ゆうきまみこ

アラサー、転職4回の共働き妻。アダルトチルドレン&毒親育ちの経験をシェア。映画や小説、…

ゆうきまみこ

アラサー、転職4回の共働き妻。アダルトチルドレン&毒親育ちの経験をシェア。映画や小説、スピリチュアルな話、日常のことを綴ります。

最近の記事

新卒で入った会社がブラックだった話②

入社初日、私は胸が高鳴るのを抑えきれなかった。社会人としての第一歩。新卒としてようやく手にした切符を握りしめ、私の未来は輝かしいものだと信じて疑わなかった。これからは自分の力で生きていく、自分の道を切り開く。自由と責任を手にする日が、ついに来たのだ。 職場の扉を開けると新しい職場の空気が私を包んだ。 出勤初日、会社の人たちが集まっているという話を聞いていたが、ドアを開けた瞬間、すでに全員が私を待っていた。私は軽く緊張しつつも、用意していた自己紹介の言葉を思い浮かべた。 「

    • 他人の幸せに無関心な時代? 心の内を探る

      「貴方は、他人の幸せをどれくらい心から祝福できるだろうか?」 友達が恋人と幸せそうにしていると、自然と笑顔がこぼれる人もいるだろう。親しい人の成功や喜びを目の当たりにして、自分も心から嬉しくなることがあるだろう。しかし、ふと気づいた。人は本当に他人の幸せに興味があるのだろうか? 最近、私の頭の中でこの疑問がぐるぐると巡り続けている。 きっかけはSNSでの出来事だった。私は、日々のちょっとした出来事や愚痴をSNSに投稿している。些細なことでも、時折「いいね」がつき、フォロ

      • とにかく母親に愛されたかった幼少期③

        幼稚園に入る頃、私の生活は少しずつ母親の行動に左右されるようになった。 母親はパチスロにのめり込み、私の世界もまた、パチンコ店を中心に回るようになっていく。 母親の休日は、必ずと言っていいほどパチンコ店への道をたどるものだった。どんな用事があろうとも、病院の帰りでも、何かと理由をつけてパチンコ店に寄っていく。 「ちょっとトイレ…すぐ戻るからね。」 その言葉が合図だった。馴染みのパチンコ店に差し掛かると、母親はまるで用を足すかのように言い残し、パチンコ店に消えていく。 私

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        • 【小説】猟奇犯罪と人間ドラマが交錯する驚愕のミステリー -『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』の魅力とは?

          はじめに 内藤了の「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは、ミステリーファンにはたまらない作品である。私自身、ミステリー小説は好きだが、村上春樹や東野圭吾のような作家の作品にはあまり手を伸ばさないタイプだ。それでも、このシリーズは特別であり、ミステリーファンならぜひ読んでほしい一冊である。 シリーズ第一弾「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」は、その中でも特に印象深い。主人公の藤堂比奈子は、新米の警察官として刑事課に配属され、そこから残虐な猟奇犯罪と対峙していく。残虐な事

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        新卒で入った会社がブラックだった話②

          聴く読書の魅力――Audibleを2ヶ月続けて見えた新たな世界

          Audible――この名前を知らない人は少ないだろう。 あの「聴く読書」ができるサブスクリプションサービスである。 小説やエッセイをプロの声優やナレーターが朗読してくれるという、画期的な読書体験。 しかし、私は最初、このサービスに対して少し懐疑的だった。なぜなら、小説は目で文字を追い、紙のページをめくりながら自分のペースで進めるものだと思っていたからだ。セリフや情景を心の中で思い描き、物語に没頭する時間こそが、読書の醍醐味だと感じていた。 そんな私が、どうしてAudibl

          聴く読書の魅力――Audibleを2ヶ月続けて見えた新たな世界

          夫の実家で3世帯同居していた時の話①

          結婚――その言葉には、夢と希望が詰まっているように思える。でも、現実はどうだろうか?特に、配偶者の家族と同居するとなると、その夢は一気に色褪せてしまうかもしれない。 現在、結婚後に配偶者の家族と同居する人の割合は、日本ではどれほどだろう?統計によれば、同居を選ぶ夫婦の割合は年々減少傾向にあり、特に都市部では数パーセント程度だという。 昔は同居が当たり前だった時代もあったが、今ではその風習は薄れ、独立した家庭を築くことが主流になっている。しかし、そんな時代の流れにも逆らえず

          夫の実家で3世帯同居していた時の話①

          モテなさすぎて藁をも掴んだ結果、スピリチュアル沼にハマった話

          あれは、恋愛の神様さえも見放したように思えた時期の話だ。世の中にスピリチュアルがあることを知ったのは、ちょうどその頃だった。 きっと誰もが一度は、占いや霊視、祈祷、ヒーリングなどのスピリチュアル体験を耳にしたことがあるだろう。そんな話は、文章にすれば胡散臭く聞こえるかもしれない。だが、考えてみれば、神社やお寺でお願い事をするのと、大差ないのではないか。 唯一の違いは、神社や寺院に比べて、スピリチュアルの料金がとんでもなく高いことだ。 今日は、私が今の配偶者と出会う前、恋

