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【Vol.01】ディープな花屋にならないかい?
「究極な花束を作る」
それは、物語と時間が込められている。
受け取った瞬間、自然とのつながりや自らの生を感じられる。
その答えを探す旅が始まったな、と思う。
・・・
「花と向き合うために、花を育てよう。だってここは長野県だから!」
馬酔木の大群集を見た私は、さっそく花農家さんを探すことにした。市役所の農林課を訪れ、「新規就農がしたいです!」「花農家さんはいらっしゃいますか?」と単刀直入に聞
#37 母の日に花を摘んだ話
日本の母の日はアメリカから伝わったらしい。
1905年5月9日、アメリカのフィラデルフィアに住む少女「アンナ・ジャービス」が母の死をきっかけに、「生きている間にお母さんに感謝の気持ちを伝える機会を設けるべきだ」と働きかけたのが始まりとされている。そして、彼女がカーネーションを母に捧げたことをキッカケに、この花が母の日のシンボルとなった。以降、5月の第2日曜日は感謝の印として母にカーネーションを贈る
#32 過酷な環境下におけるアーニャの必要性について
今日は土曜日である。
繰り返す、今日は土曜日である。
母の日を1週間前に控えた花農家にに休息の時間は無い。
今日が土曜日だろうが、世間がGWだろうが関係ない。
カーネーションの旬は刻一刻と近づいている。
出荷、出荷、出荷、出荷…。
一年で最も苦しく過酷な三日間、私の上腕二頭筋は日に日に感覚を失い、精神は理性を崩壊させつつある。作業中に奇声をあげたり、変なタイミングで笑ったり、簡単な足し算を連続で