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ACT.128『スタートを切る』
ビビり
おはようごぜぇます。雲州平田駅周辺のホテルで迎えた朝。先ずは日の出を少し経過した後に電車を撮影する事から開始しよう。
念の為に、貰ってきた時刻表を確認する。
列車の時間を少し手繰ってみると…あまりにも本数が少ない。
「ばたでんってこんなに少ないんか…」
寝起きにいきなり地方の洗礼を浴び、鉄道の肩身の狭さを同時に知った。
しかしその中でもこうして冒頭のように、出雲市方面に向かう電車
ACT.127『出迎え』
ぬくもり
川跡駅に下車し、一先ず改札に切符を渡してから駅の待合室で過ごす。
待合室にはファンヒーターが完備されており、温かい空気を作り上げていた。
待合室には自分と若者の男女2人が1組。少し広いタイル敷きの待合室で電車が入るまでの束の間を過ごす。
ファンヒーター・ストーブはばたでんの有人駅ならではのもてなしのようであり、他の駅でも幾つか見かけた。後に写真を掲載するので、翌日。本命の旅路を
ACT.126『不意打のテープ』
試し撮りから
倉吉駅に停車するキハ126系を撮影して、再び機材の調子を確認しスタート。
自分が機材の撮影機能を少々弄った事による画質低下であったとようやく判明し、ここからは「あまり変に弄らないようにする」という指針のようなものを立てて山陰本線を再び攻める事にした。
次の目的地は、鳥取県の鉄道がここもまた大きく交わる米子である。
今回の旅路で何故か幾度となく乗車するキハ126系は前面のダー
ACT.125『乾いた道への1歩』
合流
鳥取から乗車するのは、山陰本線だ。
実質…というかJRの路線としては園部〜京都も山陰本線に含まれているので早朝の京都口への移動も含めるとこの山陰本線の乗車は『再び』となる。
第三セクター、智頭急行とJR因美線を経由した先に再び現れた再会。
このまま日本海沿いを直進して、そのまま出雲市に向い進んでいく。
鳥取からの山陰本線は、架線柱のない通称『非電化』の状態であり、路線の主役は軽油
ACT.124『陰陽を攻めて』
都市と郊外の狭間
早朝から乗り続けた青春18きっぷの旅路は、ここからが本番だ。
山陽本線、姫路駅。
この駅には他にも山陽本線に並行する山陽新幹線。津山方面に向かう姫新線。そして江原・和田山の方に向かって線路を伸ばす播但線も入線している。
駅は高架駅で、晴れていると白鷺城…こと姫路城がよく見えるのがこの駅の特徴だ。
そんな姫路駅に、朝早い新快速で下車した。
ここから5分の乗り継ぎ時間で
ACT.122『さらば、山岳よ』
終端の顔ぶれ
何度もここまでの連載で記したように、橋本から極楽橋までの区間というのは関西私鉄屈指の難所であり、50‰…すなわち、
『1000メートル進む毎に50メートルの勾配差が生まれる』
区間の連続である。
そんな区間の終端は、こうして行き止まりの構造になっており、鉄道ファンや高野山への参詣客たちの記念撮影が出来る場所にもなっている。
今回の冒頭の写真は、そんな記念撮影の可能な場所から撮
ACT.121『聖なる終端』
さらば、秘境
大阪から最も近い秘境駅として訪問した紀伊神谷駅。そんな紀伊神谷駅から去る時間もあと少しに近づいていた。
列車のアクセスが1時間の中で何本もしっかり拡充している。そんな事への感謝をしっかりと思えるのも、秘境駅ならではの感情だ。22時まで列車を走らせているとはいえ、こうした鉄道だけの閉鎖された空間を訪れると普段利用している交通機関もまた違う特別な乗り物に思えるのだから、秘境駅という
ACT.117『赤備え、背にうけて』
真田と九度山
冒頭の写真は、九度山駅の改札を出てすぐ。駅前の光景である。
真田の家紋としての象徴である『六文銭』が駅の更新によって配置され、来る人に
『真田一家と縁のあった土地の玄関口』
である事を語りかけている。
真田信繁(幸村)・昌幸の蟄居によって過ごしたこの地であるが、駅の乗降客はやはり装飾にも通づるところがあるのか観光客が多い印象であった。
九度山の前駅である学文路とは異なり、コ
ACT.116『九度への道』
残照を背負う
橋本から続く高野線山岳区間への訪問目的として、この学文路駅(かむろ)には是非訪問しておきたかった。
美しい木造駅舎の建築美は、建築物への造詣がそこまでない自分にも鉄道を引き立てる良い情景として。山へ駆け上って行く鉄道の上昇する道を支える1つのアクセントとして、遜色のない輝きを放っている。
学文路駅が開業したのは大正13年。
紀伊清水・九度山も同じ年に開業しており、高野線の山
ACT.115『待ち受ける山』
山岳車の実力を
昭和50年代後半に誕生した短い特急列車は、登場時から変わらずこの日も山に挑んでいた。
河内長野を発車し、共同で駅を使用している近鉄長野線と分岐する。
近鉄長野線はこの駅から古市まで延びる支線で、古市までの間にはPL教団で有名な富田林にもアクセスしている。
少し車内で用を足す為に移動したが、車内をじっくりと見て観察しつつ歩いていると、先代の高野線特急・20000系程ではない