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よりよく生きる 全記事まとめ

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書籍以外の形でnoteに公開した文章のうち、「人生をよりよくしていく」というテーマを取っている記事のまとめです。
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記事一覧

「そのときになれば、そうなるだろう」

「そのときになれば、そうなるだろう」

ここんとこ真面目な話ばっか書いてて肩が凝ってしょうがないので(コレの執筆があるせいだ)、今日は気の抜けた感じで書きます。

少し前に、noteの通知で「あなたがnoteを始めて1周年になるよ!」的なアレが来ました。数え間違いでなければ、この記事を書いている時点で、私のnoteには108つの記事が存在しているはずです。煩悩の数だけ書いたというわけですね。やったね! これで除夜の鐘よろしく全部取り除か

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で、そもそもみなさんは何のために生きてるんでしたっけ?

で、そもそもみなさんは何のために生きてるんでしたっけ?

我々って、他人にあれこれ言ってる余裕があるような暇人だったかな?

ぜひとも本に載せたかった(そして載せた)話私が最初の書籍「社会人のための楽器の継続と上達の手引き:練習の習慣化から、音楽性を深めるまで」の執筆に着手したのは、今からちょうど1年ほど前になる去年の12月でした。

自分の書き上げた本を改めて読み返すという機会は、実はそんなに多くありません。なんせ執筆期間中は来る日も来る日も原稿と睨み

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クリシュナムルティ、その反逆と宗教的思想

クリシュナムルティ、その反逆と宗教的思想

「何も信じるな、誰にも追従するな、すべて自分で考えよ」と明言した、ある宗教思想家の話。

このページについて以下に掲載するテキストは、シロイブックスで刊行を予定している書籍「宗教はなぜ存在するのか」の制作のきっかけとなった原稿です。

当初は筆者の旧ブログ(現在は更新停止)での公開を想定していて、クリシュナムルティという宗教思想家を紹介する記事として書き始めたものです。「だいたいこんなものかな」と

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事実よりも「信じる」「主張する」を優先する人々について

事実よりも「信じる」「主張する」を優先する人々について

顔も知らないネット上の誰かを言い負かしたところで、私たち自身の人生はよくなるでしょうか? 主義主張の「正しさ」って、そんなに重要なことでしょうか。

質問には「質」の良し悪しがある世の中に存在している(ように見える)問題には、「そもそも問いの立て方が間違っている」というものがけっこうあります。

一例として、「努力か才能か」というよくあるアレを取り上げてみます。「成功するためには努力のほうが大切な

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アパートが燃え始めたとき、私が抱えて避難したただひとつのもの

アパートが燃え始めたとき、私が抱えて避難したただひとつのもの

火災というものに初めて遭遇して、「自分にとって何が本当に大切なのか」を改めて考えた話。

私が火災にあった顛末異常に気づく

長年住んでいるアパートの同じ階で、火災が発生したときの話をします。7月も後半に入った日曜日の朝、5時を少し回って、空も明るくなってきた時間帯のことです。

私がこの早い時間に目を覚ましたのは、「いつもと違う物音と空気感」によるものでした。朝方の意識というのは、ぼんやりと目覚

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努力は状況によって引き起こされる

努力は状況によって引き起こされる

「何に対してもやる気が出ない」という日々が続くことがありますね。頑張れなかった結果を最終的に引き受けるのは自分自身なので、どうにかできるのであればどうにかしたいものです。どうすればよいのでしょうか?

「きちんと頑張れるタイプの人間」がいるだろうか前回の記事「社会でちゃんとやっていけない我々はどのように働けばよいのか (2024.4.30)」では、私が昔から抱えているメンタルおよび健康上の問題と、

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一歩踏み出せるのなら、きっとその先も行ける

一歩踏み出せるのなら、きっとその先も行ける

「いつかやりたい」と言いながら、いつまでもそれを始められない人がいる一方で、さっさと道具を買ったりどこかの教室に申し込んだりして、その場でそれを始めてしまう人がいます。何が違うのでしょうか?

