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自分の作った詞になります
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#心

【詞】春雷

【詞】春雷

本棚から取り出した言葉のスープを

やたら過去に重ねて飲み干してしまう

時代の寵児になる夢を見たいだけ

焦りがちなジュブナイル

隠れがちになる

春雷がやがて 心に宿る

言葉にできない系の未来を

うんと引き寄せて

うんと抱き締める

春雷がやがて 心に宿る

言葉にできない系の未来を

うんと書き殴り

そして走り出す

巻き戻しても 戻さなくても 春

くしゃくしゃにした独白を

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【詞】静謐少女

【詞】静謐少女

あの子の仕草は静謐だった

さらけ出したら どんな言葉が宿っているのか知りたかった

髪留めのゴムを肌身離さず持っていた

部屋はぬいぐるみに埋もれていた

スパンコールな夜光虫を描き続けている

(陰影も深く彫っている)

真昼にしか見えない海のあらゆるも書き連ねている

磯の薫りがする悲哀を隠している

それでも あの子は穏やかだった

あの子の理由は静謐だった

本を開いたら 本の世界が飛び

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【詞】orion

【詞】orion

北国は間近 吐息は白い

淋しい木々や雪は 夜そのものなんだ

明けない夜は無いんだって

歌は鱗を散らして歌う

暗闇の迷子の手を引くように

夜空のオリオン

いつも見守っているから

もう少しだけ もう少しだけ 踏む歩幅

もう少しだけ もう少しだけ 減る歩幅

その繰り返しが 僕そのものなんだ

冬の遥か 月に近く 息を飲む 星羅

星になった すべてのものの

声が降りそそぐ今日だ

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【詞】クロージング

【詞】クロージング

見えない心にわざとらしく思い浮かべている笑み

そうしないと明日が来ずに 誰かの部屋からね

制服を着た ゆううつみたいな 階段から降りてくる

凍てつく過去とクロージング

消したら砂漠 消えない砂漠

そこにあの人は立って 淋しい顔をしている

暁を手招きする時まで眠らず待っている

不安の椀を受け止めるからね

見えない心の理由を書き連ねて

パズルみたいに くしゃくしゃしがちな自分に

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【詞】東京アポリア

【詞】東京アポリア

書きはじめる窮屈から逃れるためには
はじめから書かなければいいのに

それでも続けてしまうのは
それしかないからなんだ
つい色を付けてしまうのは
それしかないからなんだ

独りの部屋から何を見るんだろう
もう これ以上 何が見えるんだろう

東京の硝子窓からの人々の羨望や
雪が降れば忘れてしまう独り言を

独りの部屋から見飽きてしまっても
想像以上の闇が佇んでも

東京のごうごうとした風に振り向い

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【詞】落日

【詞】落日

落日の後には 夜の花が咲く

魚の群れをなして 揺れる色彩

段々 とけていく

放課後のブランコの水性が

じわじわ とけていく

今日書いた日記をすべて

シュレッダーにかけた

落日の後には 消えてしまいたかった

深い海の砂や風に巻かれて 旅してみたかった

うみべの石の上を歩く

私の想像のともだちはもっと上を浮かぶ

落日の後には 窓の傷が疼く

ごうごうと嵐のような虚無が包む

そこ

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【詞】ユリイカ

【詞】ユリイカ

春夏秋冬はすぐに終わるから

窓の外の表情も

過去形にすれば過去形で

雪が降り積もる

雪が降り積もることばかり考えている

瀟酒な冬か

部屋はガラクタで埋まっている

この通りの僕か

気持ちが有れば

ひとしずくの息は風になる

駆け抜けたのは

獣道の一縷

春夏秋冬はすぐに消えるから

あれは部屋に姉がいた頃

眠りの奥で思い出す

右耳まで髪が伸びては

切るタイミングを逃している

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【詞】壁

【詞】壁

なんにもないのを穴埋めするのは難しいので

雀の涙ほどの気持ちで言葉を重ねていったら

自分の立てる足下が無くなっていました

自分で自分を削り続けて

世界から居なくなってしまおうと思っていたのか

闇を引っ掻いていた

まるで空蝉の羽根みたいな昼下がりが

トンネルを抜けた先の自分を貫いて

にやけるような日々が続いていた

高低差のある夢の切れ端で現実を編んだ

壁を撫でれば すぐに壊れる気

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【詞】海のゆくえ

【詞】海のゆくえ

その今にも牙を剥き出しそうな鋭利な感性に

憧れを抱いた僕のゆくえは

蹴っ飛ばして 海に消えた小石のように

定まることもなく 流れ続けるものなのか

家の中を言葉で埋めたあと

大木を目がけて うんと流離ったよ

それぞれの才能が 深く心を掴んで

稜線より遥か上を飛ぶ魚が居たんだよ

生み出した 海のゆくえを考えるとき

枯れ枝の筏をシートで包むとき

虚構を砂浜から持ち帰るとき

誰かが世

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【詞】分裂

【詞】分裂

ただ一つ願うなら より言葉を下さい
外の明かりが消える頃に







壁が生まれた

壁が生まれた

壁が生まれた

部屋を出ていくと 電気の紐は揺れている
テレビの音のノイズ 空想の拍手

しばらくして出たのは やけに長い溜め息で
穏やかじゃない空気がそばを 駆け巡った

久しぶりの詞の新作です
こちらもかなり昔に書いた詞のアレンジになります

2020年の3月で、当時の解説では、"「

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【詞】霧の底

【詞】霧の底

川沿いの廃墟群をいつまでも彷徨うように

帰る曜日という曜日が見当たらないから

心の辺りのぼやけた遊園地でも

乾涸びた音を頼りに友達を探してるんだ

霧の底 霧の底を 見渡して

鉄のアンニュイをすり抜ける

僕だけの道を引く ずっと前から

コンクリートの国道らしき場所を行く

梟の目には全て分かってる

そう思うと、

霧の底 霧の底を 見渡して

釘の足下を掃きながら

僕だけの土地もあ

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