【エッセイ】夜を仰ぐ 未だに遠い 夏の果
桜新町にて 夏の日。空は曇りの不安定。気温は高い。時折小雨が降る。じめっとした高温多湿の不快感が体にまとわりつき、歩けば汗をかく。幸先の悪い陰鬱な午前。
だが、天気などお構いなし。夢や目的があるならば、人生の曇天や荒天なんのその。我々はその足をどこまでも動かす。
雲は低く、雨に打たれど、この暑さは夏の始まり。私は自らの信条を掲げ、今年の夏へ動き出すのだった。
美徳のファンファーレ
「かき氷の無い夏など、日本の夏では無い。コンビニで買うアイスのみで終幕するひと夏は美