由眞 2020年11月5日 09:44 断絶的な悲鳴と怒号。手を伸ばしたきみには顔が無い。目の前が真っ白から暗転。次に瞼を開けた時、握り締めていたのは冷えた金属。赤い水溜まりが広がり、心臓が締め上げられた瞬間に目を覚ました。僕の中に残る記憶の断片。あの日から動けないまま、彷徨っているのは他でもない僕自身。雨に、隠れた。 #140字小説 #ss #記憶の欠片 #雨だけの街 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート