。

このような見方ができるようになったのは数年前に大企業から小さな会社へ転職してから。

大企業に入る人というのは

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心をこめて丁寧に。

心をこめて丁寧に。

手を抜くと、なんだか疲れる。

仕事でも、ヒマな時は妙に疲労感が残るし、逆に忙しく動き回ってる時の方が身体が生きている感覚がある。

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何をするにしても、全身全霊をこめてなすべきだ。
納得のできるいい結果を生み出すためにではなく、自分自身をないがしろにしないためだ。 全力で行なわなかったり、ところどころ手を抜いたり、いいかげんに行なって放置したりするのは、結局

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