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」「寄生獣「考」「(後編)「
『寄生獣』から考える人類と文明 闘争から共生へ、そして新たなる生命システムの誕生
岩明均の原作マンガ『寄生獣』の連載(月刊アフタヌーン)が佳境に入った頃、ある週刊誌(確か「週刊SPA!」だったと思う)で特集が組まれた。
作品についてコメントを寄せた識者の中に経済人類学者、栗本慎一郎の顔もあった。
コメントで栗本はマンガ「寄生獣」の内容を高く評価しつつも、この先物語が宇宙へ飛び出すような展開を危
読書日記 2011年3月
読書日録2011年3月
(月刊『すばる』2011年5月号掲載)
テーブルの上の植木鉢を押さえているのが精一杯だった。
激しい横揺れが三分以上は続いたような気がする。
揺れが静まり、壁や天井を見上げ、ひび割れが起きていないことを確認。
一まず安堵し椅子に腰かけたが、あっと思い振り向くと隣の部屋の本箱が崩れて書籍が床一面に投げ出されている。
三月十一日午後二時四十六分、東北
暗黒太陽伝 ブラック・ドット・ダイアリー(15)(16)
第15話 ただ英国のためでなく……
マクスウェルの話を、菅原が和訳してくれたところによると────。
加賀見台中学校が建っている土地は元々は「鏡台」と呼ばれる小さな丘になっていた。
そこは古代、祭祀が行われていた聖なる場所で、土地造成時に青銅器の鏡も出土している。
丘の頂点はちょうど2ーCの教室があった場所で、そこは日本列島を横断するレイラインの重要なポイントだったという。
国際レイ
暗黒太陽伝 ブラック・ドット・ダイアリー(12)(13)(14)
第12話 奇書『BDD』の謎
ツキモト先輩から借りた、黒い小冊子。
BDD────。
読む前と読んだあとで、世界が違って見えるとか、そういうことにはならなかった。
ここに書かれているようなオカルト的な現象が実際にあるのかないのか、今さら問うても仕方がない。
人類が何千年も考えて答えが出ていない問題に挑むほど、ぼくも暇じゃない。
ただ、無視していいものではないことも理解している。
古