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すごい才能で民族問題を考えさせられる短篇集「騎兵隊」

続編・現代東欧文学ガイドを作りたいという遥かな野望に向かって

10か月前

「太鼓歌に耳をかせ カリブの港町の「黒人」文化運動とベネズエラ民主政治」 石橋純

1年前

「十六の夢の物語 M・パヴィッチ幻想短編集」 ミロラド・パヴィッチ

1年前

「現代ラテンアメリカ文学併走 ブームからポスト・ボラーニョまで」 安藤哲行

1年前

「熱狂者たち/生前の遺稿」 ローベルト・ムージル

1年前

「ルーマニア、ルーマニア」 住谷春也

1年前

【〈フラバル・コレクション〉『十一月の嵐』刊行記念】ボフミル・フラバル『あまりにも騒がしい孤独』レビュー公開

「遠ざかる家」 イタロ・カルヴィーノ

2年前

「ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし ドナウを下って」 エステルハージ・ペーテル

2年前

「あまりにも騒がしい孤独」 ボフミル・フラバル

2年前

「二つの伝説」 ヨゼフ・シュクヴォレツキー

2年前

「宰相の象の物語」 イヴォ・アンドリッチ

2年前

「物が落ちる音」 フアン・ガブリエル・バスケス

2年前

ミロラド・パヴィッチ、三谷惠子訳『十六の夢の物語 M・パヴィッチ幻想短編集』

パヴェウ・ヒュレ、井上暁子訳『ヴァイゼル・ダヴィデク』

イェジー・コシンスキ、西成彦訳『ペインティッド・バード』

めも。『世界の文学、文学の世界』(松籟社/奥彩子・鵜戸聡・中村隆之・福嶋伸洋=編)2020年3月20日発売。多様な国の多様な言語で書かれた小説・詩・戯曲を集めたアンソロジー。収録作品数は17編。本書もマークしておかなければならない。 http://www.shoraisha.com/main/book/9784879843876.html

オルガ・トカルチュク、小椋彩訳『プラヴィエクとそのほかの時代』

めも。オルガ・トカルチュク『プラヴィエクとそのほかの時代』(松籟社/小椋彩=訳)2019年12月6日発売。架空の村「プラヴィエク」を舞台に、ポーランドの激動の20世紀を神話的に描きだす。2018年度ノーベル文学賞受賞作家の代表的作品。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784879843838

めも。イヴォ・アンドリッチ『宰相の象の物語』(松籟社/栗原成郎=訳)11月20日発売予定。旧ユーゴスラヴィアを代表する作家の作品集。久しぶりに【東欧の想像力】シリーズの新刊が出る。公式サイトに情報がないため版元ドットコムにて。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784879843692

めも。デボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く』(松籟社/加藤有子=訳)2018年12月28日発売。東欧の想像力シリーズ15巻目。著者はオーストリア領ガリツィア生まれの作家。表題である短編集のほか後期イディッシュ語作品3編収録されている。 http://www.shoraisha.com/main/book/9784879843715.html

めも。クリスティーナ・ペリ=ロッシ『狂人の船』(松籟社/南映子=訳)7月10日発売。〈創造するラテンアメリカ〉シリーズ第6弾はウルグアイ出身の小説家・詩人が紡ぐ遍歴の物語。出会いと別れ、獲得と喪失。亡命という痛みを伴う複雑な経験。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784879843661

めも。フアン・ホセ・アレオラ『共謀綺談』(松籟社/安藤哲行=訳)7月20日発売予定。〈創造するラテンアメリカ〉シリーズ第7弾は掌・短編集。著者はメキシコの作家で、ホルヘ・ルイス・ボルヘスに「無限の想像力の自由」と称賛されたほどの存在。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784879843678

彩流社『ラテンアメリカ傑作短編集〈続〉 中南米スペイン語圏の語り』の書店発売日が3月19日に決まった。本書同様、野々山真輝帆氏が編集した『ラテンアメリカ短編集』『ラテンアメリカ傑作短編集 中南米スペイン語圏文学史を辿る』も面白かった。 http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-2426-6.html

松籟社さんも好みの本を刊行するところで〈創造するラテンアメリカ〉〈東欧の想像力〉〈フラバル・コレクション〉は全部面白い。というか〈創造するラテンアメリカ〉シリーズの最新刊が刊行されていた。ヴィニシウス・ヂ・モライス=著/福嶋伸洋=訳『オルフェウ・ダ・コンセイサォン』か。戯曲だね。

日本翻訳大賞にボフミル・フラバル『時の止まった小さな町』が推薦されていた。奥付の初版発行年月は2015年11月。書店発売日が12月だから投票対象内なのかな。フラバル作品はどれも面白いが、ビール醸造所を舞台に数多の「笑い」が展開され、小さな町が生き生きと浮かびあがる本作は特に好き。

「墓地の書」 サムコ・ターレ(ダニエラ・カピターニョヴァー)

1年前

「帝都最後の恋」 ミロラド・パヴィッチ

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松籟社 東欧の想像力

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「ジュスタ」 パウル・ゴマ

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「ある一族の物語の終わり」 ナーダシュ・ペーテル

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「北は山、南は湖、西は道、東は川」 クラスナホルカイ・ラースロー

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「死者の軍隊の将軍」 イスマイル・カダレ

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「ヴァイゼル・ダヴィデク」 パヴェウ・ヒュレ

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松籟社「東欧の想像力」シリーズを未読・既読含め耽読するこの頃。今はポーランドのイェジー・コシンスキ/西成彦=訳『ペインティッド・バード』を再読している。第2次世界大戦下、東欧の僻地に投げだされた少年が遭遇する倒錯的な世界。淡泊な語り口で展開される残虐性を極めた逸話の束は凄まじい。

現代企画室「ラテンアメリカ文学選集」に未読の書籍があるので、ここ数日は松籟社「東欧の想像力」にある未読の書籍と併せて読み進めている。白状すると双方に持っていない本が複数あって、欲求不満の虫に憑かれているのだ。欲しいものは手に入れるというジャイアニズムに身をゆだねるのも一興かな。