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          モテなさすぎて藁をも掴んだ結果、スピリチュアル沼にハマった話

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          「1日の疲れが吹っ飛ぶ」入浴剤を求めて

          私は、ネットを巡るのが好きだ。特に、料理や美容に関する情報にはつい夢中になってしまう。最近、私がしばしば目にするフレーズがある。 それは、「1日の疲れが吹っ飛ぶ」という言葉だ。 いくつかの入浴剤の口コミに共通して登場するこの表現は、まるで魔法のような響きを持っていて、気になって仕方がなかった。 入浴剤は、私にとってちょっとした贅沢だ。湯船に浸かりながら香りや肌触りを楽しむひとときは、ストレスを忘れるための大切な時間。 そこで、「1日の疲れが吹っ飛ぶ」と評される入浴剤を

          「1日の疲れが吹っ飛ぶ」入浴剤を求めて

          新卒で入った会社がブラックだった①

          18歳の私は、金銭的な事情と家庭の状況から進学を諦め、高卒で就職することを決めた。 当時は周りの友人たちも半々で進学組と就職組に分かれていて、特に珍しい選択ではなかったが、私の中では進学を諦めることに複雑な思いがあった。 それでも「早く就活を終わらせて、残りの学生生活を穏やかに過ごしたい」という気持ちが強かった。高校生活の終わりが見えてきた頃、私は「とにかく内定を決めるんだ」と必死だった。 私の家族にはまともな職に就いている人がいなかった。誰に相談することもできず、私の

          新卒で入った会社がブラックだった①

          都会に出ない理由?田舎生活を続ける私の本音

          私が生まれたのは関東。しかし幼い頃、両親の離婚によって母の実家に引っ越すことになり、それ以来ずっと田舎で暮らしている。 東北の片田舎、冬には深々と雪が降る。気がつけば、都会の喧騒とは程遠いこの地で数十年が過ぎていた。 田舎での生活は、よくも悪くもシンプルだ。けれど最近、田舎に住んでいると耳にするのは、人口減少や人手不足といった暗い話ばかり。特に私が住んでいる地域では、農業が盛んなのに、担い手が足りないと言われている。若者たちは故郷を離れ、都会へと流れていってしまう。 私は

          都会に出ない理由?田舎生活を続ける私の本音

          白黒つけなくても大丈夫――極端な思考から抜け出すための小さな習慣

          「どうしてそんなに極端なの?」 これは、私がこれまでに何度も言われてきた言葉だ。配偶者からも、友人からも、時には仕事の同僚からも。私はなぜか、物事を常に白か黒か、正しいか間違っているか、はっきりさせなければ気が済まない性分なのだ。

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          白黒つけなくても大丈夫――極端な思考から抜け出すための小さな習慣

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          心を整える小さな工夫:ストレスを癒す自分だけの方法

          ストレス社会に生きる私たちは、日々自分の機嫌を取ることに苦労しています。 特に、仕事や人間関係に追われる社会人は、自分の感情をうまくコントロールすることが、予想以上に難しいと感じることが多いでしょう。 私も例外ではなく、ストレスを感じた時、その解消法を見つけるのに四苦八苦している一人です。

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          とにかく母に愛されたかった幼少期②

          幼い頃の私にとって、家は安心できる場所ではなかった。母子家庭だった私の母は、いつも忙しく働いていて、私を抱きしめたり、頭を撫でてくれることはなかった。

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          16のタイプに収まらない私たちの個性:MBTI診断に物申す

          最近、巷では「MBTI診断」が流行の兆しを見せている。性格タイプを統計学に基づいて分類するこの診断、確かにその精度には目を見張るものがある。 MBTI診断とは、性格を16種類のタイプに分類する心理テストだ。この診断は、カール・ユングの心理学的タイプ理論を基に、アメリカの心理学者イザベル・ブリッグス・マイヤーズとその母キャサリン・クック・ブリッグスによって開発された。MBTIは、個人の性格や行動傾向を理解するためのツールとして広く利用されている。 MBTIの4つの指標 M

          16のタイプに収まらない私たちの個性:MBTI診断に物申す

          “死にたい”を語る時、安楽死制度は答えになるのか?

          最近、SNSを覗いてみると、「安楽死制度を導入してほしい」という声が目につくようになった。切実な思いを持った人々が、病気や老化で苦しむ自分や家族のために、その道を選びたいと訴えているのだろう。しかし、このテーマに触れるたびに、私は複雑な感情を抱かざるを得ない。

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          “死にたい”を語る時、安楽死制度は答えになるのか?

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          結婚・婚約指輪論争:本当に大切なのは"いくら"ではない

          結婚指輪や婚約指輪にまつわる物語には、無数の感情と意味が込められている。永遠の愛を象徴する輝くリング。

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          結婚・婚約指輪論争:本当に大切なのは"いくら"ではない

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