稀人ハンター・川内イオ

ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンター。 1979年生まれ。03年よりフリーライターとして活動開始。06年にバルセロナに移住し、10年に帰国。全国で「稀人」の取材を続けている。新著『1キロ100万円の塩をつくる 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』発売中!

稀人ハンター・川内イオ

ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンター。 1979年生まれ。03年よりフリーライターとして活動開始。06年にバルセロナに移住し、10年に帰国。全国で「稀人」の取材を続けている。新著『1キロ100万円の塩をつくる 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』発売中!

最近の記事

「あなた、ネパールの方?」稀人マルシェ@阪急メンズ東京 ラスト日記

10/8(火) いよいよ最終日を迎えた。今日で終わりか……と思うと早くも気が抜けそうになるけど、フードを全量買い取りした僕にそんな余裕はない。とにかく、できる限り売る。それがラストミッションだ。 今日のターゲットは、異邦人。前日、カタコトイングリッシュでも試食してもらえれば売れる可能性があると手ごたえを得た僕は、出勤前、英語達者なワイフに「試食しませんか?」の英語を尋ねた。 丁寧な言い方「Would you like to try?」 フランクな言い方「Do you wa

    • カタコト英語接客 稀人マルシェ@阪急メンズ東京 6日目日記

      10/7(月) 稀人マルシェ@阪急メンズ東京 6日目。 午前中、無事にヒヨリブロートのパン第二陣、5種類のパンが届いた。10/4は開店前から並んでる人たちがいて、怒涛の勢いで売れて、その日の販売分が完売するのに1時間もかからなかった。 今回は月曜ということもあるのか、開店と同時に駆けつけた人は数人で、あとは緩やかな流れに。それでもパンを求める人の流れは途切れず、今日届いた分がすべて売れた。ヒヨリブロートの人気すごい!  ※完売につき10/8のパンの販売はありません。 お

      • 売り子のガッツポーズ 稀人マルシェ@阪急メンズ東京 5日目日記

        10/6(日) 稀人マルシェ@阪急メンズ東京、5日目。遅ればせながら、お茶の試飲をスタートする。近所のセイユーで、大きさだけ見て買ってきたカップの包装を開けて、目を疑った。なんともかわいらしいイラストが入っていたのだ。 オシャレなメンズファッションビルで、このイラストは…と思い、その場にいた阪急の女性社員さんに見せたら、「いいですね!パンのイラストも入ってるし!」。ほかの男性社員さんたちもみんな苦笑しつつ「いいですね!」。ノリの良さがありがたい。 自然栽培している仙霊茶の

        • お客さんの感想をパクる 稀人マルシェ@阪急メンズ東京 4日目日記

          10/6(土) 稀人マルシェ@阪急メンズ東京 4日目終了。 今日は午前中にパンストックさんの第二便が到着し、昨日届いたヒヨリブロートさんのパンと並ぶ日。でも今日は静かな開店。4日に仕入れたヒヨリブロートさんのパンを分けて販売すると事前に告知していなかったからね。 それでもパンは着々と売れて、ヒヨリブロートさんは4日に到着した分すべて完売、パンストックさんも今日販売分完売。改めてパンの吸引力を実感する。 ※6日はパンストックのパンのみ販売です。 今日は、稀人ハンタースク

          秘密兵器投入…稀人マルシェ@阪急メンズ東京 3日目日記

          10/4(金) 今日はヒヨリブロートのパン5種類が届き、ついに稀人マルシェのフルラインナップ。最初の2日は、慣れない会場で今日を迎えるための予行練習だった気がする。 完売して週末になにもない状態を避けるため、今日届いた分を金土日で分けて販売することは前々から決めていたけど、果たしてどうなるのか… オープンの12時、想像を超える展開。ヒヨリブロートのパンを求めるお客さんが列をなし、怒涛の勢いで押し寄せる。食パンはひとり1つの個数制限をしたけど、ほかは自由にしていたら、開店か

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          出会い、再会、旅立ち…稀人マルシェ@阪急メンズ東京 2日目レポート

          稀人マルシェ2日目の朝は、初日の7時間立ちっぱなし接客で筋肉痛……笑 阪急メンズ東京に着くと、毎日行列ができる福岡の人気店、福岡のパンストックさんからカカオドショコラが届いていた。冷やして食べても、温めて食べても、目をつぶって余韻に浸りたくなるこのパンは、大好きな逸品。 2日目、最初のお客さんは山梨小屋メイツのまゆみさんだった。仕事の昼休みにコッソリ抜けてきてくれた!笑 その後、閉店までの間に移動帽子屋アウラのてっちゃん、先輩ライターで友人の堀さん、いつも恵比寿マルシェ

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          ヒリヒリどころじゃない……稀人マルシェ@阪急メンズ東京初日レポート

          稀人マルシェ@阪急メンズ東京、初日終了!!! 初めての出張マルシェ、しかも会場は日本屈指の百貨店、そのうえ縁もゆかりもない有楽町開催でドキドキ…していたら、最初のお客さんは僕が初めてライター講座で講師をした時の受講生で、今では一緒に仕事もしているマナティ。 その後も稀人ハンタースクール生が続々と来てくれて癒された…! ほかに仕事でもプライベートでも仲良くしてる編集者の東谷さん、出展してるサンチャイの仲さんはお手伝いに来てくれて、慣れない立ち仕事8時間を楽しめた! 阪急

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          食のワンダーランドへ、ようこそ!稀人マルシェ2024@阪急メンズ東京、本日開幕!

          僕の肩書きは、稀人ハンター。 常識に捉われないアイデアと大胆な行動力を持つ「世界を明るく照らす稀な人」を追いかけて、たくさんの人を取材してきた。 そのなかには、とんでもなくおいしい食べものや飲みものを作ったり、プロデュースしたりしている人も多い。 いつの頃からか、稀人が作った絶品を集めてマルシェをしたらどうなるだろうと夢想するようになった。おいしいものが好きな人たちは新たな出会いを楽しんでくれるだろうし、稀人たちを応援することにもなる。 このマルシェが実現したのは、20

          食のワンダーランドへ、ようこそ!稀人マルシェ2024@阪急メンズ東京、本日開幕!

          「見た目じゃなくて味で評価したい」廃棄される運命のフルーツに光を!“伝説のシェフ”が生み出すあまおうと日田梨の完熟ジャム(稀人マルシェ@阪急メンズ東京)

          本格ナポリピッツァ、イタリアンのレストラン「サルヴァトーレ・クオモ」は今、全国で63店舗を展開している。オーナーシェフ、サルヴァトーレ・クオモさんは、自身の名を冠したこのレストランをはじめ、これまで国内外250店舗以上のプロデュースに携わってきたナポリピッツァの伝道師だ。 NewsPicks【「日本の宝」を見つけて地方移住。“伝説のシェフ”がフードロスに向き合う理由】より一部抜粋 「自分たちの故郷ナポリ、そして父親を表現しよう」 クオモさんは1972年、ナポリ人の父と日

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          稀人マルシェ feat. 阪急メンズ東京 10月2日開幕!!!

          【10月2日開幕!!!】 僕が取材した稀人たちの「おいしいもの」を集めた稀人マルシェ、いよいよ10/2(水)に開幕です!!! 2019年から5年間、恵比寿で自主開催していたんだけど、今回は阪急メンズ東京@有楽町さんとコラボ!周年イベントにお声がけいただきました! よもやよもや、日本を代表するデパートとご一緒する日が来るとは……自分でもビックリです!笑 マルシェの期間は10月2日~8日の1週間(平日12時~20時、土日11時〜20時)。 今回のテーマは、「パンと、パン

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          稀人ハンター・川内イオのポートフォリオ

