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『秩序と静寂』そして、道。

石段を登り、
少しだけ隙間の開いたふすまを開けて
恐る恐る、異世界へと入った。

ここは外界から切り離された世界。

光。

薄暗い室内を、曇り空から陽の光がさす。


音。

シュンシュンシュンシュン…

まるで風が松の葉を通り抜けるようなさざめき。

その落ち着いた響きを鮮明に感じ取れるほどの完璧なる静寂。


ここは京都宇治にある、とある茶室。

入室する全ての者の感覚を研ぎ澄ます、『秩序と静寂』がそこには広がっていました。


いやぁぁぁ…
茶道はやっぱり素晴らしいですねぇ…!!

久しぶりに魂が静かに震えました!

茶道は英語で『TEA CEREMONY』
その名の通りまさに茶道は、その実践を通して日本の伝統的な美意識や哲学を体現するための儀式なんだなと改めて実感いたしました。

人々や自然。または人と人との相互の調和。

他者や自然、茶道具を含む全てに対する深い尊敬。

茶室や茶道具の徹底した清掃。
参加者自身も日常の雑念を払い、心身を清める儀式。

内面の平和と静けさ。
そして簡素な美を通して見る内面の豊かさ。

これらは茶道における『和敬清寂』と呼ばれる原則でありますが、この原則があることで茶道が単なる茶を点てる技術を磨くものではなく、深い精神性を持った哲学なんだなと感じます。

日常のあらゆる側面において、
『調和・尊敬・清浄・静寂』を心に刻み、追求する生き方というのは、豊かな人生を送るための指針となるのではないかと思います。

いやぁぁ…人間っちゅーのは改めてすごいなと。

お寺や神社、仏像なんかを見ていても感じるのですが、ようは何も無いところから人間が独自のルールを創って、無から有を生み出しているわけで。

そしてその生み出した独自のルールをそのコミュニティ内で共有し、その儀式を実行する。

実におもしろいですよね。

そしてまさに茶道はそれらが完璧に調和した総合芸術であり、その実践を通して人間性を磨き、精神性を高め、哲学的探究を深める、まさに『道』

決して語ることのできない道へ、これからも模索しながら進んでいきたいと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました。
いろはでした!



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