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旅と暮らしのエッセイ。暮らすように旅する日常 🕊

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暮らすように旅する滞在記。ADDressで、家を持たない多拠点生活をしていたときの記憶です。旅先での日々の暮らしから芽生えた感情や気付きを綴っています🕊
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#京都

もうひとつの”京都”へ。綾部での豊かな里山暮らし。

もうひとつの”京都”へ。綾部での豊かな里山暮らし。

12月初旬に、京都の北部にある綾部市を訪れた。京都が大好きでたまらなくなって移住した私なのに、京都市外への地域の魅力を全然体感していないなあ、と感じていたところに、シブヤ大学さんが主催するプログラムに参加。京都市街とはまったく別の、ただただ穏やかで優しい空気を感じられて、またひとつ京都の魅力に気づけた2日間になりました。

京都駅から特急まいづるに乗車し、約1時間。綾部駅からは小さなコミュニティバ

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写ルンですを現像して蘇った、季節外れの夏の思い出

写ルンですを現像して蘇った、季節外れの夏の思い出

つい先ほど、もはやインテリアと化していた写ルンですの現像をしにいった。27枚撮り終えた後はすっかり忘れていて、もう何ヶ月も現像を後回しにしていたのだ。

もうどんなものを撮っていたのかを、まるで思い出せなかった。だからこそ、現像に出して、待っている間、気が気じゃなかった。私の目を通してどんな景色を捉えてたんだろう。ちゃんと写っているかな。現像された27枚を見て、私はどんなことを感じるのだろう。

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住む場所の最重要条件は、散歩に出かけたくなるかどうか、ということ

住む場所の最重要条件は、散歩に出かけたくなるかどうか、ということ

京都に引っ越して5日目。はやくも、この部屋が、京都での暮らしが、お気に入りになっている。

家探しや引越しは、とてつもないエネルギーを消耗する。暮らしそのものをすべて変える、とても大きなできごと。住むエリアや日当たり、防犯面、間取り、キッチンの広さ、家賃。家探しの条件は、考え出せばキリが無くなる。

そんな中で私が1番重要視した条件は「散歩に出るのが楽しくなる場所」である。いわゆる、立地だ。そのほ

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京都暮らしの備忘録Vol.6「観光と暮らしの間の休日」

京都暮らしの備忘録Vol.6「観光と暮らしの間の休日」

私はいま、京都のゲストハウスでプチ定住をしている。どんな暮らしをしているかというと、普通に週5で働いて、週2で休みを取るような暮らし。だから観光というよりは果てしなく「暮らし」をしているという感覚で日々暮らしている。

賃貸に住むわけではなく、かといって毎日遊んでいるわけでもない。仕事もするし普通に暮らす。そんな観光と暮らしの間で休日を楽しめるのが、プチ定住の特権だ。

そこで今日はプチ定住をして

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京都暮らしの備忘録Vol.5「非効率な伝統の虜になる」

京都暮らしの備忘録Vol.5「非効率な伝統の虜になる」

7月の後半は、祇園祭に捧げたと言っても過言ではない。期間中は祇園祭の雰囲気を味わうために山鉾のある四条烏丸のあたりへ毎日通った。そして、祇園祭が終わったいま、抜け殻になってしまっている。

なぜ、あんなにも祇園祭に惹かれたのか。2週間ほど熱を上げていたときのことを振り返ってみると、「何でも効率化できてしまう現代に、1,000年以上もの昔の伝統を必死に受け継いでいる非効率さ」に惹かれたんじゃないかな

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写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

写ルンですが教えてくれた、とりとめのない日々を愛すること

京都にプチ定住をはじめてからはや2ヶ月が経とうとしている。もう6月に何をして何を考えていたかなんて、忘れてしまっている。「感情を味わう」をテーマに生きている私にとって、「そのとき何を感じていたか」を忘れてしまうことは、何よりも悲しいこと。

だからこそ、どうにかして感情を思い出すきっかけを作ろうと毎日日記を書いてみたり、こうやって3日に1回noteを更新したりしているのだけど。もっと、こう視覚的に

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たとえ旅をしていなくても

たとえ旅をしていなくても

私はずっと家を持たずに旅するように暮らす、旅暮らしをしていると名乗っていた。移住先を決めるために好きな街探しをしているんです、と。

そうやって9ヶ月ほど旅をするように暮らしてきて、そして本当に住みたいという街をいくつか見つけて、いまは京都にプチ定住をしている。

京都での何気ない日常が穏やかに過ぎていって。ふと、気づいたことがある。「旅をしていなくても、普通の日々の暮らしが楽しいから、すごく満た

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京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

京都暮らしの備忘録Vol.4「祇園祭に毎日通う」

7月の京都、街全体がお祭り気分で浮き立っていて、その空気の中で街を歩いていると、とってもワクワクした気分になる。そして、京都で仮暮らしをしている私は、祇園祭の魅力にどっぷりと浸かってしまい、毎日のように祇園祭に通っている。

祇園祭について全然知らなかったけれど、知れば知るほど面白くなってきたので、ちゃんと祇園祭を知って楽しむことにした。毎日四条や烏丸に通って、祭りの雰囲気を存分に楽しむ、その途中

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京都暮らしの備忘録vol.3「坐禅をすることによって」

京都暮らしの備忘録vol.3「坐禅をすることによって」

こないだの土日に、京都東山にある「建仁寺」で坐禅をしてきた。坐禅中に感じた「何も考えないようにしようとする」、そんな時間の過ごし方について書いていきます。

早起きをして自分と向き合う私が坐禅を行った建仁寺は、ちょうど「そうだ、京都行こう」のCMになっている。いまは新緑が本当にきれいで、大好きなお寺。もう10回以上は参拝している。

坐禅のスタートは、6時30分。15分を2セット、そこからお経を唱

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京都暮らしの備忘録vol.2「京都で暮らすふつうの1日」

京都暮らしの備忘録vol.2「京都で暮らすふつうの1日」

京都暮らしも3週間目に突入。とはいえ、どんな暮らしをしているのか、と聞かれると困ってしまう。本当にふつうの、ささやかな暮らしをしているだけから。最近はなんとなく生活がルーティン化してきたので(私にとってはいい意味で)、1日のだいたいの京都暮らしのスケジュールを振り返ってみたい。

京都暮らしの1日のスケジュール京都暮らしのスケジュール。大好きな街で、「ふつうの暮らし」ができる喜びを噛みしめながら日

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京都暮らしの備忘録vol.1「朝の空気を纏う京都の街」

京都暮らしの備忘録vol.1「朝の空気を纏う京都の街」

京都にプチ定住をして早1週間。こんな感じだとあっという間に2ヶ月過ぎてしまいそうでこわい。ので、ちゃんと感じていること、気づきを備忘録として書いていきたい。

この1週間で感じたことは、朝の空気を纏う京都の街って良いよね~~ということと、属するコミュニティが変わったことについて、かな。

朝の空気を纏う京都の街が好き京都に来てからというものの、仕事がたっぷりとたまっていて全然遊びにいっていないしず

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多拠点生活から、京都プチ定住生活へ

多拠点生活から、京都プチ定住生活へ

私はふだん家を持たずに旅しながら暮らす多拠点生活をしている。けれど、今日から2ヶ月間は多拠点生活を休憩して、京都でのプチ定住をスタートさせる。はじまりということで、京都プチ定住を決めた理由や想い、そして2ヶ月の京都暮らしでしたいことを綴っていこうと思う。

多拠点生活をしながら、好きな街に「プチ」定住2021年の10月から、アパートを解約して家を持たずに暮らすアドレスホッパー的な生活を続けてきた。

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