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徒然日記

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思いつくままに描いた備忘録です。 コンテストなどへの応募記事を綴ります。 コンテスト期間中以外は非公開となります。
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記事一覧

ノーマライゼーションを実現したい

ノーマライゼーションを実現したい

私は、人生100年時代の折り返し地点が近づいています。振り返ると、これまでたくさんの夢がありました。
 幼いときは、杉本高文(明石家さんま)さんの弟子になりたいと公言し、団地の土手の上から友達や大人を一所懸命笑わせていました。やがてその夢が叶わないことを自覚し、後世に残る建物を建てたいと建築士を目指したり、多くの格言に惹かれて哲学者になりたいと思った時期もありました。その後、祖母の闘病を見舞った経

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なぜ、ストレスは解消されないのか?

なぜ、ストレスは解消されないのか?

 「あなたのストレスの解消法は何ですか?」と問われたとき、あなたはどのように答えますか?

 「体を動かす」、「今の気持ちを書いてみる」、「腹式呼吸を繰り返す」、「なりたい自分に目を向ける」、「音楽を聞いたり、歌を歌う」、「失敗したら笑ってみる」。これらは、厚生労働省が紹介している、”こころと体のセルフケア”です。
 一方、「飲酒」、「喫煙」、「やけ食い」、「過度な買い物」、「寝過ぎ」、「自傷」、

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職員満足度調査の要素から考える部署目標達成のための実践のあり方

職員満足度調査の要素から考える部署目標達成のための実践のあり方

 本noteは、第65回 全日本病院学会(京都)にて口演した内容の要旨です。
 この口演は、部署目標の指標達成に職員のワークモチベーション、ワークライフバランス、所属長の段取り力および信頼度がどう影響するかの関係仮説図を用いた統計的分析により、チーム力向上の視点でミドルマネジャーの負担とマネジメント上の課題を明らかにしたものです。
 あくまで、個人的な記録です。

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"明日の百より今日の五十"をご褒美に…。

"明日の百より今日の五十"をご褒美に…。

”明日の百より今日の五十”ということわざがあります。このことわざの意味は、以下のように言われています。

このような考え方は日本だけではありません。

このような感覚は、現在では行動経済学の理論の一つである「現在志向バイアス」として整理されています。現在志向バイアスとは、”将来得られる大きな利益よりも、今すぐに手に入る利益を優先してしまうこと”を言います。
 行動経済学は、経済学の拠り所である「人

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病院広報のKPIとは何か?

病院広報のKPIとは何か?

病院経営は極めて厳しい時代を迎えている。2023年度の病院経営定期調査(概要版)によれば、赤字病院の割合は2019年は68.3%であったのに対し、2020年は78.2%に増加し、以後4年連続で70%後半を推移している。病院の開設主体の区分は、国、自治体、その他公的、医療法人、その他私的なものがあるが、国民医療の約8割は私的医療機関が担っていると言われている。私的医療機関は国立病院などと異なり、赤字

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日々のアウトプットが私の大切な習慣

日々のアウトプットが私の大切な習慣

はじめに

梅雨入りした休日の早朝、ライオン株式会社とnoteによる「 #日々の大切な習慣 」の投稿企画を見つけた。私の「日々の大切な習慣」とはなんだろう…。すぐに頭に浮かんだのは、「日々のアウトプット」であった。

文書の長さはどうあるべきか

日々のアウトプットを始めた頃の私は、作業療法士として病院に勤務していた。作業療法士とは、リハビリテーションの専門職の一つで、対象となる方の「よりよく生き

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バケツで例える「なりたい自分」

バケツで例える「なりたい自分」

私のなりたい自分は、「広い視野で物事を俯瞰できる自分」です。


私のキャリアは、作業療法士というリハ専門職からはじまりました。
その時に見えていたものは、「注いでいるものの量」でした。
たとえば、障がい者の方に提供する作業療法であったり、それにより所属企業が得られる診療報酬や介護報酬などです。


次に、マネジャー(部署および部門責任者)になりました。
その時に見えていたものは、「こぼれてい

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人材不足の時代に病院はどう生き抜くか

人材不足の時代に病院はどう生き抜くか

 少子高齢人口減少社会の影響により、生産年齢人口は縮小の一途を辿っている。これにより、医療従事者等のなり手も縮小し、新卒採用は売り手市場となる。新卒採用が売り手市場となると、多くの病院の人材不足は常態化する。すると、中途採用の間口はおのずと広がり、経験や専門性を高めたい職員などの流動性が加速する。その結果、働き手に選ばれない病院の人材不足はさらに深刻化し、医療サービスの質を保つことすら困難となる可

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時間の使い道を変えて人生を変えよう

時間の使い道を変えて人生を変えよう

 自分で言うのもなんだけど、仕事に対してはこれまでそれなりに努力してきたと思っている。限界まで努力してきたかというとそうでもないけど、少なくとも常に何かを考えながら時間を投資してきた。時間を投資することに抵抗感はなかった。なぜなら、時間が有限であるという実感が全くなかったからだ。

 上のグラフは、わが国の平均寿命と健康寿命の推移を示している。健康寿命とは、”健康上の問題で日常生活が制限されること

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仕事をしやすくする人間関係を、「教わる力」で構築しよう!

仕事をしやすくする人間関係を、「教わる力」で構築しよう!

新年度の1週目が終わりました。新たな職場でスタートを切った方や新社会人の方にとっては、この週末は待ちに待った週末だろうと推測します。私自身も約4半世紀前に新社会人となり、これまで転職を1回、大きな異動を3回経験しました。したがって、環境が変わったばかりの方の今の複雑な心情は、自分のこととして想像できます。
 さて、私には、転職と異動の経験から得た”仕事のコツ”がいくつかあります。その中の一つである

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なぜ夫は多少の家事で満足しているのか

なぜ夫は多少の家事で満足しているのか

「一つ二つ家事を手伝っただけで夫は満足している。」
「こんなに家事に協力しているのに妻は認めてくれない。」
よく聞く夫婦間の愚痴である。
どちらが正しいかを問うから、喧嘩になるのだ。

これら二つの主張は、多くの場合はどちらも正しい。
つまり、夫の達成感と妻の満足度が乖離しているのだ。

内閣府の資料によると、今は共働き世帯が非常に多い。
つまり、家事を分担する必要性は、現代ではすでに誰も疑ってい

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戦略人事を学び、創業者が夢見たユートピアの具現化に役立ちたい

戦略人事を学び、創業者が夢見たユートピアの具現化に役立ちたい

私は現在、「戦略人事」に関心があります。経営資源には、人・物・金・情報・時間・知的財産・ブランドがあると言われていますが、その価値が急に10分の1になったり急に10倍になったりする経営資源は人だけです。一方、わが国の生産年齢人口は確実に減少することがわかっています。つまり、人という経営資源の価値を高めることは、組織の持続可能性という視点で極めて有用であると思うのです。
 戦略人事とは、“経営資源の

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