時として、音楽からインスピレーションを得て、忘れ去られた記憶か、はたまた前世の記憶の感覚が、ふわりと蘇る。 私は今、それをまた体験した
君に伝えたかったこと 君が伝えたかったこと いつか 記憶の中で みつけられるように 風と光 欠片の雫 そっと いまも そっと
そっと…φ(..)
バレンタインデーはチョコだけだとは限らない!! ゆえに、ホワイト・デーは1度とは限らない!! 記憶の欠片より
顔も知らないきみとそれに関わる何かに縛られている。それだけはよく解った。思い出せもしない誰かの影を追うなんて我ながら馬鹿げてる。冷え切った身体は寄り添うドラム缶さえ温もりと錯覚して、水面に映る顔を歪ませる。誰なんだ、お前は。雨粒に打たれるペンダントが、痛いと泣いているようだった。
断絶的な悲鳴と怒号。手を伸ばしたきみには顔が無い。目の前が真っ白から暗転。次に瞼を開けた時、握り締めていたのは冷えた金属。赤い水溜まりが広がり、心臓が締め上げられた瞬間に目を覚ました。僕の中に残る記憶の断片。あの日から動けないまま、彷徨っているのは他でもない僕自身。雨に、隠れた。