将棋の羽生善治さんが勝てなくなった理由とその対策
私は、将棋はあまりうまくないのですが、将棋を指すのは好きで、将棋倶楽部24でも、合計1万局は指してきました。現在は、HEROZさんの将棋ウォーズ(月額960円のスーパープレミアムプラン)で指しています。将棋のプロ棋士がコンピューター将棋に負けだしてから、あまり指さなくなりましたが、棋力アップは、やる気に、緩急をつけながらも、狙っています。次は、囲碁も、やりたいなと思っています。そんな将棋ファンの私なんですが、羽生さん(羽生善生九段)が、若手棋士に勝てなくなってるような気がしています。実際のデーターはコチラを見てください。2016年から2020年まで、勝ち越しているものの、勝率が5割台に落ち込んでいることがわかります。将棋の羽生さんは、将棋のプロ棋士仲間からは、昔のテレビの解説のときに、「他の人が気がついていないコツみたいなことに気がついてそれで将棋を指して勝ってるんだ」と指摘されていたので、実は、「コツ型」の将棋のプロ棋士なわけですよね。「そのコツを人に教えないだけで勝っている」ということになりますよね(→まあ、コツ型というのは、最近出てきた藤井聡太さんなんかも、そうだろうと思うんですけど・・・。)。「コツ型」の将棋のプロ棋士だから、「天才」ではないんですよね。だから、その将棋のコツが、ルールが似ている、チェスにも援用できて、チェスも、森内九段と並んで、強いということなんだろうと思います。そのコツでは、若手棋士に勝てなくなってきたというのは非常に興味深いところだと思っています。さらに言うと、そのコツというのは、最近の若手将棋プロ棋士の解説によると、「盤面全体を広く見渡した、盤面全体の掌握と相手への手渡しだ」という風に分析までされています。名人戦リーグでA級に残ってるものの順位は低くなってきたし、B級に落ちるのも時間の問題じゃないかと思えます。鈴木大介九段に昔、「これはテレビで言っていいことなのかどうか」と迷いながら、テレビの解説で指摘されていたのですが、「羽生さんに対しては、思い切って踏み込んだほうが勝てると読んでいるのでは」と羽生さんの対戦相手に対して指摘していました。コンピューター将棋の桂馬の使い方みたいに、若手に思いっきり踏み込まれちゃってるのではないかというのが僕の推測です。最近は、将棋連盟Liveアプリも更新していないので、羽生さんの棋譜も追っていないのですが、将棋も数学系の学問で、やっぱり若い方が有利なのかなと思ったりしています。でも、大山康晴十五世名人は、高齢になっても勝ってましたよね。羽生さんも若いころ、大山康晴十五世名人と対戦していましたが、羽生さんは、大山康晴十五世名人と対戦した感想として、「盤のこっちの方を見てる」とかいう感じしか受けなかったと感想を言っていました。要するに、将棋が古いと思ったということですよね。今は、その羽生さんの将棋が古くなってるんだから、数学系の学問の恐ろしいところであると思う。羽生さん世代のプロ棋士は、将棋が古いような印象を受けます。コンピューター将棋がプロ棋士に勝ちだすと同時に出てきた若手棋士群の台頭が著しいですよね。ところで、最近のテレビなんですけど、将棋のプロ棋士の扱いも改善されてますよね。単なるゲームの達人として、扱われるようになって来て、良い傾向ですよね。昔は、知識人になろうとしたり、その他の人になろうとしたり、あまり扱い方が良くなかったですよね。テレビも進歩しているということですね。最近の将棋のプロ棋士の将棋って、コンピューター将棋の影響を受けすぎのような気もするんです。それを参考にした若手のプロ棋士が台頭しているのだから、羽生世代のベテランも、昔の将棋に拘泥していたら、勝てなくなっちゃうというのはわかりますけど・・・。積極的に、若手のプロ棋士やコンピューター将棋の成果を大いに取り入れつつ、今までの経験の蓄積とミックスさせて、若手のプロ棋士に対抗して、プロ棋戦を盛り上げて欲しいですよね。将棋の羽生さんが、昔、言ってたんですけど、「指し手で独自性を発揮することと強いということは違う」と言ってたんですけど、将棋の低級者にも参考になるアドバイスではありますよね。私は、大山康晴十五世名人の講演会も聞いたことがあって、「受からないと思っても受かっている」という講演タイトルだったと思うんですけど、やっぱり実績がある本人が言っているんだから、説得的ですよね。