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Music Lover.

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音楽に関するエッセイを集めました。
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#音楽

あなたの人生がfeelin'goodであるように。

あなたの人生がfeelin'goodであるように。

誰かに寄り添う方法は
人によってさまざまである。
優しく手に触れたりハグをしたり、
温かい言葉をかけたり、
ただただそっと隣にいたり、
あなたのことをちゃんと見てるよと
メッセージを伝えようと試みたり。
あの人にとって寄り添うことは、
どこにいても必ず歌を届ける、
ということなのだろう。
ステージが見えない『参加席』の人たちに向けた
巨大モニターが用意されていたことに、
私はひどく心を揺さぶられた

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“満ちてゆく”もの。

“満ちてゆく”もの。

この世に生まれ落ちた瞬間から、
命はすでに死を孕んでいる。
そして、
どんな出逢いにも
必ず別れが含まれている。
意思を持って別れようとするのか、
あるいは死によって分けられてしまうのか、
理由は様々だけれど
これは抗うことのできない生きるものの宿命だ。
清々しいまでに平等なこと。

✴︎

藤井風さんの新曲
"満ちてゆく"(Over flowing)の
MVが公開された。
映画のサントラとしてオ

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午後の恋人。

午後の恋人。

午後になった。
夕方までにはまだ間があるのだけれど、
陽射しはもうすでに
少し金色がかっている。
そんな時間には
この歌を無性に聴きたくなるのだった。




『午後の恋人』 吉田美奈子

✴︎

リズム。楽器の音。歌声。歌詞。メロディ。
すべてがこの午後のためにあるのでは、
と思わせる。
それは今日の午後だけのことではない。
春でも秋でも冬でも、
陽射しが色づきはじめる夕暮れ前の時間に
ひと

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花は枯れ、そしてまた咲く。

花は枯れ、そしてまた咲く。

風は死んだ。
花もいつかは必ず枯れる。
永遠の命など存在しない。
だが今までの自分を脱ぎ捨て
さよならしたとしても、
それは【終わり】ではない。
何かが果てる時には、
別のどこかで新しい花が咲く。
始まりの瞬間でもあるのだ。
(風が死んだというのは
MVの中での表現としての事象)



藤井風さんの『花』のMVが公開された。
今まで経験したことのない震えがやってきて
心の底から私を揺さぶったので

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いつの日かすべてがかわいく思えるように。

いつの日かすべてがかわいく思えるように。

花がほしくなった。
部屋に花を絶やさない暮らしを
していたのだけれど、
(毎月初めにいつもの店に
カジュアルなミニブーケを買いに行くのだ)
この夏は暑すぎる部屋の中で
すぐに弱ってゆく花が不憫で、
飾ることができなかったのだ。

また花のある暮らしがしたい。
そう思い出したのは
秋の空気に入れ替わったからだけではなく、
藤井風さんの新曲『花』を聴いたからだろう。

藤井風さんの曲は、
節まわしが独

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そういえばあのバンドの曲最近聴いてなかったな。

そういえばあのバンドの曲最近聴いてなかったな。

あんなに好きだったバンドの曲を、
聴かなくなってずいぶん経っていた。
いつから聴いていないのだろう。
毎日気が狂うほど曲を浴び続けて、
聴くたびに心も体も燃えて、
ああやっぱり今日も最高だよコレ!
と思っていた。

そんな情熱の強火の炎も
いつしか少しずつ小さくなってゆき、
やがては灰色の煙がくすぶるだけになる。
好きな音楽を聴かなくなっていった時の
ざらりとした感覚を、
今もわりと覚えている。

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ほら見て!まだあるんだよ!〜grace2022

ほら見て!まだあるんだよ!〜grace2022

人は変わってゆく。
とどまり続けることなどできない。
体の細胞は日々生まれ変わっていて、
いつのまにか背が伸びたり
皺が増えたりしている。
昨日の自分とそっくりではあるけれど、
実は今日の自分はほんの少し何かが違う。

ぐんぐん成長したり
緩やかに役目を終えようとする
容れ物の変化とは別に、
日々経験することで内面も変わってゆく。
良くも悪くも経験は学びとなって
気持ちの変化を促す。
自分の中で気

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My favorite movie.

My favorite movie.

家族揃って観た最初の映画は、
コタツにあたりながらの金曜ロードショー、
だったと記憶している。
若い頃に聖歌隊に入っていた母が
熱心に勧めるままに
『サウンドオブミュージック』を
みんなで観たのだった。
ドレミの歌や
『my favorite things』で知られる
ミュージカル映画だ。

小学生だった私ときょうだいは、
この映画を観るために
夜遅くまで起きていてもいいという事実に
(夜9時くら

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CDは買う派、だったよね私。

CDは買う派、だったよね私。

CDは買う派だった。
好きなミュージシャンのCDを
例えばタワレコで買う。
帰り道でも早く聴きたくて
そわそわして落ち着かない。
家に帰り着き
いよいよオーディオにCDを差し入れる時の、
あの期待感。わくわく。

1曲目は重要だ。
1曲目というのはカッコいい曲がくる。
そうに決まってる。
そうじゃなきゃ、厭。
歌詞カードの紙の匂いが好き。
つるつるした紙ならば、
なるべく指紋をつけないように
気を

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something good.何かよいこと

something good.何かよいこと

空っぽな両手を見つめては
何かを掴まなくちゃいけないと、
いつも焦っていたような気がする。
ああ、人生なんて有限。
この手で作って形にして残して。
そうして自分が透明になった後でも
誰かが見つけてくれるようにと、
祈るように残したがっていた。

ただ、それは簡単なことじゃない。
失敗したり傷ついたりして諦めて、
少し離れてみたこともあった。
それでもまたそこへ帰ってきてしまうのは、
やっぱり好きだ

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風、バタフライエフェクトを起こす!

風、バタフライエフェクトを起こす!

その人は近くて遠い場所で歌っていた。
ピアノの前に座り
しなやかな指で奏でてゆく。
小さく見えているその人から届く音楽を
ひとつも漏らさず聴きたくて、
目と耳と心で集中する。
その人が声を発する瞬間、
歌に心を乗せる直前のブレスの音も
ちゃんと私の耳に届いた。
息をしてる。
生きている。
なんて美しい時間なのだろう。
その人は真っ白い光そのものだった。



藤井風LAATツアーの
さいたまスー

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結局は、愛。

結局は、愛。

影ができるのは、照らす光があるから。
ただただ底抜けに陽気な空間も
悪くはないけれど、
足元を見て
自分の影ができることを確かめながら
歩き続けることは、
大切な行為のように思う。



藤井風のニューアルバムを聴いた。

花の舞う美しいガーデンで
穏やかに安らかに生きていけたらいいのに。
けれども人生には
辛いことや悲しいこと、
迷いや悩みもつきまとう。
それらを抱いて
目指す場所へと一歩ずつ

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ビートルズ「ルーフトップコンサート」を観た。

ビートルズ「ルーフトップコンサート」を観た。

今はもうすでにないのだと知っているものと
再会するのは、嬉しくて切ない。
喜んでいる心の中でも、
これは失われてしまったのだということを
どうしても意識してしまう。
楽しければ楽しいほど、
終わりは圧倒的な悲しみの色を持って
胸に迫るのだ。
花火の後の闇の濃さに
心がしんと静まり返ってしまうことに似ている。



ビートルズ最後のライブの模様を撮った、
ドキュメンタリー映画を観た。

冷たい風が

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My first ocarina.

My first ocarina.

オカリナを買った。

オカリナのくぐもったやさしい音色に
以前から惹かれてはいたのだが、
自分で演奏しようという思いとは
なかなか結びつかなかった。
それがどういう風の吹き回しだろう。
普段は行かない楽器店に並ぶ
色とりどりのオカリナを眺めていたら、
心がときめいた。
ちょっとだけだから!
やってみようよ!
と自分を説得している私がいるのだった。

居並ぶオカリナの中から
さんざん迷って、
温かみ

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