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「聴くこと書くこと生きること」学びnote

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書くこと、生きることを学ばせていただくnoteです!
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#インタビュー

 導入事例のインタビューで気を付けること

導入事例のインタビューで気を付けること

導入事例記事は、ある程度「型」が決まっている。そんな記事を、前回書きました。

「型」があるため、書くこと自体はそこまで難しくありません。
気を付けるべきポイントが多いのは、インタビューの部分です。

ということで、導入事例取材について、解説していきます。

導入事例取材の現場エンドクライアントのお客様へ取材する

導入事例は、「商品の提供企業(エンドクライアント)の顧客」へ取材を行います。
つま

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稀人ハンターコラム「マニアック質問の効果」

稀人ハンターコラム「マニアック質問の効果」

僕は「稀人ハンター」という肩書で、日本中の「稀な人」を発掘し、取材して人生を深掘りする記事を書くことを生業にしている。

取材の成否を左右するのは、事前の準備。限られた時間を無駄にしないよう過去の記事をチェックし、その人の歩みを時系列にまとめる。

ポイントは、どこまで細かな情報を押さえるか。長い間、特に基準はなかったけど、珍しく依頼を受けた著名人のインタビューがきっかけで、ある目標を定めた。

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「朝の散歩」がインタビューに効く理由。

「朝の散歩」がインタビューに効く理由。

 最近、立て続けに「朝の散歩を習慣にしている」と言う人の話を聞いた。

 一人はエッセイストの松浦弥太郎さん。もうすぐ発売になる松浦さんの新刊『50歳からはこんなふうに』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の制作をお手伝いするにあたってお話を聞くなかで、「健やかな心身を保つために欠かせない習慣の一つ」として語ってくださった(発売前の書籍の内容なので、詳細は控えます)。

 もう一人は、宮崎を拠点に

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「市井の人たち」を描きつづける上原隆さんにノンフィクションの取材について聞きました。

「市井の人たち」を描きつづける上原隆さんにノンフィクションの取材について聞きました。

たえがたき「ある一日」を紡ぎつづける作家の話「後編」です

なんてヒドいことを聞いてしまったのか?
長いインタビューの間に、質問したあと自身で「ああ…」とうなだれることがあるという。
読者としても、このひとは、すごいことを聞くんだなぁと思う。
しかし、そのヒドい質問ナシには人物記は芯を欠いたものになる。
そうしたスリリングなやりとりが、上原さんの短編コラムの魅力でもある。

聞き手・文=朝山実

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たえがたき「ある一日」を紡ぎつづける作家の話

たえがたき「ある一日」を紡ぎつづける作家の話

聞き手・文=朝山実
写真=山本倫子(モノクロメモは朝山実)

コラムノンフィクションの第一人者、上原隆さんに話を聞きました。その前編です。

 わたしが書店営業をしていた頃にボブ・グリーンやピート・ハミルがベストセラーになったことがありました。ほろ苦さやこころ温まる話で、ノンフィクションであること、主人公は市井の人物であること、短編であること、視点と筆致に特色がありました。沢木耕太郎の本もよく読ま

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【取材・執筆】Beyondmagazineでyurinasiaさんを取材しました!

【取材・執筆】Beyondmagazineでyurinasiaさんを取材しました!

NHK 連続テレビ小説 「虎に翼」 のオープニング振付も担当するyurinasiaさんを取材した記事が本日Beyondmagazineにて公開されました。

幼い頃から音楽が好きな両親のもとで音に触れてきたyurinasiaさんは、中学3年生の時にダンスが習えるものであることを知ります。

大手CMやTV出演、振付を行いながら、今もyurinasiaさんが福岡県水巻町で踊り続けている理由とはーー。

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稀人ハンター川内イオさんからインタビューを受けてわかった“いいインタビュー”の魅力を3つ語ります

稀人ハンター川内イオさんからインタビューを受けてわかった“いいインタビュー”の魅力を3つ語ります

先日、大手ビジネスメディアで多数執筆するフリーライター川内イオさんのインタビューを受けるという貴重な体験をしました。

インタビューを受けた感想、それはインタビューの持つ奥深さとポテンシャルの高さでした。多くの人に体験してもらいたいと心から思いました。

理由は3つです。

一つひとつ解説します。

フリーライター川内イオさんとは?本題に入る前に、今回のインタビューイー川内イオさんについて紹介しま

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はじめての「1人インタビュー取材」で失敗しないためのポイント。取材3000件の実体験を元にまとめました

