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ビジネス/経営戦略/マーケティングなど

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「ネットで買われても、実感が湧かない」という店長の悩みと向き合ってみた話。

「ネットで買われても、実感が湧かない」という店長の悩みと向き合ってみた話。

自宅の1階を、酒屋さんに貸している。

酒屋さんの名前は「いまでや 清澄白河」
GINZA SIXでも展開する、業界ではちょっと名の知れたお酒のセレクトショップだ。

そんな酒屋さんが自宅に出店した特異な経緯は、以前も記事にした。

オープンから1年。

毎日のように、自宅の1階で1杯やるようになった。
店長の松本さんとも仲良くなった(と思っている)。
暇な時は、お互い仕事の悩みを吐露しあったりし

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広告の企画書は、「好き」と「知られていない」のギャップの設定が大事

広告の企画書は、「好き」と「知られていない」のギャップの設定が大事

広告論の授業で100本以上の企画書を採点する中で、優秀な企画書の共通点が見えてきました。

それは、「この商品にはこんな良いところがあるのに、伝わっていないのはもったいない!」というギャップの提示があることです。

今日は、広告コミュニケーションの企画を考える上で大事な、「魅力と現実のギャップ」の作り方について書きたいと思います。

また、学生は好きな題材を選べますが、社会人は選べません。どうした

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経営者の言うことは、なぜコロコロ変わるのか。構造で考えてみた。

経営者の言うことは、なぜコロコロ変わるのか。構造で考えてみた。

ブランディングの仕事をしている。

そんな自己紹介をすると「ちょっと怪しい人に見えるな」と、いつも思うのが、事実しているので仕方がない。

(改めて)ブランディングの仕事をしている。

中でも、最近はインナーブランディングという仕事が多い。

インナー、とはざっくり「社内」のことで、自社の社員や従業員などを指している。また「ブランディングとは?」をはじめると長くなるので、ココではざっくり「○○は×

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ターゲットは”当てる”のではなく”描く”気持ちで考える:誰でもデジタル時代のマーケティング思考  第3回

ターゲットは”当てる”のではなく”描く”気持ちで考える:誰でもデジタル時代のマーケティング思考  第3回

本連載では、マーケティング/人材育成プランナーであり青山学院大学経営学部講師である山本直人氏を迎え、この「デジタル新時代」にどのような思考で「マーケティング」と向き合うべきか、皆さまのマーケティングスキルの習熟度をひも解きながら、あらためて「マーケティング」の基本をおさらいしていきます。

第3回となる今回は「ターゲットは”当てる”のではなく”描く”気持ちで考える」と題してお送りします。

第1〜

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発想が広がらない時に役立つ、アイデアの「綿毛構造」

発想が広がらない時に役立つ、アイデアの「綿毛構造」

新しいアイデアが思いつかない・・そんなことありますよね。私も入社したばかりの日々は、常にその悩みを抱えていました。

その後、数々の現場を経験したことで、発想のコツが多少は身についたような気がします。また、学生や若手社会人を対象に、アイデア発想法についてお話しする機会も増えてきました。

そのような場では、参加者の多くは「埋めればアイデアが生まれるフレームワーク」のようなものを期待します。もちろん

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「競合プレゼンはやめたほうがいい。」僕がそう考える理由を、プレゼンします。

「競合プレゼンはやめたほうがいい。」僕がそう考える理由を、プレゼンします。

あなたは「競合プレゼン」なるイベントに参加したことがあるだろうか。

僕のいる広告業界では、この競合プレゼン(通称:競合/競合コンペ)なるイベントがしょっちゅう行われている。

と言っても、イベントの主催者はクライアントで、僕たちはその参加者にすぎない。

僕たちの仕事のはじまりは大きく2パターンあり、競合プレゼンをせずにはじまる「指名」と、競合プレゼンからはじまる「競合」だ。

少し特殊なケース

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モノ視点から顧客視点へ。発想を変えるための簡単なクイズ

モノ視点から顧客視点へ。発想を変えるための簡単なクイズ

突然ですが、クイズです。

ある登山道に、トイレがありました。

非常に汚く、登山客からクレームがたくさん来ていました。そこで、山の管理会社は、重い腰を上げてトイレを改修することにしました。

どうせ変えるならとことん最新式にしようと大奮発。温水洗浄便座機能はもちろん、自動開閉、抗菌仕様で、紙も完備。ぬくもり感じるヒノキ造りの、ピカピカなトイレができました。

ただし、1つだけ問題があります。それ

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ネーミングに悩んだら、顧客の「使う瞬間」にヒントを探そう

ネーミングに悩んだら、顧客の「使う瞬間」にヒントを探そう

コロナ禍のイエナカ需要の高まりもあり、農業の産直サイトが盛り上がっています。

我が家でも先日、母親と昼ごはんを食べていた時に、食後にシャインマスカットが出てきました。

「○○って直販サイトがあるでしょ。そこで初めて買ってみたの」

仕事柄、60代女性のネットでの購買行動に興味があったので、さりげなくどうやって購買に至ったのか、その理由を聞いてみました。

相手が「使う」ことを考え、ネーミングを

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マーケティングニュースまとめ Vol.28:「デザイン心理学とは?」など

マーケティングニュースまとめ Vol.28:「デザイン心理学とは?」など

日本デザイン心理学とは?

電通メディアイノベーションラボ「オーディエンス研究機構」による、BBSTONEデザイン心理学研究所日比野社長との対談記事。
BBSTONEデザイン心理学研究所とは、その名の通り、心理学を用いて、「従来のアンケートや主観的な評価では得られなかった消費者の本音、嗜好、意思決定のプロセスを明らか」にして、プロダクトデザイン、グラフィックデザインに適用するといった心理学ベースの

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「広告ってやった方がいいの?」と聞かれたので、パワポでちゃんと説明してみた話。(前編)

「広告ってやった方がいいの?」と聞かれたので、パワポでちゃんと説明してみた話。(前編)

僕は広告会社で働いている。職種はプランナーだ。

ただ、この日経COMEMOでは、恋愛観や結婚観、家族観を中心に、世の中の固定観念に対する問いかけを発信することが多い。

広告の話を書くことは、ほとんどない。

そんな僕が今回はめずらしく、本職の広告について書いてみる。

というのも、先日とある中小企業の社長さんとプライベートで飲んでいた時、こんな会話になった。

「うちって、広告とかやった方がい

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