めも。イヴォ・アンドリッチ『宰相の象の物語』(松籟社/栗原成郎=訳)11月20日発売予定。旧ユーゴスラヴィアを代表する作家の作品集。久しぶりに【東欧の想像力】シリーズの新刊が出る。公式サイトに情報がないため版元ドットコムにて。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784879843692
めも。デボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く』(松籟社/加藤有子=訳)2018年12月28日発売。東欧の想像力シリーズ15巻目。著者はオーストリア領ガリツィア生まれの作家。表題である短編集のほか後期イディッシュ語作品3編収録されている。 http://www.shoraisha.com/main/book/9784879843715.html
松籟社さんも好みの本を刊行するところで〈創造するラテンアメリカ〉〈東欧の想像力〉〈フラバル・コレクション〉は全部面白い。というか〈創造するラテンアメリカ〉シリーズの最新刊が刊行されていた。ヴィニシウス・ヂ・モライス=著/福嶋伸洋=訳『オルフェウ・ダ・コンセイサォン』か。戯曲だね。
松籟社「東欧の想像力」シリーズを未読・既読含め耽読するこの頃。今はポーランドのイェジー・コシンスキ/西成彦=訳『ペインティッド・バード』を再読している。第2次世界大戦下、東欧の僻地に投げだされた少年が遭遇する倒錯的な世界。淡泊な語り口で展開される残虐性を極めた逸話の束は凄まじい。
現代企画室「ラテンアメリカ文学選集」に未読の書籍があるので、ここ数日は松籟社「東欧の想像力」にある未読の書籍と併せて読み進めている。白状すると双方に持っていない本が複数あって、欲求不満の虫に憑かれているのだ。欲しいものは手に入れるというジャイアニズムに身をゆだねるのも一興かな。