赤とんぼ ちっちゃな子供だった自分を思い出す とんぼのお尻に糸を結んで 長く垂らしたその先を 紐付き風船を持つみたいに 自分の指に絡ませて とんぼが離れて行かないように 懐かしく浮かぶ景色は 匂いも一緒に甦る なんてひどい事をしていたんだろう 広がる草っぱらにポツンと独り