          2003年、24歳でフリーランスのライターになりました。 2014年より、「世界を明るく照らす稀な人」を追う稀人ハンターと名乗り、記事のライティング、編集、コラム執筆、イベント企画、講演、催事などを行っています。これまでに7冊の著書を出版してきました。 僕の仕事はまだ世に広く知られていない人物、モノ、仕事、できごとなどを「発掘」するところから始まります。対象はアイドルから起業家、学者、農業から宇宙まで。「稀」=「個性」というスタンスで、企業の一般社員も取材します。対象につ

          稀人ハンター・川内イオのポートフォリオ

          稀人ハンターコラム「マニアック質問の効果」

          僕は「稀人ハンター」という肩書で、日本中の「稀な人」を発掘し、取材して人生を深掘りする記事を書くことを生業にしている。 取材の成否を左右するのは、事前の準備。限られた時間を無駄にしないよう過去の記事をチェックし、その人の歩みを時系列にまとめる。 ポイントは、どこまで細かな情報を押さえるか。長い間、特に基準はなかったけど、珍しく依頼を受けた著名人のインタビューがきっかけで、ある目標を定めた。 2017年7月、僕は元プロ野球選手の松中信彦さんの取材をすることになった。 取

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          稀人ハンターコラム「きっとうまくいく」

          顔には出さなかった。でも、胸のうちで「ヤバいよ、ヤバいよ……」と震えていた。2022年の秋、取材で2週間ほど滞在したインドでのことである。 僕は写真家の齋藤陽道さん、映像作家の齋藤汐里さん、ビデオグラファーの角野杏早比(あさひ)さんと計4人で、インド最北に位置するラダックにいた。 旅の目的は、ラダックの小さな町フェイにある学校「セクモル オルタナティブスクール(セクモルスクール)」の設立者であるソナム・ワンチュクさんのインタビューだった。 ソナムさんは、インドで大ヒット

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          動物好きライターの公私混沌〜これまで取材した動物系記事18本を一覧にしてみた〜

          最近あちこちで話してるけど、僕は子どもの頃から動物や生き物が好きだ。 動物に会いたい!の一心で、さまざまな企画を捻り出してきた。自分のホームページを開設した2018年から数えると、これまでに18本の記事を書いてきた。それを一覧にしてみた。(画像をクリックすると記事に飛びます) 過去6年で18本だから、年間3本。4カ月に1回ぐらいのペースで取材してきたことになる。公私混同ならぬ、公私混沌をモットーにする動物好きとしては、もっともっと書きたい! 動物の話を書く人はたくさんい

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          2005年に出した青臭い手紙に返事が来なかった理由が19年後にわかった話

          今日は、日本最多10頭のぞうがいる市原ぞうの国の園長、坂本小百合さんの取材だった。 僕が坂本園長のことを知ったのは2005年。日本で初めてぞう使いになった若者を描いた映画『星になった少年』を観た時だ。悲劇的な最後を迎えたその若者の母親が、坂本さんだった。 当時25歳、動物が好きで、なかでもぞうが大好きな僕は、映画を観て「ライターやめてぞう使いになろう!」と思い立ち、坂本園長に便箋3、4枚の手紙を書いた。残念ながら返事はなく、僕もライターを続けたけど、自分の人生を変えたかも

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          星になったおれの転職話

          「えええええっっっっ!!!!!」 通販番組で「○○が、なんと今回はこのお値段!」と価格が示されたときのサクラの反応のような、ベタな驚きの声を母さんが上げたのは、ある夏の日の、朝食の時間だった。 当時のおれは実家住まい。その日の朝は、フリーライターの特権に浸って毎朝誰よりも遅い8時過ぎに起きるおれと母さんの二人きりだった。 ほかの家族が会社、大学、高校に出払った後、おれと母さんはそれぞれの朝食をつつきながら、漫然とTVを眺めていた。フジテレビで8時からやっている小倉さんの

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