山野 靖博(ぷりっつさん)

声楽家、俳優、ミュージカル、歌の先生。山梨出身。歌って、教えて、考えます。

山野 靖博(ぷりっつさん)

声楽家、俳優、ミュージカル、歌の先生。山梨出身。歌って、教えて、考えます。

マガジン

  • やまののパトロンズ

    俳優の山野靖博です! お役立ち情報やどこでも聞けないマル秘話は書いてありません。 日々僕が考えていることのなかで、 少し発展的なことや、まだ結論に至らないこと、 あるいはもう少し気軽な生活のあれこれなど 他のSNSに載せる手前の事柄を書いています。 月3〜4回ほどの更新です! パトロンに、なってください!!!!

  • 【アーカイブ】やまののパトロンズ

    定期購読マガジン「やまののパトロンズ」のアーカイブです。買い切りで過去記事を読んでいただけます。有料マガジン登録月より前の記事を単品で買うと1万円超えるので、だいぶおトクです。2018年1月以降に「やまののパトロンズ」へ登録いただいた方が対象のマガジンです。

  • 歌と音楽について

    俳優で歌手の山野靖博が、歌や音楽について考えて書いた記事をまとめてあります。無料です。

  • 書き物

    僕が書いた詩や戯曲をまとめました。

  • いそがしいとき日記

    山野が稽古期間中や本番中、しっかりとした分量の文章を書けないぐらい余裕がないときに、「それでも文章でアウトプットしたい」という欲求を満たすための日記。基本、短文か箇条書き。

最近の記事

  • 固定された記事

名刺代わりのごあいさつ

はじめまして。 僕の note を読んでくださってありがとうございます。 「山野靖博」という人間に1ミリでも興味を持ってくださったあなたに向けて、自己紹介のかわりにこの記事を書いてみたいと思います。 だいたい全部で9000文字ぐらい。 気になったところだけ飛ばし読みしていただいてもOKです! 下が、この記事の目次です。 1、どんなことをしているのか 僕は「いつも愉快な気持ちで生きていきたい」という思いを、とても強く持っています。 どんなシチュエーションでそのよ

    • 旅の目的はひとつかふたつ、の話。

      こんにちは!山野靖博です! 人にはそれぞれに、得意なことがある。 部屋の整理整頓が得意。3桁の暗算が得意。中東の家庭料理を作るのが得意。着物の着付けが得意。フルマラソンを走り切ることが得意。UFOキャッチャーが得意。 ちなみに、上にあげたものについて、僕は、どれひとつとして得意ではない。 ところで僕は旅をするのが得意だ。もっと具体的に言えば、自分で旅をする際の、自分好みの旅程を組むのが得意なのだ。 自分好みの旅程を組むのが得意ではあるが、旅をすること自体がとてつもな

      • 線のあちらとこちら、の話。

        こんにちは!山野靖博です! 「黄色い線の内側までお下がりください」 僕は山梨県甲府市という地方都市に育ち、通った学校も徒歩や自転車で通学する範囲だったので、電車に頻繁に乗る生活がはじまったのは大学入学のために東京へ出てきてからだ。 学校があったのは上野。住んでいた寮があったのは上石神井。つまり日頃、西武新宿線の朝の満員電車と、高田馬場でのJRへの地獄の乗り換えとに息を切らせつつ、音楽の勉強に勤しむ生活を送っていたのである。 ラッシュの時間にはホームも満杯になるから、人

        • 突然歌い出すのだミュージカルは、という話。

          こんにちは!山野靖博です! ミュージカルをめぐる諸問題の中で、ときおり話題になるのが「ミュージカルは突然歌い出す」というやつ。 これはもはや「あるあるネタ」というか一種の固定化されたミームであると同時に、近年盛んに行われているミュージカルについての学術的研究における重要なトピックでもあります。 学術的研究での扱われ方はひとまず置いておいて、世の中、特にSNSの世界に「ミュージカルは突然歌い出すからさ」という話題が浮上してくるときは大概、否定的なニュアンスを伴って語られる

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        記事

          知識と思い出の話

          こんにちは。山野靖博です。 道端で、あるいは人様の家の庭先で、赤い実のついた植物を見つけるとなぜかしら嬉しくなる。そんな性質が僕にはあります。もしかしたら人間誰しも持っている衝動であるかもしれません。 常緑の葉はいくらか緑が深いですから、実の赤色とのコントラストも自然と強くなります。この色と色との相反している緊張感を見ると、めでたいなという気分が生まれてきます。 正月飾りには千両や万両、あるいは南天なんかが欠かせませんし、すると門松の濃い緑や鏡餅のすべらかな白、金銀の水

          けっきょく身体が大事という話。

          美術館に行くことが好きだ。文化に触れてなんとか、とか、教養を身につけてうんたら、みたいな、そういうキラキラした理由じゃない。美術館に行くと、ストレス解消になるのだ。 ストレスと言ったって僕の生活の中にそれほど大きなストレスがあるわけではないが、それでも仕事が続いたり、仕事の中で自分的にうまくいかないことがあったりすると、心の中のメモリというか感情の保管庫というか、そんな空間の片隅に灰色の埃が溜まっていくことはある。 それが積もり積もっていくと日常生活のいろんなことを純粋に