こんにちは、ライターの杉山です。

はじめて1人で取材に行くことになったら…。楽しみな半面、失敗するんじゃないか…と心細くなりますよね。

そこで「はじめての『1人インタビュー取材』で、失敗しないためのポイント」をまとめてみました。(※リンク先ですみませんが、私の会社のブログです)
ライター歴27年間で3000件ぐらい取材してきた実体験をもとにしました。

あと、下調べのやり方もよく聞かれるので、

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爆速でフリーランスになるためにやるべき3つのこと

爆速でフリーランスになるためにやるべき3つのこと

「会社員からフリーランスになるまでに、どのくらいの期間を要するのか?」

と聞かれたら、人によってまちまちであるのは大前提として、「そこそこプライベート削らないとキツいよ!」と言いたい。

私的にフリーランスに必要なのは「スキル(実績)」「人脈」「自己発信」あたりだと思っているけど、よほど友だちが多いか、よほど圧倒的なスキルがあるかを除いて、大抵の人が「ザ・中途半端」であることが多いです。

とこ

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取材で面白い話を引きだす質問の仕方

取材で面白い話を引きだす質問の仕方

ぼくが初めて取材をしたのは、大学生のとき。いろんな社長に取材するインターンを始めたんです。

そのとき先輩から「要約するといいよ」とアドバイスをもらいました。要約すると、話し手が「あ、わかってくれてるんだな」と安心できて、どんどん話してくれるようになるからとのことでした。

それ以来、いままで取材中は要約することを意識してきました。それのおかげかは分からないですが、たしかにみなさんいろんな話をして

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ライターの実績にはこんな情報があると嬉しい

ライターの実績にはこんな情報があると嬉しい

ライターの執筆実績にあると嬉しい情報について書きます。わたし自身のライティング実績もつくってみました!

記事URLの羅列だけでは合う記事を書いてくれそうか判断できないライターにライティングを依頼する際、そのライターが過去にどんな執筆実績があるかを確認しますよね。でも、単に記事URLが羅列されているだけでは、リクエストに沿った記事を書いてくれそうかの正確な判断は難しいです。過去の執筆記事が良い記事

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ライター・編集者として持っておきたい「エティックの視点・イーミックの視点」

ライター・編集者として持っておきたい「エティックの視点・イーミックの視点」

満員電車のなかで、優先席に座っている若者がいたとする。若者はヘッドホンで何かを聴いている。目の前には腰の曲がったおばあさん。

その光景を見て、僕は「若いんだから、席譲りなさいよ…」と思う。でも、実は若者は重い障害を持っていて、電車で立っているのはむずかしい状態なのだ。そのことに想いを馳せずに、僕は「若いんだから…」と思ってしまう。

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僕たちは見たいように物事を見る。頭の中にあるイメ

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オンラインインタビューを30回やってみて分かったこと。皆さんに共有しました。

オンラインインタビューを30回やってみて分かったこと。皆さんに共有しました。

 今日は主に記事ベースのメディアに関わる皆さんに向けて、このコロナ期を乗り越えるためのヒントに少しでもなればという思いで、投稿します。

 まず、ご報告として、去る4月29日(水・祝)の午後、
「オンライン取材&撮影ノウハウ共有会」というオンラインセミナーを開催させていただきました。

 私は呼びかけ人として、カメラマンの竹井俊晴さん(特にビジネス系人物取材で引っ張りだこ。noteでも使用している

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【2万字】取材とインタビュー記事の書き方における実践的アドバイス集

【2万字】取材とインタビュー記事の書き方における実践的アドバイス集

<こちらもおすすめです>

そんなライターさんたちの力になれるような記事を書きたくて、半年前からメモを書き溜めていた。

今回は、取材前の準備や取材中のコツ、そして実際にインタビュー記事を書く際における自分が持っているノウハウを、できる限りご紹介してみたい。

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