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わたしの頭の中

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心の中で色々思うことはあれど、実際口に出すのは3%くらい。そんなわたしの頭の中で考えていることを綴りました。
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Bluetooth接続忘れイントロドン

Bluetooth接続忘れイントロドン

わたしは駅構内のアナウンスや子どもの泣き声や中高年男性のくしゃみなど、突然の大きな音が苦手なので、外出時にはイヤホン(もしくは耳栓)が欠かせません。

いずれも、耳の穴にねじ込む形状です。

…いっつも名前を忘れちゃう。
「カナル型」イヤホンというやつです。

(「イヤホン ねじ込む」で検索しようとして、ギリギリ自力で思い出しました。)

通常の、よく流通している形状のイヤホンでもいいのですけれど

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集中しているとき、わたしは洞窟の妖怪なのに

集中しているとき、わたしは洞窟の妖怪なのに

本を読んでいるとき
大量の入力業務をしているとき
料理を作っているとき

そういった、集中して何かの作業を行っているとき、周りからはいつものわたし、に見えるでしょうが、わたしは実は、洞窟の奥に住まう妖怪です。

洞窟の中に「おーい」とか
声を掛けようものなら

わ た し を 
起 こ す の は
だ れ だ ・・・

なんて恐ろしげなる声が直接脳に語りかけてきて、キャーと逃げる、あるいは逃げ遅れ

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「不快な人」にこそヒントがある、かも

「不快な人」にこそヒントがある、かも

世の中は、不快な人で溢れています。

話し声や笑い声が大き過ぎる人
デリカシーに欠け噂話が過ぎる人
くちゃくちゃ音を立てて物を食べる人
些細なことでイライラしている人
境界線や距離感がバグっている人

なんと不快な、と驚くと同時に、この人は何故このような仕上がりになったのかなと、ときどき考えることがあります。



かく言うわたしは過干渉で厳しい母を持った為に、禁止事項の多い子ども時代を過ごしま

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店内が冷房で寒い場合、まずは何か羽織るタイプだ:☑︎

店内が冷房で寒い場合、まずは何か羽織るタイプだ:☑︎

何か問題が生じたとき、出来る限り自分で何とかしようとするタイプと、人に何とかしてもらおうとするタイプがいますよね。

わたしは、前者です。

例えば、ランチに入ったお店で冷房の風が自分に全当たりしていることに気付いたとき、わたしは何も言わずにバッグからショールやカーディガンを取り出して羽織ります。

何も持っていなかったら…
寒いのを我慢します。

でも世の中にはそういう時、すかさず店員さんを呼び

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事件は、余裕のないときに起こる(ほぼ)。

事件は、余裕のないときに起こる(ほぼ)。

母から、愚痴LINEが届きました。

これ、LINEだよね?
ロングメール(懐)じゃないよね?
と二度見するほどの文量で。

ときどき母からこの手のLINEが届きますが、実家にいたころはこれを直に、それも実況解説さながら捲し立てられ、ぶっ続けで夜中の2時まで…(翌朝寝不足のまま登校)という日もざらだったことを考えると、この程度の長文LINEくらいは生まれてこのかた40年もの間、母の娘を務めあげてき

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夜中に書いたラブレターを一瞬でばら撒ける時代に

夜中に書いたラブレターを一瞬でばら撒ける時代に

夜中に書いたラブレター、それは罪。

思い詰めすぎて、愛を募らせすぎて、想像を膨らませすぎて、普段の飄々とした自分からは想像できぬほどに暴走した果ての事故。

しかしながらそれをしたためている最中に本人が真実に気付くのはほとんど無理というもので、大抵これは力作だ、これを超える名文はあるまい、とうっとりし自画自賛で満面の笑みを浮かべながら眠りにつき、翌朝改めて目を通してみて初めて、その度を越した突っ

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甘みから逃げたい(筋斗雲で)

甘みから逃げたい(筋斗雲で)

風邪の治りかけ、どうも空咳だけがちょっと残る…ってときがありますよね。
そういうとき、わたしには決まって薬箱から取り出すものがあります。

龍角散。

それは、銀色の容器いっぱいに入った白い粉であり、付属のちっちゃいスプーンで山盛り1杯、すくって舌の上に乗せ、ゆっくりと溶かすことで喉の繊毛を直接整わせることのできる漢方です。

