新卒で入った会社がブラックだった話②
入社初日、私は胸が高鳴るのを抑えきれなかった。社会人としての第一歩。新卒としてようやく手にした切符を握りしめ、私の未来は輝かしいものだと信じて疑わなかった。これからは自分の力で生きていく、自分の道を切り開く。自由と責任を手にする日が、ついに来たのだ。
職場の扉を開けると新しい職場の空気が私を包んだ。
出勤初日、会社の人たちが集まっているという話を聞いていたが、ドアを開けた瞬間、すでに全員が私を待っていた。私は軽く緊張しつつも、用意していた自己紹介の言葉を思い浮かべた。
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