人生においても、「受からないと思っても受かっている」と思って、頑張って、打開できるような状況だといいですよね。ところで、将棋の羽生さんの最近すごいと思っているところは、「1局指すと最大3キロ体重が落ちる」ということなんです。本人は、「脳はエネルギーを使いますから、そのくらい減るときもありますね」とあっさり言うのですが、それって、すごいことだと思うんですよ。羽生さんって、特殊な脳を持ってるんじゃないかと勘ぐりたくなります。他の将棋のプロ棋士の先生も、そうなのか、ぜひ聞いてみたいんですが・・・。他の将棋プロ棋士の先生方も、糖分や脂肪から生成されたケトン体を大量消費して、脳を使って、1対局で最大3キロ体重が落ちているとしたら、みんな痩せていると思うんですね。太っているプロ棋士の先生(神吉宏充七段や糸谷哲郎八段や村山聖九段)もいますよね。僕も1日でマックス、脳を使ったと思ったときでも、脳が疲弊するだけで、体重は減らないんです。脳が糖分や糖分が足りないときの脂肪から変換したケトン体を使って、エネルギー(カロリー)を消費しても、体重が減るまでには至らないということなんです。羽生さんが、特殊な脳を持っているという議論は、昔からあって、「右脳(イメージ)を使ってる」とかいう話もありましたが、同じく将棋のプロ棋士の谷川さん(谷川浩司九段)に「右脳は僕たちも使ってるんだ」と反論されてました。東北大学の加齢医学研究所の脳科学で有名な川島隆太教授の脳トレゲームの教授語録によると「何かを考えているときは脳の一部しか使っていない」と言っていたので、将棋なんかを考えているときも、そうなはずなんです。将棋で、脳を使っていることとして考えられるのは、「手を読む」ということくらいのはずです。それなのに、将棋の羽生さんの対局中の脳のエネルギー消費に伴う、体重の3キロ減少は、非常に気になる、脳の現象だと思うんです。ラグビー選手なんかでも、1試合やると、体重100キロの人が、2キロ減る程度らしいんです。しかし、ラグビー選手やサッカー選手などのスポーツ選手のそれって、単に汗で、水分が出てるだけだと思うんです(→僕ですら、天然温泉の源泉かけ流しのスーパー銭湯などへ行くと最大800グラム体重が落ちたときがありますが、それは、体の水分が汗として体外へ排出されただけです。それと同じです)。将棋の羽生さんは、加齢を重ねても、脳を消耗したような印象は受けないし、疲れにくい脳を持っているのかなとも思ってるんです。将棋の羽生さんの脳は非常に興味深いと思っています。学校の成績面では、羽生さんは、高校時代は、学校の学業の成績は、平均程度だったと聞いています。羽生さんは、現在は、英語は結構しゃべれるそうです。それに対して、谷川さんは、全国有数の進学校の灘中に入学してる、勉強もすごくできる人なんです。羽生さんには、年齢による衰えのせいだとすることなく、藤井聡太さんを筆頭とするコンピューター将棋を研究に取り入れている若手棋士の台頭への対策や、そういう若手棋士がやってくる、さらなる現代将棋への対策を練り、大復活を遂げて欲しいなあと思います。それが、さらなる将棋の進化や将棋界の盛り上がりを生むわけですから・・・。
羽生さんも、ここに来て、「カリスマ落とし」みたいなくびきに遭っていますが、将棋に少し飽きてしまっているのではないかとも思えます。自分の今までのやり方(将棋のコツ)では勝てなくなってきてしまって、飽きてしまっていると・・・。若いとき時点でも、将棋が好き度では、羽生さんより、藤井聡太さんの方が、上回っているのではないかという気がします。藤井聡太さんの方が、芸術家肌のような気がするんですよね。羽生さんは、若いころ、NHK杯の解説で、米長邦雄さんに「博打打ち」と呼称されていたのを鮮明に覚えています。「単に、純粋に良い将棋を指したい」という気持ちが、若いときの時点でも、羽生さんより、藤井聡太さんの方が、強いような気がするんですよね。羽生さんの将棋のやり口というのは、以下のような、やや権威が安めの出版社からの本でも、きれいに明らかにされちゃっています。同じプロ棋士仲間からの「盤面全体を見渡した相手への手渡しと盤上制圧だ」という指摘の通りの羽生さんの次の一手が明らかにされているのです。本書は、アマチュアにも非常に参考になる本です。「盤面全体を見渡して、うまく手待ちをすればいいんだ」と・・・。