          けっきょく身体が大事という話。

          おさかなとカタツムリ、の話。

          こんにちは!山野靖博です! 飲食店を出るときに、飴をもらうことがありますね。焼肉屋のミントガムとか。韓国料理屋のおこげ味の飴とか。 あれって、僕あんまり受け取らないんですけど、このペコちゃんのキャンディは思わずもらってしまいました。というのも、この間まで出てた芝居に、ペコちゃんが出てくる歌詞の歌があったから。 その歌はとても不条理な世界で、大きなカタツムリを背負っているペコちゃんに「背負ってるのはなに?」と聞くとペコちゃんは「ワタシのランドセル!」と答えるんだけど、ペコ

          おさかなとカタツムリ、の話。

          麺が好き、という話。

          こんにちは!山野靖博です! 人間誰しも得意不得意がある。走るのが苦手、暗算が得意、小説を読むのが苦手、ビリヤードが得意など、人それぞれだ。 僕はといえば、歌うことや文章の読み書きは得意だが、固形物を食べることが苦手だ。 僕の実際の姿をご存知の方ならわかってくれると思うが、僕はかなりの痩せ型である。久々に会う人にはいつも「また痩せた?」と聞かれる。失礼な、少しずつ頑張って増量はしているのだこれでも。 と言いつつ、痩せぎすな見た目のことは自分でも否定できない。そもそも、胃

          演劇は、面白い、という話

          こんにちは!山野靖博です! 演劇は面白い。 一体、この言葉の含む「演劇」の種類の多様さと、「面白い」の様相の多彩さに、ときどき呆然とするような気持ちになる。 間違いなく演劇は面白い。演劇には人生を救う力もあるし、人生を鼓舞する力もある。人を癒すこともできるし、今をどう生きるべきかに気づく糸口をくれることもある。 そんな面倒くさいことでなしに、笑いやときめきやハラハラドキドキ、あるいは美しさ、格好良さ、刹那的な快楽や官能を満たしてくれる存在でもある。 そのどれもが素晴

          演劇は、面白い、という話

          過ぎし日のあのトランプの話。

          こんにちは!山野靖博です! およそ、空想好きで引っ込み思案のひとりっ子として育った人間はおおむね、手品あるいはマジックといったものに幼少時代のどこかで憧れて、人知れずコインの扱いやトランプの操作の練習に熱中したことがあるということは広く賛同を得られる事実だろう。 その例に漏れず僕自身も小学生の頃、図書館で借りたマジック練習用の教材ビデオを見ながら、手品のいくつかを身につけたことがある。 潤沢な資本によって欲しいと思うものは全て買い与えてもらえるような家なら別だが、世の中

          過ぎし日のあのトランプの話。

          和菓子屋のショウウィンドウの話。

          みなさんこんにちは!山野靖博です! 大学入学に合わせて東京に出てきてから、つまり実家の外に出てからどれくらい経ったろうと計算してみるとじつに17年という時間が流れたことに気づく。18で山梨から上京してきたのだから、もうすぐ人生の半分を東京で暮らしたことになる。 そこから先は当然、このまま東京に居続ければ東京での時間が実家で家族と過ごした時間を上回るのだからそう考えると少し感傷的な、なんとも言えない気持ちになる。 東京での賃貸暮らしだから、当然のように僕の住む部屋には床の

          和菓子屋のショウウィンドウの話。

          彼岸花と美意識の話。

          こんにちは!山野靖博です! 稽古場までの道を歩いていたら、今年初めての彼岸花に出会いました。今年初めて、というのはあくまでも僕が目にしたのが初めてということなので、あるいはもっと早くに咲いていたものもいるかと思います。 彼岸花というのはなんとも怪しい花です。彼岸という言葉がついているから、この世とあの世の境のような雰囲気がするのかもなぁとも思うのですが、しかしそもそもこの世とあの世の境のような雰囲気を感じたからこそ先人が彼岸花と名付けたのだろうし。 いやいや、そんなこと

          果物の皮を剥く話。

          こんにちは!山野靖博です! よくよく計算してみると実は、果物の皮を剥いてせっせと食べているような人は、日本の全人口のうちのとても小さなパーセンテージなのではないか。 これは皮を剥く習慣を持つ人も持たない人も一様に抱く感想であると思うが、第一に果物の皮を剥くのは面倒だ。包丁を巧みに使うのか、あるいは手軽にピーラーで剥くのかはあるにしろ、どちらにしても手間がかかる。 林檎や梨はあるいは、皮を剥く専用の機械がある。ハンドルを回せばクルクルと皮が剥けてしまう。が、その機械を戸棚

          オオカミと演劇とフクロウ

          こんにちは!山野靖博です! 書きたいことはたくさんあるけど、じっくり書く時間を見つけられないので、箇条書き日記にします〜! 僕の日常や、BEASTARSや、オイディプスについての話題などなど! ではいってみよ〜 ---

          オオカミと演劇とフクロウ

          近代史が目の前に。

          僕は1989年に山梨県の甲府市に生まれました。 専門的な歌の勉強を始めたのは高一の冬。 東京に出てきたのは大学に入学する年。 お芝居をやり始めたのは大学を卒業して2年ほど経った頃でした。

          きっとこの方向だよな。

          こんにちは!山野靖博です! ふだんは俳優としてミュージカルなどに出演している僕ですが、ときたま裏方仕事として歌唱指導なんかをご用命いただくことがありまして。 先日はそんな、歌唱指導で参加していた舞台作品が初日の幕を開けたのでした!めでたい!

          きっとこの方向だよな。