「十六の夢の物語 M・パヴィッチ幻想短編集」 ミロラド・パヴィッチ
三谷恵子 訳 松籟社
読みかけの棚から
読みかけポイント:「ワルシャワの街角」のみ
「ハザール事典」以前の短編から、訳者三谷氏が選んだ日本オリジナル。
バッコスとヒョウ
アクセアノシラス
ロシアン・ハウンド
クシャミをするイコン
カーテン
風の番人
朝食
ドゥブロヴニクの晩餐
沼地
フェルディナント皇太子、プーシキンを読む
夢の投稿
ブルーモスク
裏返した手袋
ワルシャワの街角
出来すぎの仕事
聖マルコ広場の馬 もしくはトロイアの物語
解説
同時にワルシャワのガイドも借りたので「ワルシャワの街角」から読んだ。女主人公がザコパネのついでに寄ったワルシャワで、ベオグラード?の昔壊された実家を幻視するという話。
主人公の元の家にあった絵画の中の楽譜の中で、一枚だけ何の曲かわからなかったものがあって、それがワルシャワの幻視家でわかる。長編だったら、ここからいろいろ物語が発展しそうだけど、短編ではあっさりと、折角ポーランドの幻視仲間も読んだのに、置いてけぼりにしてベオグラードに帰ってしまう。
(2022 03/20)
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