【Vol.0】 思ったより花が好きみたいです。
2年前、人や社会とのつながり方がわからなくなった。何もかもが怖くて、何に対しても過敏な時期を過ごしていた時、とあるブックカフェで開いた雑誌で花が特集されていた。色鮮やかで、自由で、ふわふわしていて、それは人間と自然の境界線を超えた作品のように思えた。私の心を確かに揺さぶったそれは、もう一度社会と接続するための助けになった。食べられないし、絶対にいつか枯れる。生存に絶対的に必要ではないに関わらず、世界中で生産され、流通し、そしてそのほとんどが誰かに想いを伝えたり、人を癒すために