理想の暮らしから仕事を選ぶ 僕は 僕という人間が どんな風に暮らしていれば ご機嫌でいられるか知っている だから僕は古道具屋になった
僕は呑気な古道具屋 家族の音が聞こえる場所で 好きな本を読んでいれば だいたいシアワセ 古道具屋の仕事は ちょっとめんどくさい趣味だ
今日 僕は古道具屋だけど 明日 僕がたこ焼き屋になっても 大して美味しくない たこ焼きを買いに来てもらえるように 今日 僕は古道具屋の仕事をしよう
僕の仕事は古道具屋 小さな店をやっているが 今月の営業日は4日 1日の営業時間は3時間 合計12時間だ はじめましてのお客さんには これが本業ですかとよく聞かれる そりゃそうだ どうやって生きてるのか 不思議なんだろうね だけど 誰よりもそう思っているのは 僕自身だ
僕は今年も ただの古道具屋 どうやら何も成し遂げられそうにないから 毎月 必要な分だけ仕事して なるべく楽しく暮らすだけだ
僕は零細古道具屋 いつか店を閉める日を想像すると 店が消えてしまうことに 寂しさはあんまりないけど もう会えなくなる人がたくさんいるな そう思えるのは しあわせなことなんだろう
僕は古道具屋 なかなか特殊な職に就いたもんだ だけど僕も ユニクロとカツカレーが好きで なんかいつも怒ってる人が嫌いだから 普通っぽい感覚で生きていると思う
僕は古道具屋 ガラクタ売買11年目 そんな僕が はじめましてのお客さんから 高確率で聞かれること これが本職ですか? 言いたいことはわかります どうやって生きてるのか ミステリアスですよね? 僕もそう思います
僕は古道具屋 古いものは好きだけど 古いから好きなわけじゃなくて 古くて傷だらけでも 頑丈で 安く手に入るから 好きなだけ 古くて珍しいけど すぐに壊れそうで 高いものはいらないな 僕は