服用するのに水は要らない。
要るのは、この細かすぎるが故に机の上や唇や

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気持ち悪い、から好きの再確認をした。

気持ち悪い、から好きの再確認をした。

風邪が、胃に来ました。

…いいのかな?
この表現で。

風邪ウィルスが胃に取り憑いたらしく、この数日、吐き気と切なさと気持ち悪さと戦っていました。

風邪症状というのは全部嫌なものですけれども、頭痛・発熱・鼻水・鼻詰まり・喉の痛み・咳・痰、この辺りのやつで苦しむことはあっても(この辺りのやつも全部来て最後に残ったのが「気持ち悪い」だったのですけれども)気持ち悪い、というのは弱小な子ども時代を過ご

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自己申告制なら、わたしもフェミニスト。

自己申告制なら、わたしもフェミニスト。

来客の際、どんなに業務が立て込んでいても女性社員がお茶出しを命じられることに対して納得がいかず、上司に異議申し立てを行ったらこう言われました。

「えーでも、やっぱりお茶は女の子にいれて貰ったほうが美味しいじゃん?」

どこから説明したらいいのか…と脱力したわたしに、上司は後日こんなことを言い放ちました。

「ほら、俺フェミニストだからさぁ」

この人、どの口で言ってるんだろうと思い、ついうっかり

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うすもや罪悪感の中を、歩いていく。

うすもや罪悪感の中を、歩いていく。

たとえば、様々な能力が人より劣ること
たとえば、子どもを欲しいと思えないこと
たとえば、薄情で怠け者であること

言わなきゃよかった一言を思い出して
伝えればよかったあれこれを思い浮かべて
あれは余計だったかな
もう一歩踏み込めばよかったかな

電車の乗り換えをしながら
あるいは家に帰る道すがら

わたしはいつも、うっすらとした罪悪感の中を歩いているような気がします。

その靄は、例えば子どものと

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蕪木さんの日常

蕪木さんの日常

蕪木さんは、いつも笑顔です。

いつのことだったでしょう。
他の人が作るホットサンドよりも、蕪木さんの作るそれが、ちょっとまずいことに気付いたのは。

このまずさは、なんだろう。

***

ここはチェーンのコーヒーショップ。
きっときちんとマニュアルがあって、みんな同じ材料で、同じ手順で作っているはずです。

それなのに、ほんの少しだけど確かに
蕪木さんのはちょっとまずい。

どのへんが「ちょっ

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かわいー❤︎の声が出ない

かわいー❤︎の声が出ない

会社にいても
レストランやカフェにいても
道を歩いているときでさえ
必ず誰かが言っている
「かわいー❤︎」

その対象は、持ち物だったり、子どもだったり、メイクだったり、動物だったり、様々です。

あの、独特の口調。
甲高い声。
大仰な表情。

しかし、「かわいー❤︎」と声を揃えている集団の内、たぶん2人か3人、少なくとも1人は、本心では「かわいい」と思っていません。

というか全員が心の中では「

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小さな呪いを解いていく

小さな呪いを解いていく

スカーフやターバン、ベレー帽、サングラスなど「わたし、おしゃれなの」と主張するようなアイテムを身に纏うことに、抵抗がありました。

ターバンを買ってみたものの、家事の際に髪をまとめるのに使うくらいで、これで外出するのはちょっと…(周りの目が気になる)と思っていました。

でも、ちょっと待って。

「周りの目」って、なんだ?
わたしは周りに、どう思われたら嫌なんだ?

胸に手を当てて考えてみたところ

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祖父の仕返し

祖父の仕返し

幼少期、わたしは祖父に甘やかされていました。

あれは俗に言う「猫可愛がり」というやつだったと思います。
祖父は職人気質で頑固な人だったので、周りはよく大目玉を食らっていたし小言も多かった、けれども家族の中でわたしだけが祖父からお叱りを受けることなく「ちゃん」付けで呼ばれていました。

だからわたしは気難しい祖父の、笑った顔しか記憶にありません。

祖父は家族が集まるとよくわたしを呼び、膝に座らせ

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