「早くステージに立て」と伝えたかった先日、私にとって最初の本として「社会人のための楽器の継続と上達の手引き:練習の習慣化から、音楽性を深めるまで」を公開しました(以下「この本」と呼びます)。Kindle向け

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下手でいいから何かやるんだ、何もなさずに墓場まで行くつもりか?

下手でいいから何かやるんだ、何もなさずに墓場まで行くつもりか?

それを始めてください。あなたが何かをしてもしなくても、あなたはそのうち死んでしまいます。

私が尊敬する人たちについてこのような場所で「自分の考えを書く」ということに真剣に取り組むようになってから、人前で何かをやっている人間に対するリスペクトが増した気がします。

私は昔から、自分で何かをやるのが好きなほうです。10代の頃にはプログラミングを覚えて、いろいろなゲームを作ってネット上で発表していまし

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極論は常に間違っているという説

極論は常に間違っているという説

そもそもが白と黒だけではできていないこの世界です。善悪や正誤という二分された単純な認識を持つことは、自分の内外に衝突と葛藤を生み出し、結果的に自分自身の不幸へと繋がります。

高潔な理想を振り返り、若かったなって思う私がこれまでの生涯で最も繰り返し読んだ本、そして私の本棚で他のどの本よりもボロボロになっている本として、バートランド・ラッセルの「幸福論」があります。

ラッセルは20世紀を代表するイ

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人を愛することに、感情の強さはあまり関係がない

人を愛することに、感情の強さはあまり関係がない

誰かに向けられた強い感情を愛と呼ぶのは、実はあまり適切ではありません。人を上手に愛するには、愛するための能力が必要で、そこにはスキルと訓練という考え方が関係してきます。

そもそも、愛って感情なんだろうか?誰かのことがすごく好きで、強く愛しているのだと言う人がいますね。これに対して、私は普通に考えられているような愛情の強さって、本当はそんなに重要ではないような気がしています。

誰かを愛することが

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伝達不可能な知識と、それでも伝えるということ

伝達不可能な知識と、それでも伝えるということ

自分が本当に感じていることを、言葉で他人に伝えることは可能だと思いますか?

言われて理解するなんてことはない困難な人生をどのように肯定するかということについて、noteやブログで書き続けています。なるべく多くの人に読んでもらって、役立ててほしいと思っていますが、実際にこれが心に届く人の数というのは、かなり限定的なのではないかと感じています。

ここには私の文章の表現能力の問題や、ネット上で情報を

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君にも希望に満ちていた時期があったんじゃないか?

君にも希望に満ちていた時期があったんじゃないか?

日々がひたすら忙しくて、つまらないな、人生ってこんなものなのかなと感じるとき、私たちはどうするべきなのでしょうか。

地下鉄の出口から光が見えていた先日、アート系のワークショップで「絵を描く」ということの楽しさを思い出したという話を、「人はどうして、大人になると絵を描かなくなるのだろう (2023.12.9)」の記事で書きました。

ワークショップが終わって、暗くなった帰り道を歩いているとき、私の

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人はどうして、大人になると絵を描かなくなるのだろう

人はどうして、大人になると絵を描かなくなるのだろう

お絵描きと工作のワークショップに参加したら、絵を描くのがめちゃくちゃ楽しかった話。そして、私たちの中にある創意や自発性を殺してしまうものとは何なのだろうか、ということを考えました。

好きにしてねって言われて固まっちゃった私の大好きな画家、ニシムラマホさんが月一で開催されているワークショップ「アートあそび」に参加してきました。

きっかけは、たまたま発生したマホさんからのお声がけです。ちょうど開催

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フワフワしたメッセージじゃなくて、ちゃんと世界を肯定したい

フワフワしたメッセージじゃなくて、ちゃんと世界を肯定したい

悲しみに満ちた、冷たいこの世界で、どのようにして人生を肯定しますか?

自分の人生を否定したら、あなたの負けなんだブログとnoteで、ずっと人生について書いています。生きづらさにどう対処したらいいかとか、人生の意味ってどうしたら見つかるんだろう、といったことです。

「文句を言うだけなら子どもでもできる」ということがあって、これは仕事上のいざこざとか創作物に対する批評みたいな具体的なことだけでなく

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