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思考を深めたくなったnote、参考になったnoteなどをまとめました。
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多様性は生きづらさを軽くするから

多様性は生きづらさを軽くするから

多様性がどうして必要なんだろう、と考えたとき、結局わたしのなかの答えはこれだった。

多様性は、生きづらさを軽くしてくれる。

わたしも、なにかの場面においてはマイノリティになり、どこかの場面ではマジョリティとして生きている。「社会」なんて大きなくくりじゃなくても、人と人との関係性のなかで生きるなかで、自分に与えられた属性、立場、出自、特性や価値観、身体や心理の発達、様々な能力。それらは簡単にその

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パラレルキャリアと在宅勤務

パラレルキャリアと在宅勤務

今年は、2月に転職して大きく働き方が変わった1年だった。

会社の忘年会(Zoom)で今年良かったことは?というお題を聞かれたので、「この会社に入れたことです」って伝えたら、案の定代表から茶化された。けれど、わりと本心なんだよな、と思う。

ずっと、特にこの分野でやりたい、というものがないまま、なんとなく居心地の良さや自由さが好きだから、スタートアップやITの業界に長くいたけれど、はじめて自分の興

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だれかに見せる文章と、そこに書かれないもの

だれかに見せる文章と、そこに書かれないもの

SNSやブログのおかげで、だれでも文章を書いて、だれかに見せることができる。それがお金にならなくても、なにかのためにならなくても、書いている。

もちろん、たくさんの人にみてもらいたい、それでいつか収益をうみたい、フォロワーを増やしたい、みたいな欲求はあるかもしれない。「いいね」や「スキ」がたくさんもらえることで、自分の大切にしているものや考え、感情の価値が可視化されてしまう。それは良くも悪くも、

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プロの書き手になる人、ならない人、なれない人。

プロの書き手になる人、ならない人、なれない人。

朝日新聞のwebメディア「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイの審査をさせていただいている。10代・20代の女性限定で募集されたエッセイだ。

これまでヘアコンテストやフォトコンテストの審査員は何度もさせていただいてきたけれど、文章の審査をさせていただくのははじめてだ。この数日で、髪にまつわるエッセイを、数十本読ませてもらった。

で、彼女たちの文章を読んで、どうだったかというと、
よかった。すっ

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「家で演劇を観る」という心許なさについて。

「家で演劇を観る」という心許なさについて。

文筆家の岡田育さんがこんなことをツイートしてらっしゃいました。

「まさしく…!」ってかんじ。

これについては僕もずっと考えていて、そろそろ note に書こうと思っていたところだったので、書いてみます。

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外出自粛が世界中のあちこちで続く中、大小さまざまな劇場・カンパニーが、インターネットを通して自分たちの持っている舞台作品の映像アーカイブを配信しています。

ホントに、あ

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あの人の奥さんがずっと嫌でした

あの人の奥さんがずっと嫌でした

わたしは夫が大好きで、結婚してよかったと思っているし、夫と一緒にいることを後悔したことはないけれど、夫の「奥さん」でいることはずっとずっと嫌だった。

わたしの夫は社交的だ。
内向的でコミュニケーションに消極的なわたしからすると、彼はコミュニケーションの魔神だ。

コミュニケーションが苦手な人にとっては悪魔にもみえるだろう。

彼は目の前の話し相手が人たらしだろうとコミュ障だろうと関係ないのだ。

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捨てることと得るもの。軽量化の深層

捨てることと得るもの。軽量化の深層

北極での徒歩冒険は、荷物の重量との闘いでもある。

最近では、2ヶ月分ほどの食料や装備一式をソリに積み込み、1000km程度の距離を歩く冒険を行うことが多い。

途中での物資再補給を受けたり、デポ(事前にルート上に物資を設置しておくこと)を設けたりもしないので、スタート時に全ての荷物を持ち、物資が切れる前にゴールをする。

2ヶ月分の食料などを積み込んだソリは、言うまでもなく重くなる。2017年末

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日記にしてはいけない、の理由。

日記にしてはいけない、の理由。

ただの日記を書いてはいけない。

これは note を週日更新すると決めたとき、自分に課したルールだ。理由はいくつかある。まずは「おれの日記なんて、だれが読む?」だ。別に自分が無名人であることを卑下した発想ではない。ぼくにだって友だちはいるし、知り合いはいる。「あいつ、きょうはどうしてるのかな」の関心をもってくれる人だって、ひとりやふたりはいるだろう。近況報告には近況報告の意味があるだろう。けれど

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ぼくらは、エロい関係

ぼくらは、エロい関係

友達としては本当に最高だけど、夫にしたい人ではないよね

セックスの似合わない人

 今日ボクが友人から投げつけられたパンチラインである。

 同じようなメンツ、同じようなジャンル(領域)、同じようなテーマを扱い、日々のやり取りを繰り返していると、どこかでマンネリを感じてしまう。

 ああ、なんか一つの蛙の中で思考を行ったり来たりしてるなぁ、と閉塞感すら見つけてしまう。となると、ゼリー状に凝り固ま

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なりたい自分、ありたい自分。

なりたい自分、ありたい自分。

若いころの自分に教えてあげられたらなあ、と本気で思う。

ぼくは24歳のとき、フリーランスになった。上京からおよそ半年、右も左もわからないまま、東京に知り合いと呼べるほどの知り合いもいないまま、フリーランスになった。そして、これが(SNSのなかった時代の)ライターの厄介なところなのだけれど、フリーランスのライターに「横のつながり」はほとんどなかった。仕事で付き合うのは編集者やカメラマン、あとはデザ

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付き合うのが死ぬほど怖い。

付き合うのが死ぬほど怖い。

別れたくないから付き合えない。
結婚すると思った人じゃないと付き合えない。
好きという気持ちだけじゃ付き合えない。

これは、わたしが小学生ぐらいから言ってる恋愛に対する価値観。

なんでこのような考えが生まれたのかはわからないし、いまだにそう思っているし、これからもそう思うのかもしれない。軽い気持ちで、好きという気持ちだけで付き合える、そんな恋愛がしてみたかった。

でも、そろそろ現実を見て。こ

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発達障害という 呪い と生きる

発達障害という 呪い と生きる

先日、人生で初めてインタビューを受けた。

何か、偉業を成し遂げたわけではない。発達障害の当事者についてのインタビュー記事を連載しているライターに自らDMを送って取材してもらったのだ。

当事者として語ることへの違和感を越えて何故、今、このタイミングでそうしようと思ったのか。一言で説明することは難しい。元々、自分が発達障害の当事者として何かを語ることに対しては、強い違和感があった。重度な障害を抱え

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