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散文🖊️

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#読書メモ

読書 - 「新しい世界」から学ぶ賢者の視点

読書 - 「新しい世界」から学ぶ賢者の視点

少し前に読んだ本です。コロナの影響もあり、世の中が益々不確実になる中で世界の賢人16人が語る未来が書かれた「新しい世界」。サピエンス全史でその地位を確立したハラリや21世紀の資本を書いたトマ・ピケティはじめ知の巨人たちのインタビュー集です。以下個人的に興味深かった内容をシェアします。

■ 生活拠点を変える人と変えない人による分断これは、まさかのインタビュー受ける側ではなく、聞き手であるインタビュ

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読書 - 「私とは何か」から学ぶ生きやすくなる「分人」思考

読書 - 「私とは何か」から学ぶ生きやすくなる「分人」思考

知り合いがお勧めしていた平野啓一郎さんの「私とは何か」という本を読んだ。結論からいうと理解が難しい内容だったけれど、個人的にパラダイムシフトになり得る良書でした。

ちなみに読み終わった後いつ発行されたのかと思い日付をみると2012年だった。当時はアメリカ駐在から帰ってきて日本の大学院に通っていた時。こんないい本が当時あったんだなと思うと、情報伝達コストゼロ社会におけるアンテナの張り方の重要性を改

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読書 - 「ハーバードの人生が変わる東洋哲学」から学ぶ多様性の重要さ

読書 - 「ハーバードの人生が変わる東洋哲学」から学ぶ多様性の重要さ

「ハーバードの人生が変わる東洋哲学」を読みました。個人的に面白かった内容を大きく3点に絞りシェアします。

① ヒトは感情に抗えない紀元前4世紀の竹簡群から見つかった「性自命出」には、次のように書いてあります。

およそ2300年から2400年前であり、僅か38年しか生きていない新参者の私からすると途方もない昔に、ある人間が竹にこのように書いている姿を想像すると、セネカ(詳しくはこちらの記事をどう

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読書 -「世界は贈与でできている」から学んだ今を生きるありがたみ。

読書 -「世界は贈与でできている」から学んだ今を生きるありがたみ。

閉塞感ある今の世の中においてタイトルに惹かれて読んだ本が今回の「世界は贈与でできている」という本です。

ギブアンドテイクや等価交換を前提とする資本主義の世の中において、贈与がどのような位置づけであり、価値を持つのか。そもそもの定義まで含めた、文字通り「贈与」に特化して考察された内容でした。 個人的に面白かった内容をシェアします。

■ 贈与は必ずプレヒストリーを持つまず最初に、贈与は全て受け取る

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読書 - セネカ「怒りについて」から学ぶアンガーマネジメント

読書 - セネカ「怒りについて」から学ぶアンガーマネジメント

人間生きていれば、時折驚くほど失礼な人に出会うことがあります。ありますよね??無人島に住んでいない限り、経験のない人はいないと思います。職場、取引先、学校、電車の中、飲食店、役所、病院、休日の公園、例を挙げれば枚挙に暇がないでしょう。

日本だけでも約1.2億人いるため、仮に100人中5人の割合と低く見積もっても600万人はいます。もはや避けて通ることはできません。

そんな時に自分がどう対応する

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