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【エッセイ】夜を仰ぐ 未だに遠い 夏の果
桜新町にて 夏の日。空は曇りの不安定。気温は高い。時折小雨が降る。じめっとした高温多湿の不快感が体にまとわりつき、歩けば汗をかく。幸先の悪い陰鬱な午前。
だが、天気などお構いなし。夢や目的があるならば、人生の曇天や荒天なんのその。我々はその足をどこまでも動かす。
雲は低く、雨に打たれど、この暑さは夏の始まり。私は自らの信条を掲げ、今年の夏へ動き出すのだった。
美徳のファンファーレ
「か
【エッセイ】是でも非でも、夜空には花火
星野珈琲にて
とある休日、私とねくら氏は昼間から星野珈琲で駄弁を交わす。ところどころに電球色が灯る程度の暗い店内。私は雰囲気に飲まれたのか、取るに足らない話を、重々しい口調で始めていた。
「理想のプロポーズを聞いてくれないか」
「まだ相手もいないのに?」
的確かつ迅速な返答に面食らう。
「正論を突かれて胸が痛いが、思いついたので、聞いてほしい」
「いいよ」
意外にも容易く承諾を
【エッセイ】語るには値しない
読者諸君、ご機嫌よう。猛暑の候、咲き乱れる日傘と一向に途絶えぬ蝉の声に暑さはますます増幅するが、それでもご健勝である事を願う。
私に関しては、暑さに負けぬ強靱な体を持つため、問題はない。熱中症の心配などおくびにも出さず日に当たる。四畳半の自室も、窓を開け、扇風機を浴び続ければ、冷房は要らない。ところで最近、どうしてか寝苦しかったために一度冷房を使ってみたが、ぐっすり睡眠が出来るだけであった。
【エッセイ】忙中閑ありとは誰が言ったのだ。満足のいく執筆が出来ない。今週はTOEICに読書会……。気息奄々の私は、最近出会ったこだわりマンを思い出すのであった。
挨拶 読者諸君、ご機嫌よう。今日はバレンタイン当日だ。まさか、懐にたんまりとチョコを携えた逆賊はいないだろう。我が同胞の諸君らには、そのような輩を見つけ次第、私に報告して欲しい。バレンタイン革命を起こそう。スローガンは「全てのチョコを非モテの胃袋に」だ。この世から愛のこもったチョコレートを駆逐しようではないか。くだらないイベントに終止符を打つのだ。我々の血となり肉となることで、カカオたちは報われる
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