見出し画像

躁鬱経営統合への道 SOUとUTSU

2024年も終わりを迎えている。早いものだか、遅いものだかわからない月日の変化を感じる。今年は、一年特に大きな変化を起こすことができずに終わりを迎えている。だけれども、意外と悲観的な心持ちがない。というよりもそう思わないことにした。というのが正しい表現なのかもしれない。

画家のVincent van Gogh(ゴッホ)の言葉が響く。
Your life would be very empty if you had nothing to regret.
何も後悔することがない、そんな人生は空虚でしかない

心の奥底では何も変わらなかったということへの安堵と同時に恐怖も感じているし、ある種の後悔のようなものも感じているように思う。
私は双極症で絶好調で周りも見えず突き進む躁状態と自分の全てを否定しベッドからも起きることができず悶々とした時間を過ごす鬱状態を繰り返している。

そして、躁状態の自分はチャレンジャーであり、鬱状態の自分は引きこもりである。その二人が一個の体を共有し、交代しながら運転するものだから一貫性がなくどこに行きたいのかもわからない。何をやっているんだ。自分は。という自責の念に駆られることもしばしばである。ふと歩んだ人生を振り返った時に躁状態の自分が起こした偉業もあるが、継続できず信頼を失った鬱状態の過去も目立つ。アクセルを思いっきり踏んだかと思ったら、次の日には操縦士が入れ替わりブレーキを思いっきり踏む。毎日必死になって半年間かけてせっかく進めて行ったゲームを次の日には自分自身でデータクリアしてしまう感覚である。本当に自分でも何をやっているのかわからない。

お金に関してもそうだ。お金に関しては、躁状態の操縦士は楽観的である。チャレンジャーでもあるので、「お金は自然とついてくる。だから自己投資を続けてどんどん次のステップに進んでいこうじゃないか。」「会社なんかやめてお前は能力が高いんだからもっと大金を稼ぐんだ」なんて言ってくる。楽しい人生を歩めそうだ。将来の不安も感じない。怖いもの知らずの操縦士。SOUさんと名前をつけることにした。性格のいい明るい勢いあるSOUさんだ。

対して鬱状態の操縦士UTSUさんに切り替わると対極の考えを提示してくる。「SOUのやつなんでそんな高いもの買ってしまったんだ。この先の人生お金のない貧しい毎日を過ごすことになる」「会社もやめてしまったなんて、年金も貰えないぞ。お前は老後お金がなく全てを失う人生を歩むことになるぞ」ととても末恐ろしい未来を頭のスクリーンに映し出してくる。SOUさんは貯金なんて全く言っていなかったのに、UTSUさんは貯金をしないと大変だーと教えてくれる。

そうして貯金を始めるのだが、気づいたら操縦士が入れ替わり、SOUさんが全部使ってしまう。なんなら借金まで抱えちゃったりしてもう人生めちゃくちゃである。

そんなSOUとUTSUの極端な二人による共同経営で成り立つ私の体であるが、ふと、二人が一緒にタッグを組むと案外最高なんじゃないかと思い付いた。だけど、二人は交わることがない。UTSUさんがどっかに行ったなと思ったらSOUさんがやってきて、SOUさんがどこかに行くとUTSUさんがやって来る。2人は共同経営者でありながら、未だかつて会話すらできた試しがない。びっくりするほど時間が被らないのだ。同じ場所で働いてながらも一瞬たりとも顔を合わせることがない。曲芸である。

どうしたものかなぁ。「人生を良くしていきたい」「幸せに生きていきたい」という同じ共同目標を掲げながらも、なかなかタッグを組む事ができないのである。互いに会ってみたいなぁとは思っている。協力していいきたいとも思っている。じゃあ、解決する方法はないか。うん、ある。記録に残そう。そうしてこのnoteに日々の経営状況を共有して交換日記のようなものを始めることにした。

当面の2人の目標は、現在の経営難に陥りつつある母体の資金をどうしていくか。

短中期目標、長期目標。

上場に向けた取り組み方針(定年退職的なイメージ。老後の生活資金など)について意見を交わしていきたい。

それにしてもSOUさんとUTSUさんは気まぐれで入れ替わるので、この交換日記がうまく作用するかもわからない。全ては実験である。さぁ、うまく意見を交わすことができるのか。お、どうやらSOUさんの足音がした。まもなく、SOUさんがやって来るようだ。まずは、SOUさんの意見から記録に残していくとしよう。いい年の暮れ、来年は面白い年になりそうだ。

いいなと思ったら応援しよう!