羽生さんより、「無理矢理康光」とか「緻密流」とか呼称される「自分の主張を頑強に通す」将棋を指す、同じく羽生世代の佐藤康光さんの方が、年を取っても、長く活躍されるのかなという気がします。佐藤康光さんも、羽生さんと同じく「コツ型」の将棋ではあるとは思うんです。そのやり口が、プロ棋士仲間に共有されても、勝てるのかなあと思ったりしています。佐藤康光さんバージョンの上記の羽生さんのような本が出版されれば、ぜひ購入したいと思うのですが・・・。プロ棋士は、みんなコツ型の「指導原理v.s.指導原理」の戦いになることが多いように見受けられます。羽生善治さんより、佐藤康光さんの指導原理の方が、年を取っても勝てるとは思いづらいのですが、この年齢に来て、「カリスマ落とし」みたいなくびきに遭っている羽生さんの将棋へのモチベーションの低下というのが、ここ最近の不調においては、大きいのではないかという気がしています。
第72期王将戦七番勝負の第1局で、藤井王将が勝ち、終局後、藤井王将は「(羽生九段は)予想していない手を指され、こちらが長考することが多かった。本局を振り返って(次局は)内容を良くして頑張りたい」、羽生九段は「(藤井王将は)一手一手深い読みの裏付けで指されていると感じた。気持ちを切り替えて次の対局に臨みたい」と、それぞれ語った。両者の対戦成績は藤井王将の8勝1敗となった。藤井王将の卓越した終盤力の読みが、序・中盤でも発揮されるようになったのではないかと推測しています。羽生さんも、藤井さんにまったく勝てなくなってしまった可能性がありますね。
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・川島隆太教授(東北大学加齢医学研究所)の専門分野→脳機能マッピング・脳科学と教育
・「人間は、1日で消費するエネルギーの20%を脳で使う。成人の脳の重量は1.2kgから1.5kgで、それは体重の2%に過ぎないから、それは大変な消費量である。」→脂肪1kgを消費するのに必要なエネルギー(カロリー)は、7200キロカロリーである。ということは、羽生さんが、対局で消費する脳のエネルギー源を脂肪から摂っているとすると、21600キロカロリーを使っているということになる。
・同じく将棋のプロ棋士の永瀬拓矢王座(肩書は2021年8月30日現在)(→痩せ型ではないが太っているわけでもない中肉中背よりかは痩せているタイプ)なんかも、夕食の内容が、インターネットテレビで出てましたけど、大盛りクラスの弁当2つ(ほっともっとのBIGのり弁当に換算すると2076キロカロリー)とカロリーメイト1箱(400キロカロリー)とバナナ3本(258キロカロリー)を食べていました。夕食だけで、合計2734キロカロリーとなり、それと同じものを対局日は3食、食べているとすると、8202キロカロリーとなる。さらに、午前と午後のおやつとして、たとえば、コージコーナーのジャンボシュークリーム1個(237キロカロリー)とジャンボプリン1個(302キロカロリー)を食べるとすると、合計1078キロカロリーとなる。1日分のカロリーの合計は、9280キロカロリーとなる。そんなに食べても、対局中は、太らないとなると、「軍曹」の異名を取る、永瀬拓矢王座も、将棋の対局で、脳だけで、エネルギーを使っていることになるが、それでも、羽生善治九段の3分の1しか、使っていないことがわかる。脳科学者の茂木健一郎さんが、「人によって脳の使い方は、大変異なります」とテレビで発言してて、やはり、将棋の羽生さんは、人より多くの、脳細胞を使って、将棋の手を考えているのではないかと推測できる。しかし、羽生さんも他の将棋のプロ棋士と同じく、「コツ型」の将棋のプロ棋士のため、そのコツでは、最近の若手棋士に勝てなくなってしまってきているのが、ここ数年の勝率の低下で明らかであり、脳で、たくさんのエネルギーを使えることと、将棋の強さとは、あまり関係ないと結論づけてもいいことがわかる。
羽生さんは、スランプになっているという解釈もできるので、以下に私のブログの「スランプの原因と対策」という記事へのリンクも貼っておきます。
将棋の羽生さんが勝てなくなった理由を加齢による脳の衰えだと解釈する、私の見解は以下の私のブログの記事をご覧ください。
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